夢華録(むかろく)第30話 あらすじ/ネタバレ
趙盼児(ちょうふんじ)は顧千帆(こせんはん)の裏切りを誤解し、損失を取り戻す決意をします。彼女は簪を手に望月楼に乗り込み、老板に300貫の返還を迫ります。成功した後、彼女は書画を売って茶坊の権利書を買い戻し、孫三娘(そんさんじょう)と宋引章(そういんしょう) と共に半遮面を再開する計画を立てます。
資金を確保するため、趙盼児(ちょうふんじ)は心を痛めながらも貴重な火珊瑚の簪を含む貴金属のアクセサリーを売る決意をします。三娘は趙盼児(ちょうふんじ)の気持ちを察し、葛招娣(かつしょうてい)と共に質屋に向かいます。しかし、杜長風(とちょうふう)が密かに後を付けており、事情を知ると、家宝を惜しみなく提供して資金不足を補います。
葛招娣(かつしょうてい)が質屋に入る時、杜長風(とちょうふう)は三娘に趙盼児(ちょうふんじ)と池蟠(ちはん)の事について尋ねます。その頃、宋引章(そういんしょう) は沈如琢(しんじょたく)に連れられて林府の宴席に出席していました。そこで、杜長風(とちょうふう)と三娘の会話を目撃し、趙盼児(ちょうふんじ)が困っているのではないかと心配します。しかし、沈如琢(しんじょたく)に急かされ、詳しいことは聞けませんでした。
宴会の席で、宋引章(そういんしょう) は林三司に迎合したくありませんでしたが、沈如琢(しんじょたく)の説得でしぶしぶ演奏します。林三司はこれを機に宋引章(そういんしょう) に近づこうとしますが、沈如琢(しんじょたく)はそれを無視します。演奏を終えた宋引章(そういんしょう) は嫌悪感を抱きますが、張好好(ちょうこうこう)から沈如琢(しんじょたく)の悪行を聞かされ、警戒心を強めます。
酒が進むにつれて、宋引章(そういんしょう) は酒に異変を感じ、沈如琢(しんじょたく)を逆に縛り付け、保証書を書かせます。夜が深まり、暴風雨に見舞われた茶坊は大きな被害を受けます。趙盼児(ちょうふんじ)と三娘はそれを目の当たりにして悲痛に暮れ、未来に迷いを感じます。
翌朝、雨が止むと、三娘は残った銀を使ってそれぞれ生計を立て、故郷の钱塘に戻ることを提案します。道中、趙盼児(ちょうふんじ)は池蟠(ちはん)が任江に辱められている場面に遭遇します。任江は権力を笠に着て池蟠(ちはん)を公衆の面前で辱めます。趙盼児(ちょうふんじ)は商人としての誇りを守るため、機転を利かせて任江を論破し、喝采を浴びます。商人たちにも正当な敬意が払われるようになりました。理屈に詰まった任江は何も言えず、しぶしぶその場を去ります。
第30話の感想
第30話は、趙盼児(ちょうふんじ)の強い意志と仲間たちの絆が描かれた感動的な回でした。誤解から顧千帆(こせんはん)を裏切り者と疑い、望月楼に乗り込んで損失を取り戻そうとする趙盼児(ちょうふんじ)の姿は、彼女の正義感と行動力を示しています。また、資金不足を補うために貴金属のアクセサリーを売却する決断は、彼女の強い意志と仲間への思いを物語っています。
一方、宋引章(そういんしょう) は林府の宴席で沈如琢(しんじょたく)の悪行を知り、警戒心を強めます。沈如琢(しんじょたく)の真の姿を知った宋引章(そういんしょう) は、彼との関係を断ち切る決意をするでしょう。
暴風雨によって茶坊は大きな被害を受け、趙盼児(ちょうふんじ)と三娘は未来に迷いを感じます。しかし、そんな中でも彼女たちは諦めません。池蟠(ちはん)が任江に辱められている場面に遭遇した趙盼児(ちょうふんじ)は、商人としての誇りを守るため、任江を論破します。このシーンは、趙盼児(ちょうふんじ)の勇気と正義感を示すものであり、見ていてスカッとする場面でした。
つづく