夢華録 第13話 あらすじ/ネタバレ
宋引章(そういんしょう) 、教坊司(きょうぼうし)への不安
宋引章(そういんしょう) は教坊司(きょうぼうし)に初出勤し、堂々とした態度で楽工を指導する。しかし、沈如琢(しんじょたく)と二人きりになると、少女のような不安な表情になり、彼を避けるように去ってしまう。沈如琢(しんじょたく)は困惑するが、無理強いはせず、彼女を少しの間見送った後、別れる。
趙盼児(ちょうふんじ)、宋引章(そういんしょう) を心配
趙盼児(ちょうふんじ)と孫三娘(そんさんじょう)は宋引章(そういんしょう) を探しに出かけると、彼女がすでに茶坊に戻っていた。教坊司(きょうぼうし)での出来事を聞いた趙盼児(ちょうふんじ)は、宋引章(そういんしょう) の無謀さを責める。しかし、彼女の気持ちを知り、謝罪して誤解を解く。
孫三娘(そんさんじょう)、教坊司(きょうぼうし)での転機を期待
孫三娘(そんさんじょう)は、宋引章(そういんしょう) の教坊司(きょうぼうし)入りが転機になると考える。達官顯貴を茶坊に呼び込むことができ、最近の不景気を打開できると期待する。
皇城司、遼の細作を尋問
皇城司では、遼の細作が尋問を受ける。彼は起居舍人石泉の指示で宋に潜入し、情報を収集していたことを自白する。石泉は官職は低いが、御史中丞?齊牧の婿であるため、彼の裏切りは清流派に大きな影響を与える。顧千帆(こせんはん)は、この事件が西夏の策略であり、宋と遼の関係を悪化させることを目的としていると見抜く。彼は細作に重刑を課し、自白を強要する。細作は苦しみながらも悪態をつくが、顧千帆(こせんはん)は動揺しない。趙盼児(ちょうふんじ)と出会ってから、彼の心は変化しており、冷酷な外見の下に隠された優しさが芽生えている。
顧千帆(こせんはん)、陳廉(ちんれん)の汚名を晴らす
陳廉(ちんれん)への嫌疑を晴らすため、顧千帆(こせんはん)は自ら尋問を行う。于忠が勝手に尋問に現れ、陳廉(ちんれん)に嘲笑される。怒った于忠は顧千帆(こせんはん)の名前を呼び捨てにするが、彼が副使に昇進したことを知り、失態を悟る。
茶坊の苦境、顧千帆(こせんはん)の助言
茶坊の経営が苦しくなったため、趙盼児(ちょうふんじ)は街を歩き、原因を探る。顧千帆(こせんはん)は、茶坊が馬行街にあるため、茶を飲む人が少ないことを説明する。また、多くの人が散茶を飲むため、茶坊は不利な状況にあるという。趙盼児(ちょうふんじ)は困り果てるが、顧千帆(こせんはん)は彼女を慰め、自分が彼女にとってどのような存在か尋ねる。趙盼児(ちょうふんじ)は、顧千帆(こせんはん)は冷酷だが、決断力があり、恩讐がはっきりしていると言い、自分と似ている部分があると話す。彼女は、人はそれぞれであり、善悪は心にあると考える。皇城司の評判は悪いが、顧千帆(こせんはん)の行動は国家のためであり、真の英雄であると語る。
宋引章(そういんしょう) の誤解、顧千帆(こせんはん)の弁明
宋引章(そういんしょう) が訪ねてきて、顧千帆(こせんはん)が沈如琢(しんじょたく)と親しくしていることを聞く。顧千帆(こせんはん)は、沈如琢(しんじょたく)が音楽に精通しているため、話をしていただけであり、彼女を密かに守っていたわけではないと説明する。しかし、宋引章(そういんしょう) は誤解し、喜びを隠せない。孫三娘(そんさんじょう)は、茶坊の苦境が顧千帆(こせんはん)のせいだと勘違いするが、顧千帆(こせんはん)は何も言わずに去る。
三姉妹、茶坊再興の策を練る
夜になり、三姉妹は茶坊を救うための策を練る。孫三娘(そんさんじょう)は、人々の好みに合わせ、散茶をメインにすることを提案する。宋引章(そういんしょう) は、風雅さを保ちたいと主張する。趙盼児(ちょうふんじ)は、茶坊の名前を「半遮面(はんしゃめん)」に変更し、1階で散茶を販売して人気を集め、2階は高級路線を維持して点茶の価格を上げ、宋引章(そういんしょう) の江南一の琵琶奏者としての名声を売り文句にすることを提案する。また、限定曲目を演奏し、钱王太妃の名声を利用して文人墨客を呼び込むという。この策に三姉妹は賛成し、茶坊の再興に希望が持てるようになる。
第13話感想
第13話は、登場人物たちの葛藤と成長が描かれた回でした。
宋引章(そういんしょう) は、教坊司(きょうぼうし)という未知の世界に飛び込み、不安と期待が入り混じった複雑な心境を表現していました。沈如琢(しんじょたく)との関係も気になるところです。
趙盼児(ちょうふんじ)は、宋引章(そういんしょう) を心配する一方で、茶坊の経営難にも頭を悩ませています。しかし、困難に直面しても諦めず、仲間と共に解決策を探そうとする彼女の姿は頼もしいものでした。
顧千帆(こせんはん)は、冷酷な印象を与える一方で、実は正義感が強く、趙盼児(ちょうふんじ)を気にかけていることが垣間見えました。また、皇城司の仕事を通して、彼の内面に秘めた葛藤も感じられました。
孫三娘(そんさんじょう)は、茶坊の経営に現実的な視点で向き合い、宋引章(そういんしょう) の才能を生かす方法を提案するなど、頼れる存在でした。
三姉妹は、それぞれ異なる個性を持っているものの、互いを信頼し、協力し合う姿が印象的でした。また、彼女たちの奮闘を通して、宋の時代の女性たちのたくましさも感じられました。
つづく