黒魔王(こくおうま)は千歳海王の援助に感謝し、南展之洲への避難を誘う。しかし、騰魔王(トンモーワン)と驷兔王(スーチューワン)は北宸(ホクシン)のスパイとして潜入していた。北宸(ホクシン)はすぐに天庭に報告し、海王とその娘、鬼頭虫の懸賞金を増額した。今は様子見の段階である。

天河軍は情報を得て、2年前に鏡海で発生した津波が天庭の計画に含まれていなかったことを知る。

無極童子(むきょくどうじ)は祁來山から戻ると、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)は彼らの任務が完全に終瞭したと宣言する。その後、清風子(せいふうし)は万空山に戻り、解空祖師(かいくうそし)に天道石の裂変とその後の出来事を報告する。解空祖師(かいくうそし)は鴻蒙心魔(コウモンシンマ)が風鈴(フウレイ)を救おうとする意図を理解できず、すべてが鴻蒙心魔(コウモンシンマ)の計算通りであり、清風子(せいふうし)はまだ魔性を拭い去れていない。

楊嵐(ヨウラン)は風鈴(フウレイ)を見舞うが、磐石(バンジャク)と楽しそうにじゃれ合う姿を見て、踵を返す。帰路、楊嵐(ヨウラン)は磐石(バンジャク)への想いとの葛藤に苦しみ、心結が解けず、病状が悪化する。

磐石(バンジャク)は楊嵐(ヨウラン)が倒れたと聞き、駆けつける。悟定真人(ウーディンチェンレン)は大したことはない、ショックを受けただけだと告げる。しかし、悟定真人(ウーディンチェンレン)が去った後、姚聽心(ようちょうしん)は楊嵐(ヨウラン)の寿命が尽き、魂魄を保っても無駄だと嫌味を言う。磐石(バンジャク)は天桃を手に入れると約束する。

祁來山的小妖たちは風鈴(フウレイ)の到著を噂する。呂青(りょせい)は磐石(バンジャク)が楊嵐(ヨウラン)を好きだと主張し、早く結婚式を挙げるべきだと提案する。小妖たちは賛同する。風鈴(フウレイ)はそれを聞いて複雑な気持ちになり、磐石(バンジャク)の気持ちを確かめようと、勇気を出して近づいていく。

磐石(バンジャク)は気まずい雰囲気を感じ、風鈴(フウレイ)が腕を組んでいるのを見て、そっと距離を置き、金糸雀(キンシジャク)との約束と恩義があることを明かす。祁來山が安定したら、地府に行って生死簿を調べ、復活させると言う。風鈴(フウレイ)は強がりながらも、金糸雀(キンシジャク)を羨ましがっている。

顧敬(グー・ジン)は泰白紀星(たいはくきせい)に贈り物をするが、泰白紀星(たいはくきせい)は天桃が欲しいなら千万金精が必要だと主張する。北宸(ホクシン)は鏡海の津波が磐石(バンジャク)によって引き起こされたことを知り、九天門が猴妖の勢力を抑えられなかったことを嘆き、顧敬(グー・ジン)に協力して祁來山を攻めることを提案するが、拒否される。

曽赟(ツェン・ユン)は天桃2箱を祁來山に届ける。磐石(バンジャク)はすぐに2つ選び、楊嵐(ヨウラン)に渡す。姚聽心(ようちょうしん)はわざと磐石(バンジャク)を挑発し、厚此薄彼すべきではないと主張する。磐石(バンジャク)は風鈴(フウレイ)にも天桃を分けると約束する。

楊嵐(ヨウラン)は無理をしたことで体調を崩し、風鈴(フウレイ)を部屋に呼び、天桃粥を作って一緒に食べる。風鈴(フウレイ)が去った後、楊嵐(ヨウラン)は兄が天桃を手に入れるために命を落としたことを思い出し、涙を流す。磐石(バンジャク)はそばで慰め、これからもずっと守ると約束する。その様子を風鈴(フウレイ)が見ている。

その後、磐石と悟定真人(ウーディンチェンレン)は酒を飲みながら、楊嵐(ヨウラン)が恋愛経験があるかどうかをさりげなく尋ねる。磐石も経験がない。悟定真人(ウーディンチェンレン)は磐石に、金糸雀(キンシジャク)、風鈴(フウレイ)、楊嵐(ヨウラン)との関係をどう考えているのかと問う。磐石はしばらく考えてから、金糸雀(キンシジャク)は恩人、風鈴(フウレイ)は妹、楊嵐(ヨウラン)は戦友だと答える。明らかに本心ではなく、悟定真人(ウーディンチェンレン)にからかわれる。

その最中、九天門の守備軍が天帝(てんてい)の命令で祁來山に攻め込み、諾伽(だくが)は磐石を誘い出して激闘を繰り広げる。同時に、天河軍、六妖王、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)も静観している。特に六妖王は両者が戦って漁夫の利を得ようとしている。悪蛟王(あくこうおう)は磐石を見て、信じられない様子である。

第26話の感想

第26話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。まず、黒魔王(こくおうま)が千歳海王に南展之洲への避難を提案するシーンは、今後の展開を予感させるものでした。北宸(ホクシン)のスパイである騰魔王(トンモーワン)と驷兔王(スーチューワン)の存在も明らかになり、今後の彼らの動向が気になります。

また、無極童子(むきょくどうじ)が祁來山から戻り、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)が彼らの任務が終瞭したことを宣言するシーンも印象的でした。清風子(せいふうし)が万空山に戻り、解空祖師(かいくうそし)に天道石の裂変とその後の出来事を報告するシーンも、今後の展開に重要な意味を持つものと思われます。

さらに、楊嵐(ヨウラン)が磐石と風鈴の仲睦まじい様子を見て複雑な気持ちになるシーンや、磐石が楊嵐(ヨウラン)に天桃を渡すシーンも、今後の展開に影響を与える重要なシーンでした。

つづく