蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~ 第1話 あらすじ/ネタバレ

太古の伝説によると、月(げつ)族を統べる東方青蒼(とうほうせいそう)は、禁断の術を求めた結果、冷酷な存在へと変貌を遂げた。彼は主君を殺害し、月(げつ)族の軍隊を操って三界を荒らし、仙界の水雲天(すいうんてん)、月(げつ)族の蒼塩海、人間界の雲夢沢をかつてない危機に陥れた。蒼生を救うため、仙界の戦神である赤水女子は自爆を決意し、東方青蒼(とうほうせいそう)と共に命を落とした。これにより10万の月(げつ)族精鋭は封印されたが、青蒼の魂は滅びず、その脅威は依然残っていた。もし彼が復活すれば、三界は再び大惨事に見舞われるだろう。伝説によると、息山(しょくさん)神女(しんじょ)だけがこの難局を救うことができるとされているが、彼女の行方は謎に包まれている。

水雲天(すいうんてん)の玉京は、まるで仙境のように輝き、美しい。ある日、仙女の小蘭花(しょうらんか)は夢から目覚めた。窓の外の楓林が揺れ、彼女の記憶の奥底にある何かを呼び起こした。彼女は急いで立ち上がり、楓林へと走っていった。この場所には秘密が隠されていた。すべての楓の葉は命簿(めいぼ)に変わり、世の中のあらゆるものの運命の軌跡を記録している。命簿(めいぼ)の守護者である小蘭花(しょうらんか)は、重大な責任を負っているにもかかわらず、天命の運行に干渉することはない。

小蘭花(しょうらんか)の師匠といえば、あの自由奔放な司命(しめい)上仙を挙げざるを得ない。かつて、司命(しめい)は宴会で誤って蘭花に酒をこぼしてしまった。それは不注意だったとはいえ、仙根を傷つけてしまい、小蘭花(しょうらんか)の修行が制限され、法力が低下してしまった。それでも司命(しめい)は、惜しみなく技術を伝授し、その後は人間界を放浪し、500年間も姿を消していた。小蘭花(しょうらんか)は時々寂しさを感じながらも、命簿(めいぼ)の森を一人で守ることに喜びを感じていた。

仙界では、小蘭花(しょうらんか)は仙考に参加して涌泉宮に入り、長珩(ちゃんはん)仙君に昔の救命の恩に報いたいと願っていたが、仲間から疎外されてしまった。長珩(ちゃんはん)が戻るとすぐに帝君である雲中君(うんちゅうくん)に謁見したが、嵐が近づいていることに気づかなかった。昊天(こうてん)塔の異変は、東方青蒼(とうほうせいそう)の魂が封印を破ろうとしていることを示しており、雲中君(うんちゅうくん)は急いで長珩(ちゃんはん)を呼び戻し、封印を強化する策を練った。

ある日、司命(しめい)殿で、仙女たちが命簿(めいぼ)を調べながら、長珩(ちゃんはん)の帰還について話していると、小蘭花(しょうらんか)は喜び、花を贈ろうと思った。しかし、涌泉宮の外で足を踏み外し、長珩(ちゃんはん)の前で転倒してしまった。彼女は恥ずかしさを感じながらも、花を差し出し、感謝の気持ちを伝えた。しかし、長珩(ちょうこう)の記憶は曖昧で、その日のことをよく覚えていなかった。小蘭花(しょうらんか)は落胆を隠せなかった。

仙考が近づくと、小蘭花(しょうらんか)は受験を申し込んだが、他の仙女から嘲笑された。彼女は軽蔑に負けず、自分を証明しようと決意した。しかし、仙根を修復するための薬は高価で、大きなプレッシャーを感じていた。幸いなことに、友人の助けがあり、彼女はなんとか費用を工面することができた。

小蘭花(しょうらんか)が希望に満ちていた時、長珩(ちょうこう)の命簿(めいぼ)が突然破損し、彼が生死の危機に瀕していることを示した。昊天(こうてん)塔の前では、雷が轟き、仙たちが集まって封印を強化しようとした。その時、東方青蒼(とうほうせいそう)の魂の力が爆発し、封印を破壊しようとした。長珩(ちょうこう)は立ち向かったが、力及ばず倒れてしまった。小蘭花は焦り、自分の身を顧みずに危険を顧みず、長珩(ちょうこう)を庇おうとした。その結果、彼女は封印の中に落ちてしまった。

封印の中で、小蘭花は急速に落下していった。胸元が光り、奇跡的に環境に適応した。不思議な力が彼女を東方青蒼(とうほうせいそう)の前に導き、二人は入れ替わってしまった。この時、小蘭花は東方青蒼(とうほうせいそう)の強大な力が自分の中に流れていることに気づいた。彼女はこれが封印を破り、長珩(ちょうこう)を救う唯一のチャンスかもしれないと悟った。

見知らぬ暗闇の中にいる小蘭花の前に、自分と同じ顔をした少女が現れたが、その目は敵意に満ちていた。幾度かの葛藤と試行錯誤の末、彼女は自分と東方青蒼(とうほうせいそう)の運命が密接に関係していることを知った。未知の挑戦と危険に直面した小蘭花は、この思いがけない力を利用して解決策を見つけ、自分だけでなく、大切なものを守ることを決意した。

第1話の感想

第1話は、壮大な世界観と魅力的なキャラクターで、視聴者を魅了する素晴らしいスタートを切りました。特に、小蘭花と東方青蒼(とうほうせいそう)の運命的な出会いは、今後の展開に期待を持たせるものでした。

小蘭花は、責任感の強い心優しい女性です。命簿の守護者として、彼女は自分の運命に逆らうことなく、天命に従うことを決意しています。しかし、長珩への思いや、仙考に合格したいという強い意志は、彼女の決意を揺さぶっています。

一方、東方青蒼(とうほうせいそう)は、冷酷で力強い存在です。彼は自分の目標を達成するために手段を選ばず、三界を恐怖に陥れています。しかし、彼の過去には謎が多く、彼の真の動機はまだ明らかになっていません。

2人の出会いは、偶然でありながら必然的なものでした。封印の中で入れ替わったことで、彼らは互いの立場を理解し、共感するようになります。この出会いは、彼らの運命を大きく変えることになるでしょう。

つづく