有翡(ゆうひ) -Legend of Love-』第31話 あらすじ/ネタバレ

ホ?リェンタオの最期

ホ?リェンタオは逃亡中に木小喬の待ち伏せに遭い、窮地に陥ります。しかし、二人が戦う前にホ?リェンタオは突然倒れ、首を切られて命を落とします。この背後には、慎独印(しんどくいん)を狙う楚天瑜(そてんゆ)がおり、ホ?リェンタオの死は彼にとって都合の良い出来事でした。ホ家を守る木小喬は黙っておらず、楚天瑜(そてんゆ)と激しく戦います。しかし、木小喬は徐々に力を失い、夜の闇に姿を消します。

仇敵との再会

かつて謝允(しゃいん)の父親の部下だった楚天瑜(そてんゆ)は、武術を盗み学んだことで野心を抱き、主人を裏切って地煞に加わり、朝廷の重臣にのし上がりました。周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)は、敵の手から陳子琛を救出した後、父殺しの仇敵である楚天瑜(そてんゆ)と遭遇します。血で血を洗う争いは避けられず、二人は生死をかけた戦いに突入します。

苦戦する周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)

周翡(しゅうひ)は謝允(しゃいん)の復讐心を理解し、天門鎖を解いて共に楚天瑜(そてんゆ)と戦います。しかし、楚天瑜は朝廷の官僚であり、江湖の争いを見下しているため、その実力は地煞の主である沈天庶(しんてんしょ)を凌駕するほどです。それでも、周翡(しゅうひ)は楚天瑜相手に苦戦し、佩刀を折られてしまいます。

窮地からの脱出

謝允(しゃいん)は、楚天瑜との同歸於盡を決意し、全身の力を振り絞ります。一撃で楚天瑜を倒すことはできませんでしたが、動揺を与え、攻撃力を低下させることに成功します。しかし、謝允(しゃいん)は無理な運功によって透骨青(とうこつせい)の毒が再発し、血を吐いて倒れてしまいます。

その瞬間、辺り一面に濃密な白霧が立ち込め、楚天瑜と周翡(しゅうひ)は中毒の兆候が現れます。この凝露の毒は、楚天瑜のために作られたものであり、内力が強いほど発症が早まります。應何從は仇敵が毒に苦しむ姿を見て喜びを隠せませんでしたが、周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)が楚天瑜を重傷にして動揺させたからこそ、この毒が効いたことを認めます。

周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)の危機

周翡(しゅうひ)は謝允(しゃいん)の安否を気遣い、自身の傷や解毒剤のことを考えずに、彼を背負って助けを求めます。しかし、重傷と毒の影響で二人は倒れてしまいます。

謎の刺客

李晟(りせい)と霓裳(げいしょう)夫人は丁魁(てんかい)を追跡しますが、彼が毒殺されて死亡しているのを発見します。丁魁(てんかい)は一流の高手ではありませんでしたが、彼を簡単に殺せる人物は並大抵ではありません。霓裳(げいしょう)夫人は犯人の正体が分かりませんが、呉楚楚(ごそそ)は殷沛(いんはい)の影を感じ取ります。

新たな希望

周翡(しゅうひ)が目覚めると、彼女は小さな舟に乗っていることに気づきます。船を漕いでいるのは、謎めいた僧侶です。謝允(しゃいん)が死んだと思い込んだ周翡(しゅうひ)は絶望しますが、僧侶の言葉によって江湖の広大さと侠義の継承が私情よりも重要であることを悟り、悲しみに沈むのをやめます。

僧侶は周翡の心が軽くなったのを見て、彼女を船室に案内します。そこには、顔色が蒼白ながらも息をしている謝允の姿がありました。この予期せぬ展開に周翡は喜びと悲しみが入り混じり、謝允の胸に寄り添い、失いかけた温もりと安らぎを感じます。

僧侶は、蓬莱の仙人である同明大師であり、謝允の師匠であることが判明します。同明大師は、謝允が身分の束縛を嫌い、平凡な生活を望んでいたことを懐かしそうに語ります。世の中は皮肉なもので、平凡を望む人ほど、他人の華やかさと栄光を羨ましく思うものなのです。

第31話の感想

第31話は、怒涛の展開と深い人間ドラマが描かれた、見応えのある回でした。特に、ホ?リェンタオの突然の死と、周翡と謝允の生死をかけた戦いには、手に汗握る緊張感がありました。

また、楚天瑜というキャラクターの複雑な心情も描かれており、単なる悪役ではなく、野心と葛藤を抱えた人間として描かれていたのが印象的でした。

さらに、ラストシーンでは、周翡と謝允の命運を左右する新たな展開が待っていました。果たして二人はこの危機を乗り越えることができるのでしょうか?今後の展開が気になります。

つづく