『苍兰诀(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~』第28話 あらすじ/ネタバレ

昔の記憶

かつて、結黎(けつれい)は蝶衣(ちょうい)の命令に一切逆らうことなく、常に従順に従っていた。しかし、今回は彼女の心に迷いが生じ、躊躇してしまう。それでも、生き延びたいという強い思いが彼女を突き動かし、蝶衣(ちょうい)の要求を受け入れることに。

觴闕(しょうけつ)が突然現れたため、結黎(けつれい)は咄嗟に宝探しを理由に不安を隠そうとする。意外にも、觴闕(しょうけつ)は彼女を責めることはなく、深い憐憫の情を見せる。彼は彼女の肩を優しく抱き寄せ、彼女の嘘を知っていても守ると誓う。

結黎(けつれい)は小蘭花(しょうらんか)に申し訳ない気持ちを抱きつつも、海市(かいし)主に従属した時から自分の意思では動けず、毒に犯されていることを自覚していた。そのため、蝶衣(ちょうい)の指示に従い、血を小蘭花(しょうらんか)の骨蘭に滴らせる。

山月節の約束

一方、東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花(しょうらんか)への深い愛情から、山月節の約束を果たそうとするが、一族からの猛反対に遭う。一族は彼の心を鎮めようと、宮殿の外で跪き、彼に宮殿に戻るよう懇願する。

東方青蒼(とうほうせいそう)は業火(ぎょうか)の威力を用いて怒りを鎮め、小蘭花(しょうらんか)への想いを宣言する。彼は山月節の約束を果たすだけでなく、三界が注目する盛大な結婚式を挙げることを宣言する。

一族は小蘭花(しょうらんか)が仙族であることは知っていたが、彼女の温厚さや仙月界の垣根を越えた度量、東方青蒼(とうほうせいそう)の命を救った恩、そして弱々しい見た目とは裏腹の勇敢さには気づいていなかった。彼女は三界に類を見ない稀有な女性である。

東方青蒼(とうほうせいそう)は十万の兵士を見つけられなかった責任を痛感しているが、小蘭花(しょうらんか)を命よりも大切な存在とみなし、噬骨霜盐釘の拷問に耐える覚悟を決める。

月明かりが差し込み、山風がそよ吹く中、小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼(とうほうせいそう)の姿を待ちわびる。彼が現れた時、彼女は喜びを胸に駆け寄るが、彼が身心の苦痛を乗り越えてきたことを知る由もなかった。

二人が愛を深めようとした時、東方青蒼(とうほうせいそう)は激痛に襲われ、気を失ってしまう。小蘭花(しょうらんか)は心を痛める。觴闕(しょうけつ)から真実を聞いた彼女は、彼を心配する一方で、自分の無力さを痛感する。

夜明け

夜が更け、小蘭花(しょうらんか)は殿前で疲れて眠りにつく。目を覚ますと、東方青蒼(とうほうせいそう)はすでに回復しており、彼女に聘礼と霊宝閣の鍵を贈る。二人は互いに伝えたいことが山ほどあるが、相手の言葉を優先しようとする。

小蘭花(しょうらんか)は手編みのブレスレットを信物として、東方青蒼(とうほうせいそう)との永遠の愛を誓い、彼を全心全意愛し、決して離れないことを約束する。

その深い愛情に直面した東方青蒼(とうほうせいそう)は、ブレスレットを握りしめ、長い間沈黙する。小蘭花は不安に駆られるが、彼がゆっくりとブレスレットを身に着けた時、彼女の顔に笑顔が戻る。

彼女は彼の甲を撫で、つま先立ちになり、キスをしようとするが、巽風(そんほう)が突然現れ、二人の結婚に強く反対する。

愛と犠牲

愛が犠牲を伴うものなら、小蘭花は喜んでその代償を払う覚悟を決める。東方青蒼(とうほうせいそう)は弗居(ふっきょ)洞の危険を知っており、小蘭花に危険を冒させたくないと思うが、小蘭花は愛は相互尊重と責任を伴うものだと主張する。彼女は弗居(ふっきょ)洞に一人で乗り込み、自分の決意と勇気を証明しようと決意する。

別れ際、彼女は酒を贈る。東方青蒼は彼女の意図を察するが、彼女の選択を尊重し、彼女の決意を支持する証として酒を飲み干す。

今、二人の愛は生死や界を超越した。彼らは行動で真の愛の深さ、愛のための犠牲の尊さを証明している。そして、未来の道がどんなに険しくても、彼らは手を取り合って、愛と勇気に満ちた壮大な旅を続けるだろう。

第28話の感想

第28話は、蒼蘭訣のストーリーが大きく展開する重要な回だった。結黎(けつれい)の葛藤、東方青蒼の決意、そして小蘭花の覚悟が描かれた。

特に印象に残ったのは、東方青蒼が小蘭花への愛を貫くために、一族の反対を押し切って山月節の約束を果たそうとするシーンだ。彼の強い意志と深い愛情が伝わってくる。また、小蘭花が弗居(ふっきょ)洞に一人で乗り込むシーンも胸を打つ。愛する人のために危険を顧みない彼女の勇気と決意に感動した。

つづく