雲間の月は輝きて ~運命の恋人~ 第39話 あらすじ/ネタバレ
朝廷の暗躍の中で、衝撃的な秘密が明らかになった。慕容(ぼよう)将軍の嫡男は、かつての淇国の遺児であり、復讐の種を秘めていたのだ。この知らせは、過去の因縁を断ち切ろうとしていた冷王(れいおう)爷の心に、冷たい刃のように突き刺さった。彼は、この子が成長すれば、自分に牙をむくことは明らかだった。
自らの身を守るため、冷王(れいおう)爷は先手を打つことにした。彼は、朝廷を揺るがすかもしれないこの秘密を皇帝に報告した。皇帝は、何も言わなかったが、一晩中眠れずに、国と家、忠義と私利の複雑な駆け引きを考えていた。
一方、冷王(れいおう)爷は、蘭妃の死を代償に、内侍の頭である呉虞に協力を求めた。呉虞は、皇恩を受け、武芸に優れた重臣だったが、冷王(れいおう)爷の要求を呑まざるを得なかった。彼は、皇権の安定と大局を考えて、慕容(ぼよう)府の掃討作戦を自ら指揮した。
世事に精通した雲老王爷(うんろうおうじゃ)は、嵐が近づいていることを感じ、慕容(ぼよう)府の安否を心配していた。かつて、彼は慕容(ぼよう)将軍に不幸な子供を南梁に送り、命を救ってもらっていた。その子は、現在の南梁の世子、南凌睿(なん・りょうえい)だった。慕容(ぼよう)府が襲撃されたことを知った雲老王爷(うんろうおうじゃ)は、息子夫婦を救出に向かわせたが、天命に逆らえず、慕容の長男だけが生き残り、息子夫婦は命を落とした。
この事件の後、雲老王爷(うんろうおうじゃ)の息子は出家し、雲老王爷(うんろうおうじゃ)はすべての罪を一身に背負って事件を解決し、終わりのない恨み辛みを終わらせようとした。雲浅月(うん・せんげつ)は、父親の庇護のもとで育ったが、真実を知って世の中の無常を感じた。
時が経ち、夜天賜(やてんし)は皇帝となり、太后は安らかに余生を過ごし、容景(よう・けい)は栄王府の世子となり、雲浅月(うん・せんげつ)と結婚して、霽月堂医館を開設し、無償で診療を行い、人々から愛された。弦歌(げんか)、彩蓮(さいれん)、雲香荷(うん きょうか)などは、運命の導きによって、それぞれが自分の居場所を見つけた。
しかし、雲浅月(うん・せんげつ)の心には暗い影が落ちていた。彼女は古書『醒世異聞録』から、自分が避けられない運命の危機に直面していることを知った。夜になると、鏡に映る自分の姿がちらつき、不吉な予兆を感じさせた。容景(よう・けい)の心配そうな質問に、彼女は黙り込み、恐怖と不安を一人で抱え込んだ。
ついに、容景(よう・けい)の執拗な追及に、雲浅月(うん・せんげつ)は真実を打ち明けた。容景(よう・けい)は、心を痛め、愛する妻を救うために運命に逆らおうと決意した。彼は、告示を貼り出し、解決策を求め、古書を読み漁って解決策を探した。一方、雲浅月(うん・せんげつ)は無理に笑顔を作り、容景(よう・けい)に今を大切に、悲しまないようにと励ました。
天は人の努力に報いる。病気が治った患者が、感謝の気持ちで、大切に保管していた『醒世異聞録』を容景にプレゼントした。その古書の中で、雲浅月は、運命を変えることができる3つの宝物の画像を見つけた。前途は多難だが、この夫婦の心には希望の火が灯った。彼らは、愛があればどんな困難にも立ち向かえると信じていた。
第39話の感想
第39話は、衝撃の展開が続いた回でした。慕容将軍(ぼようしょうぐん)の嫡男が淇国の遺児であることが明らかになり、冷王(れいおう)爷は先手を打って皇帝に報告します。一方、雲老王爷(うんろうおうじゃ)は慕容府の安否を心配し、息子夫婦を救出に向かわせますが、間に合いませんでした。
雲浅月は、古書『醒世異聞録』から自分が運命の危機に直面していることを知り、恐怖と不安に苛まれます。容景は、愛する妻を救うために運命に逆らおうと決意し、告示を貼り出し、解決策を探します。
この回は、雲浅月と容景の愛の深さが描かれていました。雲浅月は、自分の運命を案じて苦しみますが、容景はどんな困難にも立ち向かうと決意します。二人の強い絆が、困難を乗り越える力になることを期待しています。
つづく