蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~ 第3話 あらすじ/ネタバレ

絶体絶命の危機

小蘭花(しょうらんか)は、熊熊と燃え盛る炎の淵に落ちそうになった瞬間、突如として現れた未知の力によって、落下を阻止される。同時に、空に浮かぶ満月は徐々に形を変え、周囲の光を飲み込もうとしていた。留芳閣の人々は慌てて武器を取り出し、身を守ろうとするが、その武器は空気に触れた瞬間、消滅してしまう。逃げようとするも、炎に飲み込まれ、絶望の叫び声が響き渡る。この危機的な状況の中、満月から一人の人影が現れ、抵抗できない力によって小蘭花(しょうらんか)を連れ去ってしまう。

圧倒的な力

小蘭花(しょうらんか)は自分の体が小さくなり、手のひらに乗るほどになったことに気づく。東方青蒼(とうほうせいそう)という謎の人物に、操り人形のように扱われている。蝶衣(ちょうい)は、相手の正体を知らないながらも、自分の計画を守るために戦うが、東方青蒼(とうほうせいそう)の圧倒的な力の前には、周りの兵士は一瞬で灰となり、自身も重傷を負ってしまう。彼女は相手の正体を調べようとするが、邪悪な気が彼女を包み込み、その気が瞬く間に海市(かいし)全体に広がっていく。市民たちは邪悪な霊に取り憑かれたように、姿が歪み、悲鳴を上げる。

予期せぬ言葉

東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花(しょうらんか)の頬を撫で、威厳に満ちた態度で彼女を支配しようとするが、小蘭花(しょうらんか)は自分が殺されると思い、必死に抵抗する。しかし、東方青蒼(とうほうせいそう)の言葉は彼女の予想を覆すものだった。彼は彼女への所有権を宣言し、彼女をどんな危険からでも守ると誓う。この言葉は小蘭花(しょうらんか)の心に波紋を広げ、愛情が芽生えたと勘違いするが、彼女は魔物である彼を受け入れることはできないと悟り、婉曲に彼の「好意」を拒否する。

息蘭聖印の秘密

その後、小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼(とうほうせいそう)が息蘭聖印の秘密を背負っていることを知る。その聖印は、彼女にとって古書の記録にしか存在せず、解読方法も全く知らない。東方青蒼(とうほうせいそう)は疑念を抱くが、小蘭花(しょうらんか)の体内には聖印を解除する鍵がないことを確認し、諦める。小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼(とうほうせいそう)が自分のプライバシーを侵害したことに怒り、立ち去ろうとするが、自分の大切な霊薬を東方青蒼(とうほうせいそう)が持っていることに気づく。

海市(かいし)の危機

海市(かいし)の中では、邪悪な気が蔓延し、怪物が跋扈している。そんな中、仮面をつけた男が空から降りてきて、軽く袖を振るだけで、暴れ回る怪物たちは倒れてしまう。彼はその後、化魂墟に行き、神力を使ってそこを鎮静化させ、邪悪な霊に操られていた市民たちも元の姿に戻り、それぞれ散っていく。まるで何もなかったかのように。実は、この仮面の男は海市(かいし)の主であり、蝶衣(ちょうい)を操っていた人物だった。

息蘭一族の使命

鴻蒙の初めに遡ると、息蘭一族は息山(しょくさん)を守り、三界の安寧を維持することを使命としており、争いには決して加担しなかった。一方、三界の強者である東方青蒼(とうほうせいそう)は、自分の運命を弱々しい花精に委ねることを望んでいなかった。彼の怒りと不屈の思いは、涙となって流れ落ち、彼の心の葛藤と無力さを露呈している。

運命の書

夜が更けると、東方青蒼(とうほうせいそう)は司命(しめい)殿に忍び込み、涙を流している小蘭花(しょうらんか)を見つける。小蘭花は罪仙との関係がばれることを恐れ、彼を追い出そうとするが、彼女の力は東方青蒼の前では無力だった。二人の争いの中で、東方青蒼は小蘭花が隠していた運命の書を発見する。この運命の軌跡を記した古書は、彼の大きな興味を引く。小蘭花は全力で運命の書を取り戻そうとするが、東方青蒼の法力によって簡単に阻止されてしまう。運命の書に記された赤地女子(せきちじょし)性の謎は、二人を争奪と破壊の渦に巻き込み、最終的に運命の書は破壊されてしまう。

第3話の感想

第3話は、緊迫感と感動が入り混じった、見応えのある内容でした。小蘭花が絶体絶命の危機に陥る場面はハラハラドキドキさせられ、東方青蒼の圧倒的な力が描かれたシーンは圧巻でした。また、東方青蒼の unexpected な言葉に小蘭花が戸惑うシーンは、二人の今後の関係を予感させるものでした。

特に印象に残ったのは、東方青蒼が息山(しょくさん)を守る息蘭一族の使命を背負っていることが明らかになったシーンです。強大な力を持つ彼が、自分の運命を弱々しい花精に委ねることを望まない心情が描かれており、彼の複雑な感情が伝わってきました。

また、運命の書が破壊されたことで、二人の関係が大きく変わっていくことが予想されます。今後、小蘭花と東方青蒼がどのような運命を辿るのか、目が離せません。

つづく