有翡(ゆうひ) -Legend of Love- 第22話 あらすじ/ネタバレ
静かな夜に包まれた春回(しゅんかい)鎮。四十八寨(しじゅうはちさい)の仲間たちは束の間の休息を享受し、賑やかな街は故郷への帰路の前触れのように感じられます。周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)は月光の下に並んで座り、様々な思いが交錯します。故郷は目の前でありながら、周翡(しゅうひ)の心は寨の行く末への不安と、容易ではない帰路への無力感、そして謝允(しゃいん)の今後の行く末への淡い好奇心が入り混じっています。そんな複雑な感情の中、謝允(しゃいん)の何気ない冗談から、純粋で真実の愛情が芽生え始めます。
二人がそれぞれ想いにふけっている時、突然足音が静寂を破りました。馬吉利(ばきつり)が再び助けを求めに来たことで、李妍(りけん)が再び行方不明になったことが判明します。周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)はすぐに動き出し、李妍(りけん)を見つけると、彼女は楊瑾(ようきん)と激しく言い争っていました。この小さな出来事は、緊張した夜に意外な出来事を加えました。間もなく、李晟(りせい)と呉楚楚(ごそそ)が突然現れ、4人はすぐに寨に戻って、迫り来る嵐に立ち向かうことを決意します。
夜が深まるにつれ、寇丹(こうたん)の裏切りは暗流のように四十八寨(しじゅうはちさい)の安寧を蝕んでいきます。彼女が勝手に牽機陣を停止したことで、魚老(ぎょろう)がすでに亡くなったことが示唆されます。そして谷天顕(こくてんけん)が率いる地煞の弟子たちは、洗墨(せんぼく)江の対岸で機をうかがっており、時が熟せば大挙して攻め込む準備をしています。鳴風楼の裏切りは晴天の霹靂のように寨を襲い、彼らは得意の牽機線技術を駆使して、四十八寨(しじゅうはちさい)の弟子たちがまったく無防備な状態で、血なまぐさい殺戮を繰り広げます。
一方、寨の外にいる周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)は、故郷への深い思いに浸っていました。しかし、山向こうの異変がその静寂を破り、鳥たちが飛び立つ様子は、寨に異変が起きていることを示唆していました。二人はすぐに仲間たちと合流し、一刻も早く寨に戻って事態を収拾することを決意します。
四十八寨(しじゅうはちさい)に戻ると、目の前の光景は見るも無残なものでした。至る所に死体が転がっており、鳴風楼の残忍さを物語っていました。周翡(しゅうひ)は、団結してこそ外敵に立ち向かうことができると悟ります。彼女は謝允(しゃいん)から授かった知恵を駆使して、冷静かつ果敢に長老(ちょうろう)たちの争いを鎮め、士気を高めました。李晟(りせい)の知恵も重要であり、彼は禁林内の牽機線の配置を巧妙に変更することで、寨に一縷の望みをもたらしました。
しかし、本当の試練はこれからでした。谷天顕(こくてんけん)率いる地煞と寇丹(こうたん)の鳴風楼の弟子たちが密林で周翡(しゅうひ)たちと遭遇し、激戦は避けられません。寇丹(こうたん)の挑発は寨の混乱をさらに悪化させます。彼女は恨みを抱き、自由と復讐を望み、俞聞止と手を組んで四十八寨(しじゅうはちさい)を裏切ります。
寇丹(こうたん)の挑発と魚老(ぎょろう)の死を目の当たりにした周翡(しゅうひ)は怒りに震え、決闘を誓います。寨の長老(ちょうろう)たちは普段は贅沢な生活を送っていますが、いざという時には張博林(ちょうはくりん)が立ち上がり、谷天顕(こくてんけん)には敵いませんでしたが、四十八寨の勇気と尊厳を示しました。周翡(しゅうひ)は隙を見て寇丹(こうたん)に攻撃を仕掛け、激しい戦いを繰り広げます。寇丹の武功に対する深い理解と下山後の新たな技能を駆使して、周翡(しゅうひ)は一撃で敵を倒すことはできませんでしたが、相手を重傷を負わせ、四十八寨の反撃に貴重な時間と希望をもたらしました。
この生死を賭けた戦いの中で、四十八寨の仲間たちは、不屈の意志と団結の力を発揮しました。彼らは、団結してこそ、自分たちが生まれ育った土地を守り、四十八寨に再び活力を与えることができると知っています。
第22話の感想
第22話は、四十八寨の危機と周翡(しゅうひ)たちの成長が描かれた重要な回でした。寇丹の裏切りと鳴風楼の襲撃により、寨は大きな被害を受けましたが、周翡たちの団結と知恵で危機を乗り越えていきました。
特に印象に残ったのは、周翡と謝允(しゃいん)の成長です。周翡は、謝允(しゃいん)から学んだ知恵を活かして長老(ちょうろう)たちの争いを鎮め、寨をまとめ上げました。謝允(しゃいん)は、周翡を支えながら、自身の武功も向上させていきました。
また、李晟(りせい)の活躍も見逃せません。彼は、禁林内の牽機線の配置を変更することで、寨に一縷の望みをもたらしました。
つづく