有翡 -Legend of Love- 第36話 あらすじ/ネタバレ

瘴気に包まれた密林の奥深く、危険な場所として知られる朱明火尾草(しゅめいかびそう)が生息する禁地へと足を踏み入れたのは、擎雲溝(けいうんこう)の弟子である應何從と李妍(りけん)。そこへ、弟子たちを追ってきた楊瑾(ようきん)が現れる。実は、擎雲溝(けいうんこう)では掌門(しょうもん)交代の時期を迎えており、楊瑾(ようきん)は禁地への侵入を咎め、弟子たちの連れ戻しを図っていたのだ。

瘴気の充満する禁地の中で、武芸に優れない李妍(りけん)は、應何從を見捨てず、共に危険に立ち向かうことを決意する。瘴気を避けるため、楊瑾(ようきん)は李妍(りけん)を背負い、香包を首に下げて進む。そして、ついに彼らは山石の隙間から貴重な朱明火尾草(しゅめいかびそう)を発見する。

しかし、その先には毒物の卵が散らばっており、一歩間違えれば命を落とす危険が潜んでいた。李妍(りけん)は身軽さを活かし、楊瑾(ようきん)と應何從の緊張した視線の中、見事に朱明火尾草(しゅめいかびそう)を手に入れる。

一方、胡天瑛(こてんえい)は地煞の弟子を率いて擎雲溝(けいうんこう)を急襲、迷薬で守衛たちを簡単に制圧する。ちょうど掌門(しょうもん)選が行われている最中だったため、胡天瑛(こてんえい)は医術の名を借りて長老(ちょうろう)に挑戦。毒を操る能力を駆使し、長老(ちょうろう)を無力化して勝利を収める。そして、長老(ちょうろう)は目の前の胡天瑛(こてんえい)がかつて大薬谷(だいやくこく)を焼き払い、門下生を裏切った怜蜃であることに気づく。弟子たちの命を人質に取られた長老(ちょうろう)は、李妍(りけん)たちの居場所を明かしてしまう。

薬を手に入れた李妍たちは急いでその場を離れ、山間の茶寮で休息を取る。そこで、毒果で犬を殺す残忍な人物が通ったという話を聞き、應何從はそれが胡天瑛(こてんえい)であると確信する。

楊瑾(ようきん)は密かに擎雲溝(けいうんこう)に戻り、中毒した人々を見て混乱を起こし、應何從と李妍に解毒薬を盗む機会を作る。しかし、解毒薬が見つからないうちに胡天瑛(こてんえい)が戻ってきてしまい、應何從は再び戸棚の中に隠れる。すると、幼い頃に胡天瑛(こてんえい)が師匠を殺害した恐怖の記憶が蘇る。

その瞬間、楊瑾が現れて二人を助ける。應何從は不安ながらも自作の解毒薬を李妍に渡し、恐怖に立ち向かう決意をする。胡天瑛(こてんえい)の背信行為は消えることのない汚点であり、應何從の存在は彼女の罪を証明するものだった。

應何從の長年の研究により、胡天瑛(こてんえい)の毒針に対抗する方法が発見され、地煞の弟子たちも毒に侵される。解毒した擎雲溝(けいうんこう)の弟子たちに囲まれた胡天瑛(こてんえい)は、やむを得ず撤退を命じる。

この戦いの後、擎雲溝の長老(ちょうろう)は楊瑾の勇気と戦略に感銘を受け、彼が門派を導き、医術の伝統を守り、大薬谷(だいやくこく)の悲劇を繰り返さないことを確信する。李妍は朱明火尾草(しゅめいかびそう)を持ち帰ることを許可され、應何從は小薬谷(しょうやくこく)に残って研究と守護を続けることを決意する。

一方、李晟(りせい)は朱晨(しゅしん)に周翡(しゅうひ)と呉楚楚(ごそそ)が羽衣(うい)班にいることを伝えるよう依頼する。朱晨(しゅしん)は心の中で喜び、再び心愛の人と会えることを願うが、叶わぬ夢となって終わってしまう。周翡(しゅうひ)は謝允(しゃいん)を心配し、木小喬が慎独印(しんどくいん)を返却した後、再び擎雲溝へ向かう。

殷沛(いんはい)は清暉真人(せいきしんじん)として江湖を闊歩し、武力で各派を屈服させようとする。彼は朱晨(しゅしん)兄妹に襲いかかるが、周翡(しゅうひ)に助けられる。李晟(りせい)は武林の人々と力を合わせ、殷沛(いんはい)に対抗することを決意する。羽衣(うい)班は隠遁生活を送っているが、霓裳(げいしょう)夫人は殷聞嵐(いんぶんらん)(いんぶんらん)の息子が道を誤っていることを知り、義のために出山することを決意する。

第36話の感想

第36話は、緊迫感と感動が交錯する見応えのあるエピソードでした。瘴気に包まれた禁地での冒険、胡天瑛(こてんえい)の卑劣な策略、そして應何從の恐怖との戦いなど、ハラハラドキドキする展開が続きました。

特に印象的だったのは、應何從の成長です。幼い頃に受けたトラウマに苦しめられながらも、仲間を守るために立ち向かう姿は感動的でした。また、楊瑾の勇気と李妍の決意も素晴らしいものでした。

このエピソードは、友情と勇気の大切さを教えてくれるものでした。困難に直面しても、仲間と協力すればどんな困難も乗り越えられるというメッセージが伝わってきました。

つづく