夢華録(むかろく)第25話 あらすじ/ネタバレ
激闘の末、意外な人物との対決
数十回の激しい戦いの末、相手は徐々に劣勢に陥り、仮面が落ちてしまいました。顧千帆(こせんはん)は驚愕します。相手はなんと崔指揮使だったのです。
顧千帆(こせんはん)の特殊な立場と蕭欽言を守るという強い意志を目の当たりにした崔指揮使は、彼を殺そうと決意します。不意をついて長剣で致命傷を負わせようとします。
危機一髪、顧千帆(こせんはん)の決断
その瞬間、蕭欽言が身を挺身しようとした時、顧千帆(こせんはん)は電光石火のごとく木の枝で崔指揮使の首筋を正確に突き刺し、危機を脱しました。しかし、自身も重傷を負ってしまいます。
その後、画舫は突然火災に遭い、蕭謂(しょうい)は恐怖に怯え、助けを求めます。周囲の人々が集まり、一時的に混乱状態に陥ります。
趙盼児(ちょうふんじ)の活躍と葛藤
知らせを聞いた趙盼児(ちょうふんじ)は、命を懸けて画舫にロープを投げます。力不足でしたが、人々の助けを得て、画舫を安全な場所に引き寄せました。
意識不明で毒に侵された顧千帆(こせんはん)を目の前にして、趙盼児(ちょうふんじ)は並外れた冷静さと決断力を発揮します。信号弾を発射して救援を求め、同時に自ら顧千帆(こせんはん)の傷の処置を行い、毒血を押し出し、蜂蜜で止血します。
蕭欽言はそれを目の当たりにして、趙盼児(ちょうふんじ)の医術と強靭さに感銘を受けます。
程なくして、陳廉(ちんれん)が部下を率いて到着します。趙盼児(ちょうふんじ)は簡単に状況を説明した後、急いで家に帰り、良い知らせを待ちながら、陳廉(ちんれん)に必ず情報を伝えるようにと指示します。
人々が去った後、趙盼児(ちょうふんじ)は心身ともに疲れ果て、地面に崩れ落ち、涙が静かに流れます。気持ちを落ち着かせると、無理をして家に帰ります。葛招娣(かつしょうてい)と孫三娘(そんさんじょう)の心配にも、心ここにあらずといった様子です。
宋引章(そういんしょう) は趙盼児(ちょうふんじ)の様子に気づかず、顧千帆(こせんはん)を招待するために彼女に代わってほしいと頼みます。しかし、趙盼児(ちょうふんじ)は重い気持ちでやんわりと断ります。
幸いなことに、太医の妙手で顧千帆(こせんはん)は一命を取り留めます。目を覚ました彼はすぐに陳廉(ちんれん)に齊牧に状況を報告させ、再び意識を失います。雷敬は蕭欽言の叱責を避けるため、太医に全力で顧千帆(こせんはん)を治療するよう命じます。
それぞれの思いと新たな展開
趙盼児(ちょうふんじ)は顧千帆(こせんはん)を心配しながらも、半遮面の経営を頑張ります。宋引章(そういんしょう) は昨日のことで気が滅入り、仕事を休んでしまいます。
酷暑の中、趙盼児(ちょうふんじ)は暑さをしのぐために氷を買おうとしますが、池蟠(ちはん)に邪魔されてしまいます。半遮面は氷不足と宋引章(そういんしょう) の欠席で閑古鳥が鳴きます。
孫三娘(そんさんじょう)と葛招娣(かつしょうてい)は外出中に杜長風(とちょうふう)が学生にイジメられているところに出くわし、憤慨して助けに入ります。杜長風(とちょうふう)は孫三娘(そんさんじょう)に感謝し、彼女の冗談に答えて銀貨を贈ります。葛招娣(かつしょうてい)は貪欲な母親に遭遇しますが、機転を利かせて逃げ出します。
孫三娘(そんさんじょう)は杜長風(とちょうふう)の目の病気が治ることを知り、食療法を伝授します。
顧千帆(こせんはん)が意識不明のまま、蕭欽言は神医を呼び、金針治療で彼を蘇らせます。陳廉(ちんれん)が報告した際、齊牧の冷淡な態度に顧千帆(こせんはん)は心を痛め、自分が単なる駒であることに気づきます。
傷が癒えた顧千帆(こせんはん)は、自ら半遮面を訪れます。趙盼児(ちょうふんじ)は感動して抱きしめ、その様子は宋引章(そういんしょう) の心を動かします。彼女はようやく二人の深い愛情に気づき、孫三娘(そんさんじょう)から二人がもうすぐ結婚することを聞きます。驚きを隠せない宋引章(そういんしょう) は現実から逃避し、長楽坊左街に向かい、沈如琢(しんじょたく)の腕に飛び込みます。沈如琢(しんじょたく)の甘い言葉に心酔した彼女は、彼と一生を共にすることを決意します。
第25話:驚愕と感動の連続
第25話は、怒涛の展開と胸を打つシーンが満載でした。
まず、崔指揮使の正体が明らかになったシーンは衝撃的でした。顧千帆(こせんはん)との激しい戦いの末、仮面が外れた瞬間、そこに現れたのは予想外の相手でした。彼の裏切りは、物語に更なる複雑さを加えました。
趙盼児(ちょうふんじ)の活躍も印象的でした。彼女は火災に遭った画舫から顧千帆(こせんはん)を救い出し、彼の傷の手当てをするなど、勇敢さと機転の良さを発揮しました。また、彼女の強い意志と顧千帆(こせんはん)への深い愛情が伝わってくるシーンでした。
顧千帆(こせんはん)は重傷を負いながらも、蕭欽言を守るために命を懸けました。彼の忠誠心と自己犠牲の精神は、見る人の心を揺さぶります。
一方、宋引章(そういんしょう) は複雑な感情を抱えていました。顧千帆(こせんはん)と趙盼児(ちょうふんじ)の絆を目の当たりにした彼女は、自分の恋心に葛藤を抱きます。沈如琢(しんじょたく)の甘い言葉に惑わされながらも、最終的に自分の気持ちに正直になる姿は、共感を呼ぶものでした。
つづく