蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~ 第8話 あらすじ/ネタバレ

小蘭花(しょうらんか)は司命(しめい)殿に戻り、長珩(ちゃんはん)から受けた褒め言葉を大强に嬉しそうに報告します。しかし、彼女の幸せそうな笑顔を見た東方青蒼(とうほうせいそう)の心には、なぜか酸っぱい感情が湧き上がります。彼は重い足取りで部屋に入り、書物に没頭して心のざわつきを鎮めようとします。それを目にした觴闕(しょうけつ)は、命簿(めいぼ)の修復を小蘭花(しょうらんか)に急がせるべきかと尋ねますが、東方青蒼(とうほうせいそう)は意外にも彼女の労をねぎらい、無理をさせないようにと気遣います。

一方、丹音(たんいん)は雨霖から蛍石を発見し、長珩(ちゃんはん)の物を盗んだと責めます。雨霖は長珩(ちゃんはん)から贈られたものだと反論して奪い返そうとし、二人は言い争いを始めます。そこに青川が仲裁に入ろうとしますが、雲中君(うんちゅうくん)が突然現れます。大殿で、雨霖は自分の主張を曲げず、長珩(ちゃんはん)は蛍石を贈っていないと証言します。これは長珩(ちゃんはん)が雨霖をより厳しい罰から守るためであり、息山(しょくさん)神女(しんじょ)との婚約は仙界全体を揺るがす問題であったため、雲中君(うんちゅうくん)は長珩(ちょうこう)に近づこうとする女性には容赦がありませんでした。雨霖は頑固に主張を貫き、最終的に輪廻転生に落とされてしまいます。

500年前、長珩(ちょうこう)と小蘭花(しょうらんか)は幸せな時間を過ごしていましたが、別れは避けられませんでした。小蘭花(しょうらんか)を悲しませないために、長珩(ちょうこう)は彼女の記憶を消してしまいます。運命のいたずらで二人は再会を果たしますが、状況は一変していました。長珩(ちょうこう)は高貴な長珩(ちょうこう)仙君となり、小蘭花(しょうらんか)は司命(しめい)殿の小さな花精となっていました。長珩は陰ながら彼女を守り、蛍石を目印にそっと見守り、彼女に関する物を大切に保管していましたが、冊子から小蘭花(しょうらんか)の名前を消して彼女の安全を確保していました。

ある日、小蘭花(しょうらんか)は期待に胸を膨らませて大殿に行き、自分の名前を探しますが、見つかりません。それが長珩の仕業だと知った彼女は、絶望の淵に立たされます。司命(しめい)殿に戻ると、希望を託していた蛍石も光を失い、ただの石になっていました。小蘭花(しょうらんか)は疑問と落胆に満ち溢れます。それを目にした東方青蒼(とうほうせいそう)は、彼女を叱りながらも、彼女の純粋さと一途さを憐れみます。彼は優しく、小蘭花(しょうらんか)は自分にとってかけがえのない存在だと告げ、彼女の心を再び揺さぶります。二人が少し落ち着きを取り戻したその時、長珩が祟気(すいき)の調査のためにやって来ます。東方青蒼(とうほうせいそう)は怒りが頂点に達し、制御不能になりそうになります。小蘭花(しょうらんか)がなんとか止めたものの、二人は一緒に雲海に落ちてしまいます。生死をかけた瞬間、東方青蒼(とうほうせいそう)は法術を使って彼女を守り、水中の二人は東方青蒼(とうほうせいそう)の心に異様な感情を呼び起こします。

その後、東方青蒼(とうほうせいそう)は命簿(めいぼ)の樹の秘密を偶然知り、小蘭花と長珩の結婚を予見し、複雑な気持ちになります。小蘭花は丹音(たんいん)から月(げつ)族の逃亡者について聞き、東方青蒼(とうほうせいそう)の正体を疑いながらも、彼を逃がすことを決意します。彼女は巧妙な計画を立て、東方青蒼(とうほうせいそう)の行動不能になった隙に、彼を乗せた小舟を送り出します。遠ざかる小舟を見つめる小蘭花は、胸が張り裂けそうになります。

長珩は一人月明かりの下に立ち、小蘭花が落胆した時の姿を思い出し、罪悪感と不安に苛まれます。そのとき、祟気(すいき)の知らせが届き、複雑な心境にさらに陰りが差します。

第8話の感想

第8話は、切なさ、怒り、驚き、そして希望が入り混じった、感情のジェットコースターのようなエピソードでした。

小蘭花と長珩の再会は、喜びと同時に、二人の間に横たわる大きな溝を浮き彫りにしました。長珩が小蘭花の記憶を消したという事実、そして息山(しょくさん)神女(しんじょ)との婚約という壁は、彼らの関係を大きく阻んでいます。

一方、東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花への想いを自覚し始め、彼女を守るために必死になります。二人の関係は、当初の敵対関係から大きく変化し、今後の展開が気になるところです。

また、雨霖の悲劇は、仙界の厳格なルールと、それに翻弄される個人の無力さを痛感させます。彼女の純粋な想いは、冷たい現実の前に打ち砕かれてしまいました。

つづく