夢華録(むかろく) 第18話 あらすじ/ネタバレ
孫大強と葛招娣(かつしょうてい)の証言
孫大強と葛招娣(かつしょうてい)は、自らの保身のために、争って自白を始めました。しかし、証言に矛盾が生じ、内輪もめを起こしてしまいます。実は、孫大強は借金の真相を隠し、葛招娣(かつしょうてい)の同情を得るために嘘をついていました。葛招娣(かつしょうてい)は騙されていたことに気づき、碼頭の八爺が富裕な家の陪房の媽媽に唆されて騒ぎを起こしていたことを暴露しました。趙盼児(ちょうふんじ)はすぐに、この事件が高家に関係していることに気づきます。
高家の陰謀
趙盼児(ちょうふんじ)の予想通り、高慧(こうけい)の乳母である江氏は、歐陽旭(おうようきょく)の過去を知り、懲らしめようとしていました。趙盼児(ちょうふんじ)は深く追求するのを避け、葛招娣(かつしょうてい)に保証書を書かせた後、治療費を渡して立ち去らせます。顧千帆(こせんはん)が駆けつけ、黒幕は江氏であると示唆し、趙盼児(ちょうふんじ)を助けようとしますが、趙盼児(ちょうふんじ)は蕭謂(しょうい)の件で顧千帆(こせんはん)に不信感を抱いており、芝居をしているのではないかと問いただします。顧千帆(こせんはん)は説明しようとするも、陳廉(ちんれん)に急かされて宮中に蕭欽言と会うことになり、立ち去らざるを得ませんでした。
高鵠(こうこく)の企み
趙盼児(ちょうふんじ)は自衛のため、鶴竹図を持って高鵠(こうこく)を訪ね、絵を口実に和解しようとします。しかし、高鵠(こうこく)は色欲に駆られ、趙盼児(ちょうふんじ)を妾にしようと考えます。趙盼児(ちょうふんじ)は断固拒否し、高家が改心しなければ、このことを公にするぞと脅します。その時、顧千帆(こせんはん)が現れ、「拙荊」と呼びかけて趙盼児(ちょうふんじ)の身分を明かし、高鵠(こうこく)を威嚇します。高鵠(こうこく)は顧千帆(こせんはん)の身分を知り、気焰を削がれてしぶしぶ立ち去ります。
顧千帆(こせんはん)の真意
顧千帆(こせんはん)は趙盼児(ちょうふんじ)に誤解を解き、自分の気持ちを伝え、誠意を示すために土地の権利書と鍵を贈ります。趙盼児(ちょうふんじ)は彼の誠意に打たれ、顧千帆(こせんはん)を信じることにします。二人は仲直りをし、顧千帆(こせんはん)は五品官に昇進した目的が母の追封のためであることを明かします。趙盼児(ちょうふんじ)は彼の苦労を理解し、顧母に参拝することを決意します。
葛招娣(かつしょうてい)の決意
二人が愛を深めていると、陳廉(ちんれん)が皇帝の詔命を持って現れ、顧千帆(こせんはん)はすぐに宮中に向かう必要があります。趙盼児(ちょうふんじ)は気分良く、帰路で孫三娘(そんさんじょう)に喜びを伝え、高家との婚約が破談になったことを打ち明けます。孫三娘(そんさんじょう)は、趙盼児(ちょうふんじ)が顧千帆(こせんはん)を好きであることに気づきます。
葛招娣(かつしょうてい)は半遮面に働きに出ようと志願し、労働と引き換えに食事と住まいを求めます。趙盼児(ちょうふんじ)は彼女の傷だらけの手を見て、本心ではないことを理解し、引き取ります。葛招娣(かつしょうてい)はすぐに茶坊の仕事に溶け込み、有能な一面を発揮します。
高家の暗闘
一方、高鵠(こうこく)は江氏を厳しく罰しますが、高慧(こうけい)は命を賭けて父親を阻止します。江氏は窃盗の罪で罰せられたと主張しますが、高慧(こうけい)は信じず、江氏の娘から真実を知ります。江氏が勝手に趙盼児(ちょうふんじ)に嫌がらせをさせたのです。
この件は一応解決しましたが、高家と趙盼児(ちょうふんじ)の暗闘は、今後の物語に伏線を残しています。
第18話の感想
第18話は、趙盼児(ちょうふんじ)と顧千帆(こせんはん)の恋模様が大きく進展した回でした。高鵠(こうこく)の企みによって窮地に立たされた趙盼児(ちょうふんじ)を、顧千帆(こせんはん)が機転を利かせて救い、自分の気持ちを正直に伝えました。趙盼児(ちょうふんじ)も彼の誠意に打たれ、二人の仲はさらに深まりました。
また、葛招娣(かつしょうてい)の成長も見どころでした。最初は騙されて犯罪に手を染めてしまいましたが、趙盼児(ちょうふんじ)に救われてからは真面目に働き、茶坊に欠かせない存在となりました。
一方で、高家と趙盼児(ちょうふんじ)の対立はより激化しました。高慧(こうけい)は江氏の暴走を止めるために命を賭けて父親に抵抗し、高家内部の混乱が垣間見えました。
つづく