夢華録(むかろく)第17話 あらすじ/ネタバレ

月光に照らされた涼亭で、趙盼児(ちょうふんじ)は優雅に舞を披露する。舞が終わると、顧千帆(こせんはん)が現れ、二人はようやく再会を果たす。

斗茶事件で傷ついた趙盼児(ちょうふんじ)は、楽籍の身分を気にしていた。しかし、顧千帆(こせんはん)は深く考え抜いた末、身分の違いを超えて趙盼児(ちょうふんじ)を妻に迎えると宣言する。彼は、世間の噂を気にせず、伝統的な儀式に従って堂々と娶ると約束する。

趙盼児(ちょうふんじ)は噂が顧千帆(こせんはん)に悪影響を及ぼすのではないかと心配するが、顧千帆(こせんはん)は自嘲気味に「皇城司の閻魔羅刹」という評判の方がよっぽど恐ろしいと笑い飛ばす。彼の誠意に心を打たれた趙盼児(ちょうふんじ)は、花を受け取り、二人は熱い抱擁を交わす。

一方、沈如琢(しんじょたく)は宋引章(そういんしょう) への想いを諦めきれず、彼女に過去に結婚して離婚し、元夫を牢獄に入れたことがあると告白する。しかし、沈如琢(しんじょたく)はそれを気にするどころか、宋引章(そういんしょう) の強さと才能にますます惹かれていく。彼は、宋引章(そういんしょう) の琵琶の曲は彼女自身のように清らかだと評し、彼女の汚名を晴らすために尽くすことを誓う。宋引章(そういんしょう) は心が揺れそうになるが、孫三娘(そんさんじょう)の忠告もあり、3日後に金明池で会う約束をし、信物として簪を受け取る。

池蟠(ちはん)は趙盼児(ちょうふんじ)への復讐を企み、半遮面に手下を連れて乗り込む。しかし、誤解から池蟠(ちはん)は趙盼児(ちょうふんじ)の雇った刺客だと勘違いし、一触即発の事態となるが、最終的には池蟠(ちはん)は撤退する。張好好(ちょうこうこう)は、趙盼児(ちょうふんじ)の背後には強力な勢力がいると警告し、これ以上彼女に手を出さないように忠告する。

顧千帆(こせんはん)と趙盼児(ちょうふんじ)は夕食を一緒に取っている時に、皇城司の雷敬と遭遇する。雷敬は二人の関係に難色を示し、趙盼児(ちょうふんじ)は顧千帆(こせんはん)に釣り合わないと批判する。顧千帆(こせんはん)は趙盼児(ちょうふんじ)を守るため、二人の関係を軽く受け流す。それを聞いた趙盼児(ちょうふんじ)は複雑な気持ちになる。雷敬の言葉は鋭い刃のように心に刺さり、彼女は落胆する。

その場に蕭謂(しょうい)が現れ、顧千帆(こせんはん)は蕭家との関係を隠して趙盼児(ちょうふんじ)を先に帰らせる。蕭謂(しょうい)は蕭家の嫡長子の座を奪う野心を露わにし、顧千帆(こせんはん)はそれを断固として拒否し、警告する。そこに斉牧が現れ、雷敬は顧千帆(こせんはん)を蕭欽言に対抗させるために利用価値があると明かす。

半遮面では、孫大強と葛招娣(かつしょうてい)が偽装死騒動を起こし、茶坊を陥れようとする。趙盼児(ちょうふんじ)は彼らの策略を見抜き、紅果酒を使って真相を暴く。そして、真実を話さなければ二度と喋れなくなると脅す。危機を乗り越えた趙盼児(ちょうふんじ)は、冷静さと知恵を発揮し、半遮面の評判を守り抜く。

第17話の感想

第17話は、複雑な感情が交錯するドラマチックな展開を見せました。顧千帆(こせんはん)と趙盼児(ちょうふんじ)の愛は深まり、結婚を決意するものの、身分の違いや周囲の反対など、様々な困難が立ちはだかります。

一方、宋引章(そういんしょう) は沈如琢(しんじょたく)の熱烈なアプローチに心を揺さぶられ、葛藤を抱えます。しかし、孫三娘(そんさんじょう)の忠告もあり、慎重な判断を下すことになりそうです。

池蟠(ちはん)の趙盼児(ちょうふんじ)への執拗な嫌がらせは、新たな局面を迎えます。誤解から池蟠(ちはん)は趙盼児(ちょうふんじ)の刺客と勘違いし、一触即発の事態となりますが、最終的には退散します。しかし、張好好(ちょうこうこう)の忠告からも分かるように、趙盼児(ちょうふんじ)の背後には強力な勢力が存在し、今後も池蟠(ちはん)の行動がどうなるのか気になります。

雷敬の登場は、顧千帆(こせんはん)と趙盼児(ちょうふんじ)の関係に暗雲を投げかけます。雷敬は趙盼児(ちょうふんじ)を顧千帆(こせんはん)に釣り合わないと批判し、顧千帆(こせんはん)は趙盼児(ちょうふんじ)を守るため、二人の関係を軽く受け流します。雷敬の言葉は趙盼児(ちょうふんじ)の心を深く傷つけ、彼女の不安と落胆が伝わってきます。

蕭謂(しょうい)の登場は、物語に新たな展開をもたらします。蕭謂(しょうい)は蕭家の嫡長子の座を奪う野心を露わにし、顧千帆(こせんはん)はそれを拒否します。そこに斉牧が現れ、雷敬が顧千帆(こせんはん)を蕭欽言に対抗させるために利用価値があると明かします。顧千帆(こせんはん)は今後、蕭家との争いに巻き込まれていくのでしょうか。

半遮面では、孫大強と葛招娣(かつしょうてい)の偽装死騒動が発生します。趙盼児(ちょうふんじ)は彼らの策略を見抜き、冷静さと知恵を発揮して危機を乗り越えます。この事件は、趙盼児(ちょうふんじ)の強さと半遮面の結束力を改めて示すものでした。

つづく