有翡(ゆうひ) -Legend of Love- 第3話 あらすじ/ネタバレ

四十八寨(しじゅうはちさい)の掟

李家先祖の遺訓により、四十八寨(しじゅうはちさい)は中立を貫き、党争や盟約を結ばず、世俗の争いとは一線を画してきた。周以棠(しゅういとう)も、李瑾容(りきんよう)との婚姻関係があっても、この掟に従うことを余儀なくされた。寨を出て行く周以棠(しゅういとう)を見送る李瑾容(りきんよう)の姿は、夫婦の深い愛情を物語っていたが、二人は沈黙と決意をもって別離を迎えた。

半年後の動き

それから半年が経ち、安平(あんへい)軍は呉費(ごひ)将軍の捕縛の知らせを受けた。呉費(ごひ)は李チョウ(りちょう)の親友であり、武芸に優れ、江湖を放浪していた。周以棠(しゅういとう)は、地煞のような強敵でなければ、彼を捕らえることは不可能だと推測した。

実は、沈天庶(しんてんしょ)は呉費(ごひ)と王麟(おうりん)の密書を手に入れ、水波紋(すいはもん)の信物の秘密を知っていた。そして、仇天晋(きゅうてんしん)に呉費(ごひ)を捕らえ、地煞の厳重な監視下に置くよう命じた。

呉費(ごひ)は勇敢な戦士だったが、愛する妻を殺されたことで悲しみに暮れていた。しかし、幸いなことに、呉費の子供たちは周以棠(しゅういとう)の手配により、晨飛(しんひ)に護衛されて四十八寨(しじゅうはちさい)に避難していた。沈天庶(しんてんしょ)はこれを察知し、信物が呉楚楚(ごそそ)の手に渡ったのではないかと推測し、仇天晋(きゅうてんしん)に追跡させたが、失敗に終わった。

謝允(しゃいん)の活躍

一方、山林で地煞の追っ手に出くわした謝允(しゃいん)は、晨飛(しんひ)一行が必死に逃げる姿を見て、四十八寨(しじゅうはちさい)への恩義を感じ、家族に伝染病が発生したと偽って地煞を欺き、晨飛(しんひ)たちを逃がした。

晨飛(しんひ)たちは、四十八寨(しじゅうはちさい)と友好関係にある霍家堡(かくかほう)に身を寄せた。しかし、謝允(しゃいん)は霍家堡(かくかほう)の人々の様子に違和感を感じ、証拠がないながらも疑念を抱き、晨飛(しんひ)たちと別れた。

周翡(しゅうひ)の成長

その間、周翡(しゅうひ)は父の教えに従い、自由と自立を求めて洗墨(せんぼく)江で鍛錬を積んでいた。そして、牽機陣を破ったことで、秀山堂の考校を受ける資格を得た。

考校では、石柱が立ち並び、それぞれが寨の长老の試練を表していた。李晟(りせい)は15枚の紙花を奪い、喝采を浴びたが、周翡(しゅうひ)は母の李瑾容(りきんよう)が守る最高の木柱を目指していた。

しかし、周翡(しゅうひ)は刀が鞘から抜けないという危機に陥る。そこで、彼女は鳴風楼の武学を駆使して窮地を脱し、长老たちの称賛を得た。

李瑾容(りきんよう)は破雪刀(はせつとう)法で周翡(しゅうひ)を迎え撃ち、試練と助力を与えた。刀身は錆びており、周翡(しゅうひ)は不利な状況だった。幾度かの交戦の後、周翡(しゅうひ)は破雪刀(はせつとう)法の妙技を悟り、未熟ながらも威力を発揮した。最終的に、李瑾容(りきんよう)はわざと隙を作り、周翡(しゅうひ)は紙花を奪って考校に合格した。

新たな旅立ち

山寨と外界の連絡が途絶えたため、王老太は李晟(りせい)、周翡(しゅうひ)を連れて下山することにした。出発に際し、李瑾容は初めて周翡(しゅうひ)をほのめかし、破雪刀(はせつとう)法を伝授した。この刀法は、心を揺るがすことなく、どんな困難にも立ち向かうことを要求する。周翡は母の愛情と信頼を感じ、洗墨(せんぼく)江の魚老(ぎょろう)に別れを告げ、新たな旅に出発した。魚老(ぎょろう)は、四十八寨を守ってきた理由を語り、周翡はこの土地への理解と敬意を深めた。

第3話の感想

第3話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。周以棠(しゅういとう)と李瑾容の別れ、呉費の捕縛、謝允(しゃいん)の活躍など、見どころ満載でした。特に、周翡の成長と李瑾容との親子関係の描写は印象に残りました。

周翡は、洗墨(せんぼく)江での鍛錬を通して、武芸だけでなく精神的にも成長しました。牽機陣を破ったことで自信を深め、秀山堂の考校にも合格しました。李瑾容との戦いでは、破雪刀(はせつとう)法の真髄を垣間見せ、母の期待に応えることができました。

李瑾容は、周翡の成長を認め、破雪刀(はせつとう)法を伝授しました。これは、母としての愛情と信頼の表れであり、周翡にとって大きな励みになりました。また、李瑾容は周翡に、どんな困難にも立ち向かう強い意志を持つことを求めました。これは、四十八寨の掟であり、周翡が今後生きていく上で重要な指針となるでしょう。

つづく