苍蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~ 第11話 あらすじ/ネタバレ

東方青蒼(とうほうせいそう)と小蘭花(しょうらんか)の体が再び入れ替わる

東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花(しょうらんか)を嫌そうに突き放し、口をすすいだ。小蘭花(しょうらんか)は自分を見下ろし、怒りをにじませた目で東方青蒼(とうほうせいそう)を睨みつけた。二人はキスをしたことで、再び体が入れ替わってしまったのだ。

東方青蒼(とうほうせいそう)は怒りと焦りで、小蘭花(しょうらんか)にキスをしようとするが、唇を噛み締めてもどうすることもできない。体が入れ替わる条件はキスだけでなく、雷も必要だったのだ。しかし、先ほどの雷鳴は消え失せ、晴天が広がっていた。

月尊(げっそん)である東方青蒼(とうほうせいそう)にとって、雷を起こすのは容易いことだった。しかし、今は小蘭花(しょうらんか)の体であり、自分の法力を使うことができない。小蘭花(しょうらんか)はようやく溜飲を下げ、東方青蒼(とうほうせいそう)を嘲笑した。

東方青蒼(とうほうせいそう)は怒りを抑えきれず、小蘭花(しょうらんか)の首を絞め上げ、殺そうとする。しかし、そこに觴闕(しょうけつ)が現れ、小蘭花(しょうらんか)を連れ去った。小蘭花(しょうらんか)は機転を利かせ、觴闕(しょうけつ)に東方青蒼(とうほうせいそう)を閉じ込めるよう命じた。

東方青蒼(とうほうせいそう)の月(げつ)族継承式

今日は東方青蒼(とうほうせいそう)が正式に月(げつ)族の王となる継承式の日であり、群臣はすでに大殿で待っていた。小蘭花(しょうらんか)はためらいながらも王座に上がり、群臣の拝謁を受けた。しかし、どう返礼すればいいのかわからず、ただ軽く頭を下げるだけだった。

三万年の間、仙族は何度も蒼鹽海(そうえんかい)に攻め込んできており、最近では密偵を送り込んでいる。南幽王(なんゆうおう)は密偵を捕らえ、東方青蒼への祝いとして差し出した。

南幽王(なんゆうおう)の煽動によって、群臣は東方青蒼に仙族の密偵を殺して生贄にするよう叫んだ。小蘭花は仕方なく、わざと剣を落とした。しかし、月(げつ)族の人々は納得せず、東方青蒼に仙族を殺すよう迫った。

小蘭花は考えを巡らせ、この者の忠誠心を称え、水雲天(すいうんてん)に返して堂々と殺すことを提案した。この言葉に群臣は反論できず、式はようやく終了した。

小蘭花と東方青蒼の苦悩

小蘭花はこれでやっと休むことができ、今後の対策を考えられると思った。しかし、どこからともなく現れた二人の女性に絡まれ、離してもらえなくなった。さらに多くの女性が押し寄せ、まるで蛇のように小蘭花を骨までしゃぶろうとしてきた。小蘭花は慌てて、彼女たちを追い払おうとした。

小蘭花は觴闕(しょうけつ)を呼び、三万年前の大戦で頭を怪我し、法力が低下したと嘘をついた。觴闕(しょうけつ)は心配し、月(げつ)族は常に法力の高い者を崇拝しており、月尊(げっそん)の法力が低いことが知られれば、臣下が謀反を起こすのではないかと考えた。

そのとき、東方青蒼がいつの間にか部屋に侵入してきた。東方青蒼は小蘭花に親しげに振る舞い、觴闕(しょうけつ)を追い出した。

東方青蒼は小蘭花に、もし今の月尊(げっそん)が無能だと知られれば、二人とも死ぬことになるだろうと警告した。小蘭花もその危険性を理解し、すぐに雷を起こす方法を探した。しかし、何度試しても効果はなかった。幸いなことに、三日後には雷が発生する天気になり、体が入れ替わる機会が訪れる。

一方、月(げつ)族の侍女が海市(かいし)を訪れ、蒼鹽海(そうえんかい)の状況を海市(かいし)主に報告した。海市(かいし)主は東方青蒼の法力の高さを知っていたが、法力が高くても祟気(すいき)の侵入を防ぐことはできないと考えていた。しかし、月(げつ)族が密偵を一掃したため、祟気(すいき)を近づけて放出することが難しい。だが、蒼鹽海(そうえんかい)には巽風(そんほう)という人物がおり、彼に頼むことができるかもしれない。

東方青蒼は小蘭花に、自分の真似をして月(げつ)族の基本情報を教えた。小蘭花は恐れることなく、東方青蒼が父を殺したことを尋ねた。すると、東方青蒼はためらうことなく、後悔する様子も見せなかった。小蘭花は思わず「混蛋」と罵った。

東方青蒼は小蘭花を見つめ、生き延びたければこの三日間は「混蛋」になりきるように忠告した。小蘭花は何かを思いついたように、東方青蒼を部屋から追い出した。

第11話感想

第11話は、東方青蒼と小蘭花の体が再び入れ替わるという衝撃的な展開から始まりました。二人はお互いの立場を理解し、協力して困難を乗り越えようとしますが、その過程では様々な困難が待ち受けています。

特に印象的だったのは、東方青蒼が小蘭花に月(げつ)族の基本情報を教えるシーンです。東方青蒼は月尊(げっそん)としての責任を自覚し、小蘭花に月(げつ)族の未来を託そうとする姿が描かれていました。また、小蘭花も東方青蒼の真意を理解し、彼を支えようと決意する様子が感動的でした。

一方で、二人の関係は依然として複雑なままであり、今後どのような展開を迎えるのか気になるところです。また、海市(かいし)主が巽風(そんほう)に協力を求めるなど、新たな展開も示唆されており、今後のストーリーがますます楽しみになりました。

つづく