有翡(ゆうひ) -Legend of Love- 第30話 あらすじ/ネタバレ
何从の笛の音で紅玉が戻ってきたが、李妍(りけん)が先に奪い取って数日間遊び呆けていた。その頃、水榭には招待状を持たない者と持っている者が集まり、持たない者は八卦(はっけ)陣を解かなければ出入りできない状況だった。
霍連濤は高台に現れ、偽りの言葉を並べて武林の人々を欺こうとした。霍家の家宝である慎独印(しんどくいん)は海天一色(かいてんいっしき)の信物であり、霍連濤はそれを利用して武林盟主の座を手に入れようと企んでいた。
そこに霓裳(げいしょう)夫人が現れ、霍連濤を責め立てた。しかし、その直後に楚天瑜(そてんゆ)が現れ、朝廷の役人として陳子琛の腰牌を提示して霍連濤を擁護した。
楚天瑜(そてんゆ)は既に陳子琛と白先生を捕らえており、腰牌を見せることで霍連濤に慎独印(しんどくいん)を渡すよう脅迫していた。霍連濤は朝廷の後ろ盾を失えば、各門各派の報復によって滅亡するだろう。
楚天瑜(そてんゆ)の出現に周翡(しゅうひ)たちは驚き、應何從は怒りを露わにした。謝允(しゃいん)は透骨青(とうこつせい)を見抜けるのは大薬谷(だいやくこく)の弟子しかいないと気付き、應何從の恨みから楚天瑜が大薬谷(だいやくこく)を滅ぼしたのではないかと疑った。
謝允(しゃいん)は應何從が衝動的な行動を取らないように見守りつつ、周翡(しゅうひ)と共に霍家堡(かくかほう)に潜入し、陳子琛たちを救出した。
一方、楚天瑜は慎独印(しんどくいん)を手に入れるために霍連濤に真偽を見極めるよう迫った。慎独印が楚天瑜の手に届く寸前、木小喬がそれを奪い取った。霍連濤は木小喬が自分を助けるために来たと喜んだが、木小喬が連れてきた人物を見て愕然とした。
木小喬はかつての庭師を連れてきて、霍連濤が彼を置き去りにし、自生自滅させたことを暴露した。霍連濤は動揺し、庭師が毒殺されたことを認めてしまった。
李妍(りけん)は逃げ出した紅玉を追いかけている途中で、火を放とうとする霍家の弟子と遭遇した。楊瑾(ようきん)が駆けつけて消火してくれたが、もし火が燃え広がっていたら、八卦(はっけ)陣を解けない人々は火の海に飲み込まれていたかもしれない。
木小喬が霍連濤を問い詰めている最中に、李妍(りけん)が戻ってきて火事のことを知らせた。周翡(しゅうひ)は天門鎖を開けようとしたが、2層目の鍵が湖に落ちてしまった。周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)は楚天瑜を追うことを諦め、陳子琛と合流することにした。
慎独印を手にした木小喬は楚天瑜に阻まれ、彼の部下に囲まれたが、なんとか逃げ出すことに成功した。
八卦(はっけ)陣に閉じ込められた人々は出口を求めて右往左往していた。丁魁(てんかい)は案内人を殺そうとしたが、李晟(りせい)に阻止された。霓裳(げいしょう)夫人が到着した後、李晟(りせい)は皆を連れて八卦陣から脱出させようとしたが、丁魁(てんかい)は怒り狂って人々を足止めしようとした。
第30話の感想
第30話は、怒涛の展開が続く回でした。霍連濤の企み、楚天瑜の策略、木小喬の怒り、そして八卦陣での混乱と、見どころ満載でした。
特に印象的だったのは、木小喬の怒りです。霍連濤が父親を毒殺したことを知った時の彼女の表情は、悲しみと怒りで満ちていて、見ているこちらも胸が痛くなりました。また、八卦陣での混乱もハラハラドキドキする展開でした。出口を求めて右往左往する人々、丁魁(てんかい)の暴走、そして李晟(りせい)の決断など、緊迫感が伝わってきました。
つづく