天界
楊嵐(ヨウラン)は妥協せずに、天界への警告として砲撃を命じます。この行動は、天帝(てんてい)を悩ませます。風鈴(フウレイ)は磐石(バンジャク)の危機を聞き、無極殿を去ろうとしますが、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)に会うために死を覚悟します。鴻蒙心魔(コウモンシンマ)は、風鈴(フウレイ)の苦しみは自分の選択によるものであり、鈴を解くには鈴をつけた人を見つけなければならないと忠告します。
天牢では、磐石(バンジャク)が目覚めると、北宸(ホクシン)と飛龍(ひりゅう)将軍が隣に座っていることに驚き、皮肉を感じます。磐石(バンジャク)は、天界の外には妖軍がいて、妖族の台頭は避けられないと豪語し、北宸(ホクシン)に祁來山に加わるように誘います。天界の支配から逃れれば、自分や大切な人の生死を自分でコントロールできると言います。
しかし、飛龍(ひりゅう)将軍に対しては、磐石(バンジャク)は容赦なく、跪いて降伏させることができると豪語します。飛龍(ひりゅう)将軍は、磐石(バンジャク)が死を目前にしても強がっていると非難しますが、磐石(バンジャク)は天界の将軍として忠実に主君を守ってきたにもかかわらず、結局は囚人となり、天界の誰も自分を救い出そうとしていないと仮論します。
一方、天帝(てんてい)は現在の膠著状態に頭を悩ませており、泰白紀星(たいはくきせい)は無極聖尊(ムキョクセイソン)に相談することを提案します。楊嵐(ヨウラン)は呂青(りょせい)に九天門への砲撃を続行させますが、磐石(バンジャク)の安否を気遣って、使者を送り講和を提案します。磐石(バンジャク)が解放されれば、妖族はすぐに祁來山に戻り、天界に臣従すると約束しますが、そうしなければ、妖界と凡界を同時に失う覚悟をするように警告します。
無極殿
天帝(てんてい)は風鈴(フウレイ)に手紙を送り、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)の言葉を理解した風鈴(フウレイ)は、彼の黙認のもと、金剛琢を盗んで密函を偽造し、磐石(バンジャク)を無極殿に連れ戻すと主張します。天帝(てんてい)は諾伽(だくが)に風鈴(フウレイ)を天牢に連れて行くように命じますが、諾伽(だくが)は密函の真偽を疑い、風鈴(フウレイ)に叱責されます。磐石(バンジャク)は鎖を解いた後、北宸(ホクシン)を懲らしめ、楊嵐(ヨウラン)にメッセージを送ります。
磐石(バンジャク)が天牢から脱出したことを確認した楊嵐(ヨウラン)は、喜びのあまり泣き崩れ、磐石(バンジャク)を迎え撃つために兵を集めます。九天門の軍隊が最も厄介であることを考慮して、磐石は楊嵐(ヨウラン)に計画通りに陽動作戦を行うように指示します。その混乱に乗じて、磐石と風鈴(フウレイ)は障壁を突破し、風鈴(フウレイ)は無極環を使って陣を破り、楊嵐(ヨウラン)たちと合流します。
天界
聖尊の童子は天帝(てんてい)のもとを訪れ、風鈴(フウレイ)が老君の書簡を偽造し、罪人を私放し、金剛琢を盗んだことを告発し、天帝(てんてい)に逮捕命令を出すように懇願します。天帝(てんてい)は妖軍に対抗するのは難しいことを悟り、北宸(ホクシン)を再び登用し、天河軍を再建して磐石を包囲することを考えます。
しかし、北宸(ホクシン)は天界に完全に失望し、死を望むようになります。これを聞いた天帝(てんてい)は、天河軍が千年近くの間、功績を上げてきたにもかかわらず、このような結末を迎えるのは残念だと感じます。しかし、天河軍はすべて凡人が修仙したものであり、戦死すれば魂は冥界に戻り、転生して凡界に葬られると説明します。
そのため、天河軍の功績は三界で認められていることを考慮し、天帝(てんてい)は北宸(ホクシン)の義理堅さを思いやり、北聚之州に天河軍の軍陵を建設し、北宸(ホクシン)に守霊させることを提案します。その直後、顧敬(グー・ジン)が人界で異常な地割れが発生し、多くの亡霊が冥界に押し寄せていると報告します。
凡界
解空祖師(かいくうそし)は、凡界の異変を観察し、各地で火山が噴火し続けていることを確認し、これは天道を超えたものであり、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)と関係があると推測します。解空祖師(かいくうそし)が阻止しようとしても、時すでに遅く、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)は第一段階を完瞭し、次は磐石を完全に支配するつもりです。
祁來山
祁來山では、磐石の帰還を祝う祝宴が準備されており、多くの妖たちが貢物を贈ります。白海も貴重な宝石を贈ります。翎雲子(りょううんし)は、風鈴(フウレイ)が祝宴に気が乗らない様子に気づきます。実は風鈴(フウレイ)は、祝宴前に楊嵐(ヨウラン)の旧傷が再発しているのを見て、磐石を心配させないように楊嵐(ヨウラン)の代わりに隠すことを約束していました。
第35話の感想
第35話は、緊迫感と感動が入り混じった素晴らしいエピソードでした。楊嵐(ヨウラン)と磐石の再会、風鈴(フウレイ)の決断、天帝(てんてい)と北宸(ホクシン)のやりとりなど、見どころ満載です。
特に印象に残ったのは、風鈴の成長です。彼女は自分の選択がもたらした苦しみを受け止め、磐石を助けるために偽の密函を作成するという大胆な行動に出ます。また、天帝(てんてい)と北宸(ホクシン)の会話も心に響きました。天帝(てんてい)は北宸(ホクシン)の忠誠心と天河軍の功績を認め、北宸(ホクシン)に天河軍の軍陵を建設する任務を与えます。このシーンは、天帝と北宸(ホクシン)の絆の深さを物語っており、感動的でした。
つづく