磐石(バンジャク)は、悪蛟王(あくこうおう)から車騎大将軍に昇進し、城内に住むことを許され、多くの従者を賜りました。さらに、悪蛟王(あくこうおう)は九区首領の首を磐石(バンジャク)に贈り、白猿(バイユエン)への懲罰と群妖の秩序維持を命じました。

しかし、磐石(バンジャク)は晋枝と共に将軍府に入ると、不安を覚えます。悪蛟王(あくこうおう)は、小紅(しょうこう)の遺体を部屋に置き、無言の警告を与えていました。磐石(バンジャク)は悲しみに暮れながらも、過去の幸せな記憶を思い出し、自分に課せられた重責を全うしようと決意します。

楊嵐(ヨウラン)は、白猿(バイユエン)の魂を回収し、悪蛟王(あくこうおう)と昭聖神将(しょうせいしんしょう)の秘密の取引を暴きました。天庭の徴伐のたびに、悪龍城は逃亡してきた妖たちを受け入れ、力を増していました。楊嵐(ヨウラン)は去る際、磐石(バンジャク)に白猿(バイユエン)と小紅(しょうこう)の仇を討ち、悪蛟王(あくこうおう)の暴政を終わらせ、人々の安寧を守ることを誓わせます。

晋枝は磐石(バンジャク)を妬み、協力を命じられながらも、彼の兵力を削ごうとします。天河軍が動き出したことを知った楊嵐(ヨウラン)は、磐石(バンジャク)に慎重に行動するよう忠告し、天庭の戦艦の法陣図を探すよう頼みます。

悪蛟王(あくこうおう)は、兵士を徴集する際に磐石(バンジャク)の忠誠心を試すと同時に、晋枝に人を容れることの大切さを説きます。城外の群妖は、悪蛟王(あくこうおう)と天庭の取引を知り、犠牲になることを恐れて降伏を拒否します。磐石(バンジャク)は、4千の妖軍の中から精鋭を選び、丹药の力で修為の限界を突破しようとします。

楊嵐(ヨウラン)は磐石(バンジャク)の決意を知り、彼が苦痛に耐えながら丹药を飲み込む様子を見守ります。そこに悪蛟王(あくこうおう)の使者が訪れ、楊嵐(ヨウラン)は機転を利かせて磐石(バンジャク)を庇います。悪蛟王(あくこうおう)は疑念を抱きながら磐石(バンジャク)の様子を確認し、突破の見込みがないと判断して安心します。

一方、天河艦隊は紫雲碧波潭に接近し、昭聖神将(しょうせいしんしょう)の部下同士の不和が生じます。北宸(ホクシン)は彼らの陰謀を見抜き、天輔と天任(てんにん)に九天門軍を監視させ、天庭の不正を暴こうとします。

出徴の日、磐石と晋枝は別々の場所に駐屯します。牛妖(ぎゅうよう)と呂青(りょせい)は妙計を駆使して守備隊を誘い出し、短嘴妖(たんすいよう)が攻撃を開始します。磐石は混乱に乗じて晋枝を殺し、軍を掌握し、妖たちに悪龍潭の真実を明かして結束を図ります。

一方、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)は天道石の異変に気づき、天道の軌跡がずれ、大きな変化が近づいていることを予言します。天河軍は、悪龍城の防御が手薄になり、火の手が上がっていることに気づきます。北宸(ホクシン)は部下に潜伏を命じます。

晋枝は悪行の報いを受け、楊嵐(ヨウラン)は磐石の冷酷な手段に驚きと不安を感じます。天命に逆らうことは大きな代償を伴いますが、磐石の意誌は揺るぎません。楊嵐(ヨウラン)は、磐石が私怨のために修行していた人物ではなく、無数の妖族の希望の星になったことを悟ります。

翌日、磐石は妖軍を率いて天兵を待ち伏せし、新たに習得した化神境の力で流星雲術を繰り出します。天兵は防御を固めていましたが、磐石の猛攻に敗れます。磐石の強さは九天門軍を震撼させ、多くの天兵が降伏を考え始めます。正邪の戦いの幕が切って落とされました。

第14話感想

第14話は、磐石の成長と決意、そして悪蛟王(あくこうおう)の陰謀が明らかになる重要な回でした。

磐石は、悪蛟王(あくこうおう)から車騎大将軍に昇進し、城内に住むことを許されました。しかし、そこには小紅(しょうこう)の遺体が置かれており、磐石は深い悲しみに暮れます。それでも、彼は自分に課せられた重責を全うしようと決意し、楊嵐(ヨウラン)と共に白猿(バイユエン)と小紅(しょうこう)の仇を討つことを誓います。

一方、悪蛟王(あくこうおう)は天庭と秘密の取引を行い、逃亡してきた妖たちを受け入れることで力を増していました。晋枝は磐石を妬み、彼の兵力を削ごうとしますが、磐石は彼女の陰謀を阻止し、最終的には彼女を殺して軍を掌握します。

つづく