有翡 -Legend of Love- 第44話 あらすじ/ネタバレ
李瑾容(りきんよう)の毒と胡天瑛(こてんえい)の行方
李瑾容(りきんよう)は毒に侵されたものの、致死量には至らなかった。しかし、毒の種類が不明なため解毒はできず、下毒した人物を見つけるしか方法がない。李晟(りせい)は屋内で毒が塗られた針を発見し、ろうそくにも毒が隠されていることに気づく。周翡(しゅうひ)は、木小喬が胡天瑛(こてんえい)を殺害した際、犯人の顔を見ていなかったことを思い出し、胡天瑛(こてんえい)が生きているのではないかと疑う。
事件前に李瑾容(りきんよう)は、下山して沈天庶(しんてんしょ)を暗殺する計画のために遺書を書いており、信物の隠し場所が記されていたが、そこには何もなかった。李晟(りせい)はすぐに山を封鎖し、周翡(しゅうひ)は胡天瑛(こてんえい)の隠れ家を探しに出かける。
陳子琛の疑いと地煞の策略
陳子琛は下山しようとしたところを阻まれ、弟子たちから失われた山河壁が見つかった。寨主である張博林(ちょうはくりん)は、陳子琛らが地煞と結託していると疑い、殺そうとする。しかし、謝允(しゃいん)と李晟(りせい)が駆けつけ、陳子琛らが地煞の策略にはめられたことを説明する。李晟(りせい)は陳子琛らを解放し、朝廷は四十八寨(しじゅうはちさい)に恩義を負うことになった。
胡天瑛(こてんえい)は混乱に乗じて下山しようとするが、寨の弟子に遭遇し、数人を殺害する。胡天瑛(こてんえい)は信物を狙われることを恐れ、地煞山荘(ちさつさんそう)に戻るため急いで下山する。
周翡(しゅうひ)の追跡と胡天瑛(こてんえい)の逃亡
四十八寨(しじゅうはちさい)の山門は封鎖され、周翡(しゅうひ)は小道を追跡する。しかし、胡天瑛(こてんえい)の卑怯な罠にかかり、毒を盛られてしまう。周翡(しゅうひ)は毒に耐えながら胡天瑛(こてんえい)に斬りかかるが、女侍が身を挺して庇い、胡天瑛(こてんえい)は逃走する。
地煞の策略は成功したが、謝允(しゃいん)と陳子琛は互いに争うことなく、俞聞止は激怒する。俞聞止は沈天庶(しんてんしょ)に、謝允(しゃいん)を殺せば海天一色(かいてんいっしき)の宝には手を出さないことを約束する。しかし、沈天庶(しんてんしょ)は俞聞止を信用しておらず、俞聞止は胡天瑛を利用して目的を達成しようと考える。
四十八寨(しじゅうはちさい)の対応と沈天庶(しんてんしょ)の動き
四十八寨(しじゅうはちさい)は緊張と後悔の雰囲気に包まれる。李晟(りせい)は冷静に寨の防衛を指揮し、数人の弟子と楊瑾(ようきん)を連れて胡天瑛を追跡する。李妍(りけん)は謝允(しゃいん)に頼まれて酒を買いに出かけていたが、まだ戻ってきておらず、楊瑾(ようきん)は心配する。
陳子琛は四十八寨(しじゅうはちさい)に迷惑をかけたことを詫び、白先生を李晟に任せる。行脚帮の調査によると、沈天庶(しんてんしょ)は胡天瑛と合流するために寒水(かんすい)鎮に向かったという。谷天顕(こくてんけん)は部隊を率いて寒水(かんすい)鎮に向かう。
周翡(しゅうひ)は毒が深くなく、謝允(しゃいん)が毒を吸い出して回復する。胡天瑛は李瑾容(りきんよう)の解毒法が海天一色(かいてんいっしき)にあることを明らかにしており、周翡(しゅうひ)と謝允(しゃいん)は胡天瑛を阻止するために寒水(かんすい)鎮に向かう。
寒水(かんすい)鎮での攻防と沈天庶(しんてんしょ)の策略
寒水(かんすい)鎮は地煞の者で溢れている。李妍(りけん)は沈天庶(しんてんしょ)を無実の老人と勘違いし、地煞に狙われていると思い込んで、四十八寨の隠れ家に連れてきてしまう。沈天庶(しんてんしょ)は童天仰(どうてんぎょう)から、劉有良が李妍(りけん)と一緒にいたことを聞いており、地図を描き直すように強要する。李妍(りけん)は目の前の男が沈天庶(しんてんしょ)だと気づき、後悔する。
白先生は行脚帮の犠牲者を出してまで沈天庶(しんてんしょ)を追跡することはできないが、俞聞止の側近の弟子から情報を得る。信物を盗んだことで、沈天庶と俞聞止は対立寸前だったという。白先生は俞聞止が私兵を連れてくることを心配するが、李晟は俞聞止と地煞が争うことで漁夫の利を得られると考えている。
第44話の感想
第44話は、緊迫感と策略が交錯するスリリングな展開でした。李瑾容(りきんよう)の毒、胡天瑛の逃亡、沈天庶の暗躍など、物語が大きく動き出したことを感じさせます。
特に印象に残ったのは、周翡(しゅうひ)と胡天瑛の対決シーンです。周翡(しゅうひ)は毒に侵されながらも勇敢に戦い、胡天瑛の卑怯な罠にも屈しませんでした。しかし、女侍の犠牲により胡天瑛を逃がしてしまったことは、今後の展開に大きな影響を与えそうです。
また、沈天庶と俞聞止の対立も目が離せません。沈天庶は海天一色(かいてんいっしき)を手に入れるため、俞聞止を利用しようとします。しかし、俞聞止も沈天庶を信用しておらず、両者の思惑が交錯する中で、どのような展開になるのか楽しみです。
一方で、李晟の冷静な判断や、謝允(しゃいん)の周翡(しゅうひ)への献身的な行動など、登場人物たちの魅力も際立っていました。第44話は、今後の展開がますます楽しみになる回でした。
つづく