浩瀚な修真界で、白海三太子姚雳は磐石(バンジャク)に取引を提案する。鬼頭虫を倒し、婚約者である千歳公主を取り戻す代わりに、祁来山の丹药、武器、陣法を支援するというものだった。しかし、磐石(バンジャク)はこれを拒否。姚雳は諦めざるを得なかった。

その後、六妖王配下の白素(はくそ)が磐石(バンジャク)山を訪れ、同盟を結ぶことを提案する。しかし、磐石(バンジャク)は惡蛟王との確執から、これを拒否。白素(はくそ)は涙を流しながら去っていく。姚雳はこれを目撃し、霜雨山の六妖王に協力を求めることを決意する。

姚雳は千歳公主に別れを告げるが、彼女は鬼頭虫との結婚を望んでいると告げる。鬼頭虫も現れ、千歳公主との結婚を宣言。激昂した姚雳は鬼頭虫に襲いかかろうとするが、楊嵐(ヨウラン)に止められる。

楊嵐(ヨウラン)は姚雳に感情を強要すべきではないと説得する。白素(はくそ)も姚雳を慰め、いつかきっと良い出会いがあると励ます。

一方、北宸(ホクシン)は天庭の軍を率いて祁来山を攻めようと提案するが、泰白紀星(たいはくきせい)はこれを仮対する。天帝(てんてい)は決断できずにいる。

楊嵐(ヨウラン)は天庭の動きを察知し、祁来山に戻る途中、天任(てんにん)と遭遇する。天任(てんにん)の術によって楊嵐(ヨウラン)は捕らわれてしまうが、楊岩(ヨウガン)部族に救出される。

その頃、天河水軍が祁来山を襲撃する。祁来山は火の海となり、多くの妖たちが犠牲となる。磐石(バンジャク)は姚聴心に雨を降らせるよう命じるが、効果はない。千歳海王父女が龍の姿となり、雨を降らせることで火勢を弱める。

磐石(バンジャク)は行方不明となった楊嵐(ヨウラン)を探し出し、天河水軍と戦う。鎖霊陣に閉じ込められた磐石は、聖天九龍棍の力で脱出するが、重傷を負う。楊嵐(ヨウラン)は必死に磐石を治療するが、効果はない。

風鈴(フウレイ)は鴻蒙心魔(コウモンシンマ)からもらった薬を思い出し、磐石に飲ませる。祁来山の人々は希望を取り戻す。

果たして、磐石は生き延びることができるのか? 北宸(ホクシン)の真の目的とは? 次回、お楽しみに!

第28話の感想

第28話は、緊迫感と感動が入り混じった素晴らしいエピソードでした。特に、白素(はくそ)が涙を流しながら去っていくシーンと、千歳公主が鬼頭虫との結婚を望んでいると告げるシーンは、胸が締め付けられる思いでした。

姚雳の葛藤や、楊嵐(ヨウラン)の説得、そして風鈴(フウレイ)の励ましなど、登場人物たちの心情が丁寧に描かれており、感情移入してしまいました。

また、磐石と天河水軍の戦いも迫力満点で、手に汗握る展開でした。鎖霊陣に閉じ込められた磐石が、聖天九龍棍の力で脱出するシーンは、まさにヒーローそのものでした。

つづく