夢華録第7話 あらすじ/ネタバレ
才能と身分の壁
趙盼児(チャオ?パンアル)は才知に優れ、名門の令嬢にも引けを取らない。しかし、身分の違いが彼女と高慧(ガオ?ホイ)との間に大きな壁となっていた。歐陽旭(おうようきょく)(オウヤン?シュー)は順調に出世するためには、高家の権勢を頼らざるを得ない。彼は趙盼児(ちょうふんじ)に正妻の地位を与えることはできないが、富貴と栄華を約束し、将来の子は正室名義にすることもできると申し出る。ただ、名分上は妾になってほしいと頼む。趙盼児(ちょうふんじ)はこれを断固として拒否し、絶対に妾にはならないと誓う。その高慢な態度は、歐陽旭(おうようきょく)の面子を潰してしまう。帰路、趙盼児(ちょうふんじ)は涙をこらえながら歩いていると、東京十二行の総管である池蟠(チー?パン)にぶつかってしまう。しかし、趙盼児(ちょうふんじ)は驚異的な球技の腕前で池蟠(ちはん)を出し抜いてしまう。
失望と夢
一方、孫三娘(スン?サンニャン)と宋引章(ソン?インジャン)は楼上で舞を鑑賞していた。賑やかな人々の中でも、趙盼児(ちょうふんじ)の到着は、この華やかな場所に一抹の寂しさを添える。部屋に戻った趙盼児(ちょうふんじ)は、言葉を漏らした後、気を失ってしまう。医師は、過労と怒りが原因だと診断する。姉妹は心配し、運命の不公平さを嘆く。趙盼児(ちょうふんじ)は夢の中で歐陽旭(おうようきょく)を呼び、約束から裏切りまでの出来事を思い出し、東京の偽りの愛情に完全に失望する。しかし、顧千帆(グー?チェンファン)の出現がわずかな慰めとなる。
過去と未来
一方、蕭欽言(シャオ?チンイェン)は鄭青田(ジェン?チンティエン)の遺産を処理する。一部は鄭家に残し、一部は顧千帆(こせんはん)の仲間の葬儀に使い、残りの40万貫は、20万貫を東京に送り、20万貫を私庫に入れる。顧千帆(こせんはん)は父の背中を見つめ、幼い頃に捨てられた時の痛みを思い出す。雷敬(レイ?ジン)は蕭欽言が顧千帆(こせんはん)を庇護していることを知り、不安になる。しかし、蕭欽言は和解の手紙を送り、江南のことは自分には関係ないと約束する。実際には、彼は密かにすべての問題を解決し、顧千帆(こせんはん)の身元を隠し続け、護衛をつける。
病と誤解
趙盼児(ちょうふんじ)の病状は悪化し、孫三娘(そんさんじょう)と宋引章(そういんしょう) は昼夜を問わず看病するが、容態は改善しない。宋引章(そういんしょう) は曲で気持ちを表現し、杜長風(ドゥ?チャンフォン)を呼び寄せる。彼は趙盼児(ちょうふんじ)が清高で融通が利かないと思い込み、歐陽旭(おうようきょく)に同情する。しかし、彼の言葉は趙盼児(ちょうふんじ)を怒らせてしまう。趙盼児(ちょうふんじ)は孫三娘(そんさんじょう)に杜長風(とちょうふう)を追い出し、彼の眼鏡を川に蹴り落とす。杜長風(とちょうふう)は狼狽し、池蟠(ちはん)の嘲笑で何とか逃げ出す。
杜長風(とちょうふう)は歐陽旭(おうようきょく)に愚痴をこぼすが、ちょうど高慧(こうけい)が訪ねてくる。彼は隠れるしかない。高慧(こうけい)は横暴に、歐陽旭(おうようきょく)と趙盼児(ちょうふんじ)の密会について問い詰める。歐陽旭(おうようきょく)は表面上は恭しく対応するが、内心は激しく動揺している。この一連の事件は、趙盼児(ちょうふんじ)と歐陽旭(おうようきょく)の複雑な関係と、東京の人間関係を浮き彫りにする。
第7話の感想
第7話は、趙盼児(ちょうふんじ)と歐陽旭(おうようきょく)の複雑な関係がさらに深まり、東京の偽りの愛情が浮き彫りになる回だった。趙盼児(ちょうふんじ)の才知と気高さは魅力的だが、身分の壁は彼女を苦しめる。歐陽旭(おうようきょく)は出世のために高家を利用しようとするが、その裏切りは趙盼児(ちょうふんじ)を深く傷つける。
一方、顧千帆(こせんはん)の登場は趙盼児(ちょうふんじ)に希望の光を与える。彼の優しさと思いやりは、趙盼児(ちょうふんじ)の心を癒し、東京の偽りの愛情とは対照的である。蕭欽言もまた、顧千帆(こせんはん)のために尽力し、彼の過去を隠して守ろうとする。
この回では、宋引章(そういんしょう) の恋の行方も描かれた。杜長風(とちょうふう)への想いは実らないが、彼女の成長と自立の姿が印象的である。孫三娘(そんさんじょう)は趙盼児(ちょうふんじ)と宋引章(そういんしょう) を支え続ける頼もしい存在だ。
つづく