夢華録(むかろく) 第6話 あらすじ/ネタバレ

趙盼児(ちょうふんじ)の策略と周舍(しゅうしゃ)の敗北

趙盼児(ちょうふんじ)は周舍(しゅうしゃ)の次の行動を予測し、巧妙に「すり替え」の計略を実行。確たる証拠を突きつけられたにもかかわらず、県令は周舍(しゅうしゃ)を庇い、軽い刑罰で済ませようとした。怒りを抑えきれない趙盼児(ちょうふんじ)は、大宋律法を根拠に抗議するが、県令は逆に「公堂で妄議した」として、彼女を杖刑に処そうとする。

その危機的瞬間に、一振りの長剣が令牌を貫き、陳廉(ちんれん)と秀州知州の許永(きょえい)が現れた。彼らは県令に事件の再審を命じ、最終的に周舍(しゅうしゃ)は重罰を科され、趙盼児(ちょうふんじ)と宋引章(そういんしょう) は自由の身となり、宋引章(そういんしょう) の所有していた家も彼女のもとに戻った。

顧千帆(こせんはん)の助けと新たな旅立ち

判決後、民衆は歓喜し、趙盼児(ちょうふんじ)は陳廉(ちんれん)の指示に従って、群衆の中から顧千帆(こせんはん)を探し出す。二人が話している間に、孫三娘(そんさんじょう)と宋引章(そういんしょう) が現れ、宋引章(そういんしょう) は顧千帆(こせんはん)に一目惚れする。周舍(しゅうしゃ)が復讐しようと再び姿を現すが、顧千帆(こせんはん)が及时に介入し、周舍(しゅうしゃ)が連行されるまで人々を守り、騒動は収束した。

許永(きょえい)は顧千帆(こせんはん)の指示に従い、趙盼児(ちょうふんじ)一行を東京へ送る馬車を手配し、穀雨前までに到着することを約束した。孫三娘(そんさんじょう)と宋引章(そういんしょう) は趙盼児(ちょうふんじ)に同行することを決意し、楽籍の問題については、許永(きょえい)が解決を約束した。顧千帆(こせんはん)は趙盼児(ちょうふんじ)の決意を尊重し、東京への道のりが険しいことを心配しつつも、祝福の言葉を贈り、手帕を返して去っていった。

蕭欽言の復讐と顧千帆(こせんはん)の決意

夜、蕭欽言は鄭府を訪れ、鄭青田(てい・せいてん)に白綾、匕首、毒酒の三つを贈り、自害を強要した。鄭青田(てい・せいてん)は雷敬と共謀して顧千帆(こせんはん)を殺害しようとしたため、蕭欽言の怒りを買ったのだ。鄭青田(てい・せいてん)は顧千帆(こせんはん)が蕭欽言の息子であることを知り、後悔の念に駆られ、自白書を書いて自害した。

蕭欽言は顧千帆(こせんはん)に大きな期待を寄せていたが、過去の因縁から父子関係は疎遠になっていた。蕭欽言は顧千帆(こせんはん)に門当戸対の結婚観を受け入れるよう説得しようとするが、顧千帆(こせんはん)は激しく拒否した。顧千帆(こせんはん)は自分の結婚に父親が干渉することを望まず、怒ってその場を去った。蕭欽言は落胆するものの、息子の反応から父子関係に微妙な変化が生じていることに気づいた。

趙盼児(ちょうふんじ)の東京到着と歐陽旭(おうようきょく)の衝撃

多くの困難を乗り越えた趙盼児(ちょうふんじ)一行は、ついに東京に到着した。夜の東京は煌々と輝き、三人は宿屋を見つけて休んだ。翌日、趙盼児(ちょうふんじ)は身支度を整えて高府を訪れ、歐陽旭(おうようきょく)に会おうとするが、門前で華やかな服を着た歐陽旭(おうようきょく)と偶然出会う。歐陽旭(おうようきょく)は趙盼児(ちょうふんじ)を茶楼に誘い、高家の娘と先に結婚し、半年後に趙盼児(ちょうふんじ)を迎え入れるつもりであることを明かした。この言葉に趙盼児(ちょうふんじ)は心を痛めるのだった。

第6話の感想

第6話は、趙盼児(ちょうふんじ)の機転と周舍(しゅうしゃ)の敗北、顧千帆(こせんはん)の助けと新たな旅立ち、蕭欽言の復讐と顧千帆(こせんはん)の決意、そして趙盼児(ちょうふんじ)の東京到着と歐陽旭(おうようきょく)の衝撃という、盛りだくさんの内容でした。

趙盼児(ちょうふんじ)の周到な計画と、それを実行に移すための機転は見事でした。また、周舍(しゅうしゃ)が最後に重罰を受けたのは、見ていてスカッとする展開でした。

顧千帆(こせんはん)は、趙盼児(ちょうふんじ)一行を助けるため、重要な場面で登場し、頼もしさを感じさせました。彼と趙盼児(ちょうふんじ)の今後の関係が気になるところです。

蕭欽言と顧千帆(こせんはん)の親子関係は、複雑な過去が絡み合っており、簡単には修復できないことが伺えます。蕭欽言の顧千帆(こせんはん)に対する期待と、顧千帆(こせんはん)の自立への強い意志がぶつかり合う様子は、今後の展開が楽しみな要素です。

趙盼児(ちょうふんじ)が東京に到着し、歐陽旭(おうようきょく)と再会した場面は、衝撃的でした。歐陽旭(おうようきょく)の言葉に傷ついた趙盼児(ちょうふんじ)の心情が伝わってきました。彼女が東京でどのような道を歩んでいくのか、注目です。

つづく