磐石(バンジャク)の前に現れた猪妖宸は、家族が人間に殺され、苦難の末に化身したと嘘をつきます。磐石(バンジャク)は疑いながらも、白猿(バイユエン)の説得により、彼を仲間として受け入れます。

短嘴妖(たんすいよう)は、悪龍城までの道のりが険しく、荷物を減らす必要があると主張しますが、磐石(バンジャク)は聞き入れません。楊嵐(ヨウラン)は、悪龍潭の過去を語ります。かつて紫雲碧波潭と呼ばれていたこの地は、仙境のような美しさで、人々は漁業で生計を立てていました。しかし、200年前に蛟龍が現れ、悪蛟と呼ばれ恐れられるようになりました。天庭は軍隊を派遣しましたが、全滅してしまいました。

楊嵐(ヨウラン)は、悪蛟の背後に何か秘密があると疑います。一行は休息を取りますが、短嘴妖(たんすいよう)は白猿(バイユエン)を置いていく計画を企てます。しかし、磐石(バンジャク)に阻止され、豺狼は殺され、老牛は白猿(バイユエン)の命乞いにより生き延びます。夜、白猿(バイユエン)は磐石(バンジャク)に感謝し、自分が足手まといになったら見捨ててほしいと告げます。

一方、北斗瑶光洞では、風鈴(フウレイ)は磐石(バンジャク)が凌雲閣にいると信じています。青雲子(せいうんし)に手紙を託そうとしますが断られ、翎雲子(りょううんし)に閣への立ち入りを阻止されます。帰路、風鈴(フウレイ)は楊嵐(ヨウラン)と出会い、手紙を託します。

小妖たちは、磐石たちのために巡天将の注意を引くため、別行動を取ります。彼らの犠牲により、磐石たちは悪龍城に到著します。しかし、城は繁栄しており、守備も厳重です。彼らは妖兵に金を要求され、老牛が金精を差し出して事なきを得ます。

夜、磐石は猪妖宸と話し、悪蛟王(あくこうおう)がなぜ天庭に捕らえられないのか疑問に思います。翌日、磐石は再び金を要求され、激怒して妖兵を殺してしまいます。そこに楊嵐(ヨウラン)が現れ、玉簡を壊したことで探しにくくなったと磐石を責めます。彼女は磐石に立ち去るよう説得しますが、彼は聞き入れません。楊嵐(ヨウラン)は薬と手紙を残して去ります。

この様子を猪妖宸が見ており、天兵に密告します。磐石は悪蛟王(あくこうおう)に謁見し、群妖の管理を任されることになります。彼は複雑な状況に陥り、正義を貫くのか、時流に乗るのか、今後の動向が注目されます。

第12話感想

第12話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。磐石は猪妖宸を受け入れ、悪龍潭の過去を知り、小妖たちの犠牲により悪龍城に到著しました。しかし、城内の繁栄と厳重な守備に不安を覚え、さらに楊嵐(ヨウラン)との衝突も起こりました。

猪妖宸の正体や、悪蛟王(あくこうおう)の真の目的など、謎が深まる展開に目が離せません。また、白猿(バイユエン)と磐石の友情や、楊嵐(ヨウラン)の葛藤など、キャラクターの心情にも注目です。

つづく