夢華録 第24話 あらすじ/ネタバレ

风雨の夜、高家と歐陽旭(おうようきょく)の因縁

嵐の夜、高家の家臣が歐陽旭(おうようきょく)を襲撃し、印信を奪い、悔婚の証文を書かせます。書生の歐陽旭(おうようきょく)は抵抗できず、高慧(こうけい)が真実を知っていること、そして趙盼児(ちょうふんじ)が顧千帆(こせんはん)と結婚することを知り、心は引き裂かれます。

宋引章(そういんしょう) の心乱れ、それぞれの思惑

翌朝、宋引章(そういんしょう) は前夜の沈如琢(しんじょたく)と顧千帆(こせんはん)との感情のもつれから心が落ち着きません。趙盼児(ちょうふんじ)は一晩中河辺で待ち続け、宋引章(そういんしょう) の帰りを確認しますが、彼女は誤って馬車に乗ってしまったとごまかします。

一方、斉牧は崔指揮に犯人を厳しく尋問し、罪を安国公に転嫁して後顧の憂いを絶とうとします。崔指揮は姉の仇を討つために蕭欽言を失脚させようと企みますが、斉牧は皇帝の心を熟知しており、帽妖事件だけでは蕭欽言の地位を揺るがすことはできないと判断します。蕭氏は朝廷で暗躍しており、簡単には倒せません。

斉牧の真の目的は、蕭欽言と清流派のリーダーである柯政を離間させ、安国公事件を利用して太子を監国させ、国を安定させることにあります。同時に、女性の政治介入を防ぎ、蕭欽言らの失脚の布石を打つことも狙っています。

茶坊の経営方針をめぐる葛藤

宋引章(そういんしょう) は家に帰ると、趙盼児(ちょうふんじ)たちに蕭府での出来事と柯政の揮毫を自慢しますが、期待通りの反応は得られません。趙盼児(ちょうふんじ)が茶坊の売上が落ちている時に魚膾を導入することを提案すると、宋引章(そういんしょう) は強く反対し、半遮面は品のある茶と音楽を楽しむ場所であるべきだと主張します。孫三娘(そんさんじょう)は冗談だと言いますが、宋引章(そういんしょう) の頑固さは葛招娣(かつしょうてい)の不満を招き、茶坊の経営方針をめぐって意見が対立します。

趙盼児(ちょうふんじ)と顧千帆(こせんはん)の未来、そして帽妖の脅威

趙盼児(ちょうふんじ)は顧千帆(こせんはん)と会い、彼が結婚式の準備に悩んでいることに気づきます。趙盼児(ちょうふんじ)は気にしていませんが、酒楼を開くことに興味津々です。酒楼を開けば、目立つことなく顧千帆(こせんはん)のキャリアにも役立つと考えるからです。顧千帆(こせんはん)の賛同を得て、二人は一緒に街を歩きますが、突然帽妖が暴れているという声が聞こえてきます。顧千帆(こせんはん)はすぐに事件を調べに行きますが、事態がおかしいことに気づき、東京に大きな変化が起きるのではないかと予感します。そして、趙盼児(ちょうふんじ)に気をつけるように忠告します。

崔指揮は帽妖事件に顧千帆(こせんはん)が関わっているのではないかと疑いますが、斉牧は否定します。そこで、雷敬を疑い始めます。斉牧は流れに乗って、罪を皇城司に負わせようと決意します。顧千帆(こせんはん)も雷敬も、彼の大きな計画を止めることはできません。

宋引章(そういんしょう) の変化と葛藤

宋引章(そういんしょう) は有名になってから心境が変わり、貧しい文人の演奏依頼を嫌がるようになります。茶坊ではトラブルが相次ぎます。葛招娣(かつしょうてい)が外で対応し、趙盼児(ちょうふんじ)は楼上で宋引章(そういんしょう) を慰めます。宋引章(そういんしょう) はしぶしぶもう一曲演奏することに同意します。哀愁を帯びた曲に、杜長風(とちょうふう)は心を打たれ、涙を流します。孫三娘(そんさんじょう)は果物を贈って慰め、葛招娣(かつしょうてい)も氷を差し出して暑さをしのぎ、杜長風(とちょうふう)に気をつけるように促します。

池潘は宋引章(そういんしょう) の演奏を聞いて悲しみと怒りが込み上げ、趙盼児(ちょうふんじ)への恨みはさらに募ります。氷店が半遮面に氷を届けていることを知ると、氷店の看板を名前に使って氷の供給を断ち切ります。

蕭欽言と顧千帆(こせんはん)の思惑、暗雲立ち込める汴河

夜遅く、蕭欽言は顧千帆(こせんはん)を呼び出し、護衛なしで月見をするという情報を流したのは、斉牧の陰謀を暴くための策略だったと明かします。斉牧は顧千帆(こせんはん)の正体を知っており、彼を利用して蕭欽言を排除し、蕭家の内紛を誘発しようと企んでいます。蕭欽言は斉牧の策略を利用して、清流派が天罰を名目に忠臣を陥れようとしていることを暴こうと決意します。顧千帆(こせんはん)は、汴河の両岸で暗流が渦巻いていることを感じ、蕭欽言の行動は彼に選択を迫るものだと悟ります。

蕭欽言が話し終えると、数十人の黒衣の刺客が画舫を襲撃し、蕭欽言を殺そうとします。蕭謂(しょうい)は必死に主人を守ろうとしますが、次第に力尽きていきます。危機一髪のその時、顧千帆(こせんはん)が立ち上がり、刺客たちを倒します。蕭欽言は顧千帆(こせんはん)の活躍に喜びますが、蕭謂(しょうい)は嫉妬心を抱きます。汴河の上には嵐が近づき、それぞれの運命が大きく変わろうとしています。

第24話の感想

第24話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。高家と歐陽旭(おうようきょく)の因縁、宋引章(そういんしょう) の心境の変化、そして蕭欽言と斉牧の思惑が明らかになり、今後の展開がますます気になります。

特に印象に残ったのは、蕭欽言と顧千帆(こせんはん)の会話です。蕭欽言は、帽妖事件を利用して清流派の陰謀を暴こうと企んでいます。顧千帆(こせんはん)は、蕭欽言の策略に巻き込まれながらも、自分の信念を貫こうとしています。二人の思惑が交錯する中で、どのような展開が待ち受けているのか、目が離せません。

また、宋引章(そういんしょう) の心境の変化も注目すべき点です。有名になってから傲慢になり、貧しい文人を軽視するようになりました。しかし、趙盼児(ちょうふんじ)の説得で、ようやく自分の過ちに気づきます。宋引章(そういんしょう) が今後どのように成長していくのか、見守りたいと思います。

つづく