戦局は妖軍に傾きつつあった。 激しい戦いで天兵の数が急減し、勝敗の行方が見えにくくなっていた。そんな中、磐石(バンジャク)は単身で卓将軍(たくしょうぐん)の旗艦に突入。烈焰弾を突破し、死闘の末に戦艦の核心を破壊、墜落させた。
妖軍は勝利を収めた。 捷報は悪蛟王(あくこうおう)府に届き、昭聖神将(しょうせいしんしょう)は悪蛟王(あくこうおう)に警告を発する。しかし、悪蛟王(あくこうおう)は磐石(バンジャク)の声を聞き、怒りと屈辱を味わう。
磐石(バンジャク)は勝利に酔うことなく、楊嵐(ヨウラン)の心配を察する。 楊嵐(ヨウラン)は磐石(バンジャク)の撤退を望むが、彼は決意を曲げない。説得に失敗した楊嵐(ヨウラン)は磐石(バンジャク)を気絶させ、短嘴妖(たんすいよう)に託して撤退する。
一方、悪蛟王(あくこうおう)は逃亡中に北宸(ホクシン)と遭遇。 誤解から戦いが始まるが、北宸(ホクシン)は投降を勧める。しかし、悪蛟王(あくこうおう)は逃げ出す。昭聖神将(しょうせいしんしょう)が現れ、北宸(ホクシン)は悪蛟王(あくこうおう)を庇い、混乱に乗じて悪蛟王は逃走する。
磐石(バンジャク)と牛妖(ぎゅうよう)は戦場で天兵を待つ。 しかし、磐石は旧傷が再発し倒れる。牛妖(ぎゅうよう)は磐石を救うが、自身は重傷を負い、命を落とす。
天河軍の襲撃を受け、楊岩(ヨウガン)が危機を救う。 楊嵐(ヨウラン)は磐石の行方を捜す。一方、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)は金糸雀(キンシジャク)の羽を追跡し、磐石を操ろうとするが、失敗する。磐石の双心と魂の謎に驚く鴻蒙心魔(コウモンシンマ)は、解空祖師(かいくうそし)に阻まれる。
解空祖師(かいくうそし)は磐石を治療し、身世の秘密を明かす。 楊嵐(ヨウラン)たちも駆けつけ、希望が生まれる。
鴻蒙心魔(コウモンシンマ)は地府で磐石の双心の謎を探る。 封印された秘密を発見し、磐石の運命の複雑さを知る。一方、仁聖神将(じんせいしんしょう)は昭聖神将(しょうせいしんしょう)の妖族との繋がりを知り、北宸(ホクシン)を訪れる。忠誠と裏切りの戦いが始まる。
第15話の感想
第15話は、戦況の急変と各キャラクターの複雑な心情が描かれた、非常にドラマチックな回でした。磐石の活躍で妖軍が勝利を収めたものの、彼の負傷や牛妖(ぎゅうよう)の死など、大きな代償を払うこととなりました。また、悪蛟王の逃亡や昭聖神将(しょうせいしんしょう)の疑惑など、物語は新たな局面を迎えたように感じます。
特に印象的だったのは、磐石と楊嵐(ヨウラン)のやり取りです。楊嵐(ヨウラン)の心配をよそに、磐石は自分の信念を貫き通そうとする姿に、彼の強さと意誌の強さを感じました。また、牛妖(ぎゅうよう)の最期も非常に感動的で、磐石への忠誠心と仲間への愛情が伝わってきました。
つづく