夢華録 第34話 あらすじ/ネタバレ

歐陽旭(おうようきょく)の告発と皇帝の怒り

歐陽旭(おうようきょく)は皇帝のもとを訪れ、夜宴図を差し出し、皇后?劉婉が失貞の身でありながら后位を奪ったと告発します。皇帝は激怒しますが、夜宴図に記された名前を見て動揺し、頭痛に襲われます。歐陽旭(おうようきょく)は偽善的な態度で、私欲を正義のように語り、苦肉の策で忠誠心を示します。皇帝は太医を呼びますが、林頻が献上した蘇合郁金酒で頭痛が和らぎます。

永安楼の蘇合郁金酒と皇帝の興味

皇帝は林頻に酒の由来を尋ねると、永安楼の蘇合郁金酒だと知ります。花月宴で有名になった永安楼に興味を持った皇帝は、微服で店を訪れます。趙盼児(ちょうふんじ)の美しさに惹かれた皇帝は、彼女に料理の説明を聞きながら、中貴人と皇帝の様子を察します。

夜宴図の真実と趙盼児(ちょうふんじ)の茶百戯

皇帝が楊知遠(よう・ちえん)について尋ねると、趙盼児(ちょうふんじ)は夜宴図が火事で焼失したと告げます。皇帝の信頼を得るため、趙盼児(ちょうふんじ)は茶百戯で夜宴図の場面を再現し、詳細を語ります。皇帝は少し安心し、趙盼児(ちょうふんじ)は葛招娣(かつしょうてい)に顧千帆(こせんはん)を探し出すよう指示します。

皇帝の調査と顧千帆(こせんはん)の行動

皇帝は暗衛に趙盼児(ちょうふんじ)の言葉を調査するよう命じます。中貴人は夜宴図が偽物だと証明できれば功績になると考えます。皇帝は永安楼を訪れたのは偶然であり、楊知遠(よう・ちえん)についても自ら言及したため、斉牧の行動に不審を抱きます。

趙盼児(ちょうふんじ)の策略と顧千帆(こせんはん)との出会い

皇帝が永安楼を出た後、趙盼児(ちょうふんじ)は宋引章(そういんしょう) に陳廉(ちんれん)たちに連絡するよう指示し、池蟠(ちはん)の馬車で顧千帆(こせんはん)を阻止します。池蟠(ちはん)は豪華な馬車と食盒で人目を引きます。王楼掌柜の王豊も永安楼を見習い、上等な馬車を用意します。

橋の上で趙盼児(ちょうふんじ)と出会った顧千帆(こせんはん)は、歐陽旭(おうようきょく)が夜宴図を皇帝に渡した可能性があると聞きます。趙盼児(ちょうふんじ)は夜宴図を偽造したと皇帝を信じ込ませるため、绫裱の色から手を加えたことを明かします。楊家はすでに滅亡しているため、趙盼児(ちょうふんじ)は劉婉を救うためと顧千帆(こせんはん)を守るために危険を冒しました。

第34話感想

第34話は、物語が大きく動き出す重要な回となりました。歐陽旭(おうようきょく)の告発により、皇后?劉婉の危機が迫り、趙盼児(ちょうふんじ)たちは窮地に立たされます。そんな中、趙盼児(ちょうふんじ)の機転と勇気によって、皇帝の疑いを晴らすことに成功します。

特に印象的なのは、趙盼児(ちょうふんじ)が茶百戯で夜宴図の場面を再現するシーンです。彼女の巧みな話術と表現力は、皇帝を納得させ、事態を好転させることに繋がりました。また、顧千帆(こせんはん)との橋の上での会話も、二人の関係性の変化を感じさせる重要なシーンでした。

一方で、歐陽旭(おうようきょく)の悪辣さと皇帝の優柔不断さは、見ていて歯痒さを感じさせます。しかし、物語を盛り上げるためには、このような悪役と優柔不断な人物の存在は必要不可欠であると言えるでしょう。

つづく