有翡(ゆうひ) -Legend of Love- 第37話 あらすじ/ネタバレ

李妍(りけん)と楊瑾(ようきん)の逃避行

李妍(りけん)は山下で遊び呆けていたが、責任感も芽生え、真面目に仕事をこなすようになった。二人は朱明火尾草(しゅめいかびそう)を護送中、地煞の者に狙われていることに気づく。李妍(りけん)は楊瑾(ようきん)に衝動的な行動を起こさないよう注意する。

馬の蹄の音が地煞の主力部隊を呼び寄せると心配した李妍(りけん)は、楊瑾(ようきん)に馬を追い払わせ、二人で別の道を歩いて逃げる。道中、楊瑾(ようきん)は曲がり角で李晟(りせい)と呉楚楚(ごそそ)に出くわす。楊瑾(ようきん)は李晟(りせい)から李妍(りけん)を引き離し、まるで自分が李妍をずっと待ち望んでいたかのように振る舞う。

李妍に辟易していた楊瑾は、李晟(りせい)に面倒を見てもらえることになり、喜びを隠せない。しかし、李晟(りせい)が李妍を心配そうに叱責するのを見ると、思わず李妍を庇ってしまう。李妍が朱明火尾草(しゅめいかびそう)を手に入れたことを自慢げに話すと、李晟(りせい)は驚きながらも、妹の功績を運のせいだと考える。

四人が話していると、童天仰(どうてんぎょう)が部下を連れて追ってくる。李晟は朱明火尾草(しゅめいかびそう)を渡すふりをして合図を送る。李妍と呉楚楚(ごそそ)は先に逃げ出し、李晟と楊瑾は童天仰(どうてんぎょう)と戦う覚悟を決める。その時、合図を見て駆けつけた周翡(しゅうひ)が、童天仰(どうてんぎょう)の攻撃を防ぐ。

周翡(しゅうひ)と地煞の戦い

李晟と楊瑾は李妍たちのことを周翡(しゅうひ)に任せ、自分たちは童天仰(どうてんぎょう)と戦う。地煞は周翡(しゅうひ)に薬草を渡させないように必死になるが、それは謝允(しゃいん)の命と慎独印(しんどくいん)を交換するためだった。しかし、童天仰(どうてんぎょう)は部下から慎独印(しんどくいん)が木小喬の手に渡ったことを報告され、周翡(しゅうひ)と戦うのを諦めて撤退する。

逃げている李妍と呉楚楚(ごそそ)は、地煞の弟子3人に襲われる。李妍は武功が未熟で戦えないが、呉楚楚(ごそそ)が機転を利かせて、小麦粉を毒薬に見せかけ、地煞の気が緩んだところで本当の蒙汗薬を撒き、危機を脱する。

一方、撤退した童天仰は興南門の者と遭遇し、殺害を命じる。興南門の者は地煞の敵ではなく、朱晨(しゅしん)以外の全員が殺されてしまう。

昏睡から目覚めた朱晨(しゅしん)は、無数の死体と妹の遺体を見て、怒りに震える。殷沛(いんはい)はそれを知っていて、わざと朱晨(しゅしん)に会いに行き、鳳凰丹と清暉真人(せいきしんじん)の鉄仮面を渡す。朱晨(しゅしん)は復讐のために、殷沛(いんはい)に利用されていることを知りながらも、薬を飲む。

周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)の再会

周翡(しゅうひ)は朱明火尾草(しゅめいかびそう)を手に入れ、蓬莱島に向かう。そこで、謝允(しゃいん)が岩の上で日向ぼっこをしている姿を見る。数ヶ月ぶりの再会を果たした二人だが、謝允(しゃいん)は再び眠りに落ちてしまう。

目覚めた謝允(しゃいん)は、周翡(しゅうひ)への想いを絵や文字で表現する。周翡(しゅうひ)は壁の絵や文字、石のテーブルに置かれた手紙を見ながら、謝允(しゃいん)が絵や文字を書いている姿を想像する。手紙には、赤い服を着た少女の絵が描かれており、それは謝允(しゃいん)が思い描く恋人の姿だった。周翡(しゅうひ)が赤い服を着れば、きっとこの絵の少女と同じになるだろう。

周翡は謝允(しゃいん)のメッセージに応えようと、手紙を書こうとするが、言葉が浮かばない。謝允(しゃいん)が毛筆は白紙にしか使えないと言っていたことを思い出し、あることを思いつく。周翡は謝允(しゃいん)の顔に絵を描き始め、少女らしい無邪気さと楽しさを表現する。

李晟の新たな旅

李晟は再び盟友を探す旅に出る。柳庄主が天下の英雄を集めて清暉真人(せいきしんじん)と戦うことを知り、柳庄主に会いに行く。李晟は柳庄主の庭を清暉真人(せいきしんじん)を誘い出すための場所として使わせてもらうことを依頼する。柳庄主は清暉真人(せいきしんじん)を殺したいと強く思っており、李晟に協力することを快諾する。

第37話の感想

第37話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。周翡と謝允の再会、朱晨(しゅしん)の復讐への決意、李晟の新たな旅立ちなど、見どころ満載でした。

周翡と謝允の再会は、数ヶ月ぶりの感動的なものでした。しかし、謝允の病状は悪化しており、二人の幸せは長くは続かないことを予感させます。朱晨は妹の死と殷沛(いんはい)の策略によって復讐への道を歩み始めました。彼の怒りと悲しみが伝わってくるシーンは、見ていて胸が痛くなりました。李晟は盟友を探す旅に出発し、清暉真人(せいきしんじん)との戦いに備えます。彼の決意と覚悟が感じられるシーンでした。

つづく