蒼蘭訣 第14話 あらすじ/ネタバレ

ある日、花房で花の手入れをしていた小蘭花(しょうらんか)は、そこに現れた結黎(けつれい)に驚きます。結黎(けつれい)は、東方青蒼(とうほうせいそう)に助けられたことを意味深な笑みを浮かべて語り、噂になっている二人の関係に真実味を感じていることをほのめかします。小蘭花(しょうらんか)は慌てて否定しますが、結黎(けつれい)は実は助けを求めに来たのでした。

前回の海市(かいし)での騒動後、身を隠す場所を失った結黎(けつれい)は、蒼盐海に逃げ込み、そこで小蘭花(しょうらんか)と再会します。しかし、二人の会話は東方青蒼(とうほうせいそう)の突然の出現によって中断されます。彼は小蘭花(しょうらんか)の様子を見に来たものの、すぐに命簿(めいぼ)の修復を急かすような発言をし、小蘭花(しょうらんか)は落胆と共に、彼の関心が公事だけに向いているのではないかと自嘲します。

東方青苍の強い要求に、小蘭花(しょうらんか)は自分が命簿(めいぼ)を修復できないことを訴えますが、彼の怒りを買ってしまい、結黎(けつれい)も巻き込まれてしまいます。結黎(けつれい)は、殇闕に対して小蘭花(しょうらんか)との関係は脅迫の材料にはならないと必死に弁明します。そして、仙族の人間を捕まえて小蘭花(しょうらんか)を反応させるという策略を提案します。この方法は狡猾でしたが、殇闕も他に手段がなく、とりあえず結黎(けつれい)を拘束することにします。

幸いにも、小蘭花(しょうらんか)は及时に駆けつけ、結黎(けつれい)を救出します。この出来事を通して、結黎(けつれい)は小蘭花(しょうらんか)と東方青苍の関係をより深く理解し、東方青苍の好意を利用して月(げつ)族の尊貴な人物となり、自由と願望を叶えるという策を小蘭花に提案します。小蘭花は、この策が実行可能であることを認識しつつも、その複雑さと微妙さを理解します。

その後、小蘭花は東方青苍を自宅に招きます。東方青苍は最初は断ろうとしますが、結局は花畑の中へ足を踏み入れます。しかし、二人が会っても、話題は依然として厄介な命簿(めいぼ)のことばかりです。小蘭花は穏やかな態度で雰囲気を和らげようとしますが、東方青苍の焦燥を完全に鎮めることはできません。彼女は彼の袖をそっと引っ張り、期待と恥ずかしさを含んだ目で彼を見つめますが、業火(ぎょうか)を修練したことで凍りついた彼の心を動かすことはできません。

茶の香りと思い出が交錯する中、東方青蒼(とうほうせいそう)の心の波紋が静かに呼び起こされます。しかし、月尊(げっそん)としての立場と責任から、彼はすぐに感情を押し込め、口実を作って急いで立ち去ります。小蘭花は彼が振り返った瞬間、勇気を振り絞って自分の気持ちを吐露し、彼の気遣いを感じていることを率直に伝えます。東方青蒼(とうほうせいそう)は、業火(ぎょうか)によって情愛を断ち切っているため、小蘭花に恋心を抱くことはできないと正直に答えます。幼い頃に業火(ぎょうか)の苦痛に耐えた東方青蒼(とうほうせいそう)の姿が二人の脳裏に浮かび、小蘭花は同情の念を抱き、彼の心の七情樹を修復することを誓います。

結黎(けつれい)から霊薬を手に入れた小蘭花は、希望と不安が入り混じった気持ちになります。彼女は月(げつ)族と誤解されたことで傷つき、一方の東方青蒼(とうほうせいそう)は幽玉戒を使って寂月宮で心を落ち着かせ、結黎(けつれい)の安全を理由に小蘭花に大人しくしているように要求します。一方、容昊(ようこう)は長珩(ちゃんはん)の安全を心配しつつも、彼が真実を追求する決意を理解し、黙って支持することにします。

愛憎が交錯し、責任と犠牲が伴うこの物語は、それぞれの登場人物が運命の軌跡の中で奮闘し、自分なりの答えと帰属を探していく中でゆっくりと展開していきます。

第14話 感想

第14話は、愛と憎しみ、責任と犠牲が交錯する中で、それぞれのキャラクターが運命の軌跡を歩み続ける姿が描かれた回でした。

小蘭花と東方青苍の関係は、複雑さを増していくばかりです。小蘭花は東方青苍の気遣いに気づき、彼への想いを募らせていきますが、東方青蒼(とうほうせいそう)は業火(ぎょうか)によって情愛を断ち切っているため、小蘭花に応えることができません。しかし、幼い頃に業火(ぎょうか)の苦痛を経験した東方青蒼(とうほうせいそう)の姿を見た小蘭花は、彼の心の七情樹を修復することを誓います。

一方、結黎は小蘭花と東方青蒼(とうほうせいそう)の関係を利用して、自分の自由と願望を叶えようとします。彼女は狡猾な策略を駆使して、小蘭花を窮地に追い込みますが、最終的には小蘭花に救出されます。この経験を通して、結黎は小蘭花と東方青蒼(とうほうせいそう)の絆の深さを理解し、二人の関係を応援するようになります。

また、容昊(ようこう)と長珩(ちゃんはん)の関係も新たな展開を見せます。容昊(ようこう)は長珩(ちゃんはん)の安全を心配しつつも、彼が真実を追求する決意を理解し、黙って支持することにします。二人の友情は、試練を乗り越えてより強固なものになっていくでしょう。

つづく