聖天九龍棍を手にした磐石(バンジャク)は、諾伽(だくが)を簡単に倒し、顧敬(グー・ジン)も自ら戦う決意をする。六妖王は磐石(バンジャク)の力に驚き、彼は棍を自在に操り、四大天王が同時に攻撃しても余裕を見せる。
昭聖神将(しょうせいしんしょう)も参戦するが、磐石(バンジャク)は復讐の機会とばかりに彼を攻撃。磐石(バンジャク)の猛攻に昭聖神将(しょうせいしんしょう)は血を吐き、狼狽する。その時、耳をつんざくような琵琶の音と共に、凌空から風刃が磐石(バンジャク)に襲いかかる。他の天王は昭聖神将(しょうせいしんしょう)を連れてその場を離れる。
危険を感じた磐石(バンジャク)は九龍棍を高速回転させ、風刃を全て弾き返し、天王の琵琶を破壊する。楊嵐(ヨウラン)の合図で数十本の矢が放たれ、磐石(バンジャク)は顧敬(グー・ジン)を捕まえ、軍を撤退させてから交渉することを要求する。
悪蛟王(あくこうおう)は磐石(バンジャク)を認識し、黒魔王(こくおうま)に彼を殺して丹药と法器を奪うようにそそのかす。鬼頭虫は磐石(バンジャク)の才能を尊敬し、彼を訪ねる。磐石(バンジャク)は小妖たちに六妖王を追い払うように命じ、六妖王は鬼頭虫に裏切られたと思い込み、両者は決裂する。
北宸(ホクシン)は磐石(バンジャク)の作戦を分析し、彼が全ての妖衆を集めて天庭と戦うつもりだと推測。艦隊の方向を変更し、祁来山を直接攻撃するよう命じる。その後、諾伽(だくが)は磐石(バンジャク)に交渉を持ちかけ、自分と顧敬(グー・ジン)を交換しようとするが、磐石は拒否。しかし、九天門軍が数年祁来山を攻撃しないことを条件に、顧敬(グー・ジン)の安全を保証することを約束する。
さらに、磐石は九天門軍に祁来山を攻撃するふりをするよう要求する。これは時間を稼ぎ、祁来山に備えるための策略だ。一方、六妖王は鬼頭虫を疑い、毒酒を用意するが、千歳海王に救われ、別の住処を探すことになる。
黒魔王(こくおうま)は祁来山が攻撃されていることを知り、磐石との同盟の好機と考える。白素(はくそ)を派遣し、磐石との交渉を始める。しかし、千歳海王の寿命が尽きかけており、鬼頭虫は磐石に天桃を賜りたいと懇願する。楊嵐(ヨウラン)は磐石に、鬼頭虫は太古の大妖であり、味方にするべきだと進言する。
磐石はためらうことなく、千歳海王に天桃を2つ贈り、千歳海王と彼の娘を感動させる。かつて白海王は息子のために千歳公主との結婚を望み、天桃を千歳海王に贈っていたが、後に千歳公主は鬼頭虫と恋に落ち、婚約は破棄されていた。
磐石は鬼頭虫に恩を売ることで、彼に忠誠を誓わせようとしたのだ。鬼頭虫は千歳公主への愛ゆえに、磐石に忠誠を誓い、祁連山に加わることを決意する。
一方、北宸(ホクシン)は九天門軍の戦艦に乗り込み、仁聖神将(じんせいしんしょう)から顧敬(グー・ジン)が磐石に捕らえられたことを知る。昭聖神将(しょうせいしんしょう)は北宸(ホクシン)に策はあるのかと尋ね、北宸(ホクシン)は再び祁来山を攻撃することを提案する。
別の場所では、白海三太子姚靂が磐石に会いに祁来山を訪れるが、誤解から一触即発の事態となる。楊嵐(ヨウラン)が仲裁に入り、事なきを得る。
姚靂は鬼頭虫と千歳公主を見て激昂し、奪われた妻への復讐を誓う。しかし、彼は鬼頭虫には敵わず、口先だけで磐石に鬼頭虫を殺すよう要求する。楊嵐(ヨウラン)は呆れ果て、姚靂の耳を引っ張って連れ去る。
傲慢な姚靂は祁来山の妖たちを見下し、磐石は九天門軍に勝てないと考える。磐石は笑みを浮かべ、何も言わない。
第27話の感想
第27話は、磐石の圧倒的な力と策略が見られる回でした。聖天九龍棍を自在に操り、四大天王を相手に余裕を見せる姿は圧巻です。また、顧敬(グー・ジン)を捕らえ、九天門軍を撤退させるなど、巧みな戦略で敵を出し抜く手腕も見事です。
一方、六妖王は磐石の策略に翻弄され、仲間割れを起こしてしまいます。悪蛟王(あくこうおう)のそそのかしに乗せられた黒魔王(こくおうま)は、磐石を殺そうとしますが、失敗に終わります。鬼頭虫は磐石に忠誠を誓い、祁連山に加わることを決意しますが、姚靂は復讐心に囚われ、磐石に鬼頭虫を殺すよう要求します。
つづく