天庭と六妖王

玉真子(ぎょくしんし)が六妖王に法器と丹药を提供していることを知った天任(てんにん)は、天帝(てんてい)に報告することを提案します。しかし、昭聖神将(しょうせいしんしょう)の事件以来、北宸(ホクシン)の心は揺れ動いていました。忠誠と責任という鎧をまとっているものの、天帝(てんてい)への裏切りの考えが頭をよぎります。

霓裳(ゲイショウ)仙子と仙娥

霓裳(ゲイショウ)仙子は体力が回復していないにもかかわらず、彩霞を採取中に再び怪我をしてしまいます。その際に、北宸(ホクシン)との思い出の品である白玉の髪飾りが落ちてしまい、仙娥は霓裳(ゲイショウ)の北宸(ホクシン)への想いに気づきます。仙娥は、涵薇仙子の悲劇を繰り返さないようにと霓裳(ゲイショウ)を諭しますが、霓裳(ゲイショウ)は涙を流して倒れてしまいます。

呂青(りょせい)と祁来山の書院

呂青(りょせい)は祁来山に書院を開設し、妖怪たちを教化しようとしますが、妖怪たちは冷淡な仮応を示します。磐石(バンジャク)が威厳をもって妖怪たちを製圧し、書院はなんとか設立されます。しかし、授業は困難を極め、妖怪たちは詩を覚えることを嫌がります。楊嵐(ヨウラン)の提案により、督察製度と賞罰製度が導入され、3ヶ月後の文化試験に妖怪たちは真剣に取り組みます。その結果、書院の風紀は改善されます。

聖尊と童子たち

金と銀の童子は、祁来山の様子を聖尊に報告します。聖尊は世事無常を感じつつ、童子たちに引き続き様子を伺うように命じます。童子たちは、なぜ妖怪たちに気づかれないのか疑問に思いますが、磐石(バンジャク)はすでに彼らの存在に気づいていました。楊嵐(ヨウラン)は、聖尊がなぜ気づかれるとわかっていながら童子たちを監視させたのか疑問に思いますが、磐石(バンジャク)は聖尊が祁来山に警告を与えているのだと推測します。

磐石(バンジャク)と楊嵐(ヨウラン)

鴻蒙心魔(コウモンシンマ)は磐石(バンジャク)に善意を示し、楊嵐(ヨウラン)は和平共存を受け入れます。しかし、磐石(バンジャク)が金糸雀(キンシジャク)を復活させようとしたことで、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)の底線に触れてしまいます。楊嵐(ヨウラン)は、この行為が聖尊との微妙なバランスを崩す可能性があると磐石(バンジャク)に警告します。

北宸(ホクシン)と六妖王

北宸(ホクシン)は六妖王を討伐する任務を命じられます。玉真子(ぎょくしんし)との取引は天庭で議論を呼び、負担が増加すると非難されます。飛龍(ひりゅう)将軍は「明哲保身」を勧めますが、北宸(ホクシン)は信念と責任を貫きます。彼は、孤立無援であっても、蒼生の安寧のために戦い続けます。

六妖王との戦いで劣勢に陥った北宸(ホクシン)は、黒魔王(こくおうま)の出現によって形勢が逆転し、3人の妖王を救出されます。北宸(ホクシン)は追撃を命じ、妖王たちに休息を与えません。同時に、霓裳(ゲイショウ)の毒に苦しんでいることを知り、火海に飛び込んで血焰珊瑚を手に入れ、霓裳(ゲイショウ)の命を救います。しかし、天命によって2人は引き裂かれてしまいます。

月樹の花は、北宸(ホクシン)と霓裳(ゲイショウ)の未練を映し出し、泰白紀星(たいはくきせい)の複雑な眼差しを捉えます。一方、磐石(バンジャク)は金糸雀(キンシジャク)を想う気持ちに浸っていました。風鈴(フウレイ)からの手紙には、驚くべき知らせが書かれていました。風鈴(フウレイ)は磐石(バンジャク)に会うために傀儡穀で狼牙草を採取し、楊嵐(ヨウラン)のように境界を突破しようとしますが、火傷を負ってしまいます。翎雲子(りょううんし)の助けによって危機は回避されます。

第19話の感想

第19話は、様々なキャラクターの葛藤と成長が描かれた回でした。

北宸(ホクシン)は、六妖王討伐の任務を命じられますが、玉真子(ぎょくしんし)との取引が天庭で議論を呼び、孤立無援の状態に陥ります。しかし、彼は信念と責任を貫き、蒼生の安寧のために戦い続けます。また、毒に苦しむ霓裳(ゲイショウ)を救うために火海に飛び込んだり、過去の思い出に浸ったりするなど、人間らしい一面も見せてくれました。

呂青(りょせい)は、祁来山に書院を開設し、妖怪たちを教化しようとしますが、困難に直面します。しかし、楊嵐(ヨウラン)の提案により督察製度と賞罰製度を導入することで、書院の風紀を改善することに成功します。

磐石(バンジャク)は、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)との関係に悩みつつも、金糸雀(キンシジャク)を復活させようとします。また、風鈴(フウレイ)からの手紙に驚くべき知らせを受け取ります。

つづく