『有翡(ゆうひ) -Legend of Love-』第10話 あらすじ/ネタバレ

冲霄子(ちゅうしょうし)救出李晟(りせい)

冲霄子(ちゅうしょうし)はなんとか地煞から李晟(りせい)を救い出すことに成功しました。しかし李晟(りせい)は、仲間の遺体を回収するため再び危険な場所に戻ろうとします。冲霄子(ちゅうしょうし)は李晟(りせい)の無謀な行動を止めるため、彼を気絶させました。

夜になり李晟(りせい)が目を覚ますと、四十八寨(しじゅうはちさい)の仲間たちは冲霄子(ちゅうしょうし)によって丁重に葬られていたのです。李晟は冲霄子(ちゅうしょうし)の行動に感謝し、彼の教えを乞うようになります。冲霄子は李晟の若さゆえの無鉄砲さと情の深さを認め、彼を斉門(さいもん)に入門させようと決意します。

一方、李晟は下山が失敗に終わり、仲間たちに迷惑をかけてしまったことを悔いていました。彼は寨に戻って罰を受けようとしますが、冲霄子は巧妙に彼を霍家堡(かくかほう)へと導きます。

周翡(しゅうひ)の苦悩

周翡(しゅうひ)は枯栄手(こえいしゅ)と南刀(なんとう)という二つの秘技を同時に習得したことで、体に大きな負担がかかっていました。段九娘(だんきゅうじょう)は枯栄手(こえいしゅ)を制御するためには南刀(なんとう)の功を捨てる必要があると告げます。周翡(しゅうひ)はそれを受け入れられず、段九娘(だんきゅうじょう)と衝突してしまいます。

宋大娘の仲裁により事なきを得ますが、周翡(しゅうひ)は絶望の淵に立たされます。そんな中、彼女は冲霄子から贈られた『道德経』を読み込み、蜉蝣陣の秘密を悟ります。しかし、内力の衰えにより思うように力を発揮することができません。

霍長風(かくちょうふう)の死

霍長風(かくちょうふう)は怜蜃の毒に苦しめられ、意識が混濁していました。彼はただただ、木小喬から贈られた月季の花を眺めています。霍連涛(かくれんとう)は慎独印(しんどくいん)を手に入れるため、霍長風(かくちょうふう)を裏切ります。

慎独印(しんどくいん)を手に入れたことで、霍家堡(かくかほう)はさらなる争いに巻き込まれていきます。霍長風(かくちょうふう)は息を引き取る前に、木小喬への感謝と愛を胸に抱いていました。

華容(かよう)城の攻防

華容(かよう)城では、白先生と謝允(しゃいん)が周翡(しゅうひ)と李晟を守るため、地煞と戦っていました。周翡(しゅうひ)の体の冷えを癒すために炭を取りに行った呉楚楚(ごそそ)は、祝宝山(しゅくほうざん)の助けを得て危機を乗り越えます。

白先生は再び易容術を使って仇天晋(きゅうてんしん)を欺きますが、誤解が生じてしまいます。呉楚楚(ごそそ)の機転により事なきを得ますが、段九娘(だんきゅうじょう)は謝允(しゃいん)に対する態度を改め始めます。

今後の展開

周翡(しゅうひ)は枯栄手(こえいしゅ)と南刀(なんとう)の両立を目指し、新たな道を切り開こうとします。李晟は斉門(さいもん)に入門し、武術を磨いていきます。霍家堡(かくかほう)は慎独印(しんどくいん)をめぐる争いに巻き込まれ、新たな危機に直面します。華容(かよう)城では、白先生と謝允(しゃいん)が周翡(しゅうひ)と李晟を守るため、地煞との戦いを繰り広げます。

第10話の感想

第10話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。冲霄子が李晟を救い出し、周翡(しゅうひ)が枯栄手(こえいしゅ)と南刀(なんとう)の両立を目指す決意をするなど、今後の展開が楽しみになる内容でした。

特に印象に残ったのは、周翡(しゅうひ)と段九娘(だんきゅうじょう)の衝突シーンです。周翡は絶望の淵に立たされながらも、諦めずに道を切り開こうとする姿が感動的でした。また、段九娘(だんきゅうじょう)の厳しいながらも愛情に溢れた言葉は、周翡の成長を促すものでした。

また、霍長風(かくちょうふう)の死は、物語に大きな衝撃を与えました。彼は最後まで月季の花を眺め、木小喬への愛を胸に抱いていました。彼の死は、慎独印(しんどくいん)をめぐる争いをさらに激化させることでしょう。

つづく