夢華録(むかろく)第26話 あらすじ/ネタバレ

葛招娣(かつしょうてい)の失策と宋引章(そういんしょう) の決断

葛招娣(かつしょうてい)は氷を買えずに空手に戻り、自責の念に駆られる。彼女は孫三娘(そんさんじょう)に金を渡そうとしたが、三娘は気にしておらず、宋引章(そういんしょう) の心配を否定する。

やがて、沈家の人が宋引章(そういんしょう) の琵琶を取りに訪れ、簡潔な手紙を添えてきた。三娘は引章が顧千帆(こせんはん)に想いを寄せていることを知っており、不用意な発言を避けるが、引章の心は冷え、沈如琢(しんじょたく)のもとへ移ってしまう。三娘は招娣に秘密を守るよう釘を刺し、盼児を悲しませないようにする。招娣は皇城司の動きと盼児の心情から、顧千帆(こせんはん)に関係があると推測する。

顧千帆(こせんはん)と盼児の再会とそれぞれの決意

顧千帆(こせんはん)は盼児が傍にいることで安心し、半遮面の廂房で休息する。陳廉(ちんれん)は帽妖事件の処理のため皇城司に戻る必要があり、南衙の静室で療養することを提案し、半遮面も休養を取るべきだと述べる。蕭欽言は顧千帆(こせんはん)が無事で安心し、盼児の才情を認め、二人の婚事に干渉しなくなる。蕭謂(しょうい)は陝西路の捜査の進展を報告する。

盼児は引章を連れ戻そうとするが、三娘に止められる。引章は会いたくないかもしれないし、沈如琢(しんじょたく)は引章を大切に扱い、裕福な生活を送っているからだ。盼児は納得し、茶坊を酒楼に転換することに注力し、三娘と招娣の支持を得る。

引章が欠席したため、茶坊には氷がなく、盼児は値下げして販売し、井戸水を代用する。杜長風(とちょうふう)は三娘の眼病を治したお礼に氷を贈り、盼児は二人の関係に気づいて喜ぶ。

顧千帆(こせんはん)と盼児は舟で再会し、帽妖事件の進展について語り、齊牧に対する失望を表明する。突然、宮中から召集がかかり、齊牧と遭遇する。齊牧は偽善的に気遣うが、顧千帆(こせんはん)は距離を置く。齊牧は被害者を装っているが、実際には隠遁して難を逃れている。

盼児の新たな挑戦と顧千帆(こせんはん)の決意

盼児は酒楼を購入するための資金を調達するが、店主は女性が経営することを拒否する。盼児と三娘は不満に思うが、他に方法がなく、別の策を練る。

盼児は酒楼で琵琶を弾く女性を探し、沈府で安泰に暮らしている引章のことを思い出す。しかし、実際には引章は沈如琢(しんじょたく)に寵愛されているものの、鳥かごの中の鳥のような生活を送っており、幸せではない。火珊瑚の簪を見て、盼児の旧品を思い出した沈如琢(しんじょたく)は、似たようなものをすべて撤去するように命じる。

顧千帆(こせんはん)は五品に昇進し、皇帝に母の誥命を追封することを願い出る。最初は拒否されるが、蕭欽言の助力により認められる。顧千帆(こせんはん)は結婚後は隠遁したいと考えているが、蕭欽言は齊牧の反撃を防ぐために朝廷に残るよう説得する。顧千帆(こせんはん)は決意を固め、改葬の日を告げる。

願いが叶い、顧千帆(こせんはん)は母を祭る。複雑な心境で、涙は流さないものの、感慨深い。夜に盼児を訪ね、気持ちを打ち明ける。盼児は理解を示し、苦難を共に乗り越えると誓う。二人は寄り添い、月を見ながら想いを寄せる。

第26話の感想

第26話は、葛招娣(かつしょうてい)の失策、宋引章(そういんしょう) の決断、盼児の新たな挑戦、顧千帆(こせんはん)の決意と、それぞれのキャラクターの成長と変化が描かれた回でした。

葛招娣(かつしょうてい)は氷を買えずに空手に戻り、自責の念に駆られます。しかし、孫三娘(そんさんじょう)は彼女を責めることなく、宋引章(そういんしょう) の心配を否定します。このシーンは、三娘の優しさと包容力が感じられるものでした。

宋引章(そういんしょう) は、沈如琢(しんじょたく)のもとへ移り、裕福な生活を送ることになります。しかし、彼女は心から幸せではなく、鳥かごの中の鳥のような生活を送っています。このシーンは、引章の心の葛藤が描かれており、視聴者の共感を誘います。

盼児は、茶坊を酒楼に転換することに注力し、三娘と招娣の支持を得ます。しかし、店主は女性が経営することを拒否し、彼女は新たな困難に直面します。このシーンは、盼児のたくましさだけでなく、女性が社会で活躍することの難しさも描かれています。

顧千帆(こせんはん)は、五品に昇進し、母の誥命を追封することを願い出ます。最初は拒否されるものの、蕭欽言の助力により認められます。このシーンは、顧千帆(こせんはん)の成長と、彼の周りの人々の支えが感じられるものでした。

つづく