翎雲子(りょううんし)は磐石(バンジャク)の弟子入り伝説を聞き、感銘を受け、親交を深めようと酒を酌み交わす機会を設けた。磐石(バンジャク)は快諾するが、傍らの楊嵐(ヨウラン)に不思議な既視感を覚える。一方、風鈴(フウレイ)は師門の戒律を固く守り、磐石(バンジャク)に酒を控えるよう忠告し、翎雲子(りょううんし)を少し不機嫌にさせる。

その時、弟子が駆け込み、解空祖師(かいくうそし)が翎雲子(りょううんし)を呼び出していることを伝える。翎雲子(りょううんし)は内心不安になり、楊嵐(ヨウラン)を連れ添って行く。解空祖師(かいくうそし)は翎雲子(りょううんし)が楊嵐(ヨウラン)を弟子に取ろうとしていることに難色を示し、彼女の奔放な性格が天界に災いをもたらすことを懸念する。

翎雲子(りょううんし)は師の心配を理解しつつも、修行の道は吉凶両面あり、天命に従うことが正道だと主張する。懇願の末、翎雲子(りょううんし)は乾坤斉陰木を献上し、ついに解空祖師(かいくうそし)の許しを得る。

鴻蒙心魔(コウモンシンマ)は下界に降り立ち、世間の変化を探り、遊霊の死が石妖と関係していることを発見し、彼を鍵とみなす。一方、楊嵐(ヨウラン)は気性が激しく、集団行動を嫌うため、万空山で様々な噂を呼び、弟子たちは磐石(バンジャク)と楊嵐(ヨウラン)が山の平穏を乱すのではないかと心配する。

衝突を避けるため、翎雲子(りょううんし)は風鈴(フウレイ)に楊嵐(ヨウラン)の面倒を見るよう頼み、二人は同室する。翌朝、風鈴(フウレイ)を探していた磐石(バンジャク)は、楊嵐(ヨウラン)が丹毒の発作で苦しんでいるのを発見し、とっさに彼女を湖に投げ込み、冷水で意識を戻させる。

冷たい湖水の中で、楊嵐(ヨウラン)は天兵に母が追われる凄惨な記憶を思い出し、苦しみながらもついに解脱し、正気に戻る。磐石(バンジャク)は感謝の印として貴重な丹药を楊嵐(ヨウラン)に贈る。楊嵐(ヨウラン)は冷淡な態度を装いながらも、内心ではその温情に感謝する。

その後、磐石(バンジャク)は修行に励み、風鈴(フウレイ)から楊嵐(ヨウラン)の話を聞いて複雑な気持ちになる。しかし、修行を続けても法力は向上せず、落胆する。道脈の話を聞き、風鈴(フウレイ)に教えを乞う。

風鈴(フウレイ)が説明を始めようとした時、翎雲子(りょううんし)が酒菜を持って現れ、楊嵐(ヨウラン)に道脈の奥義を実演させる。修行の道は、最初の三段階が凝神、納神、煉神で、第四段階で化神となる。化神には行者道と悟者道があり、行者道は速成だが魔に陥りやすく、悟者道は深遠で百年の修行が必要となる。当代、行者道の頂点は化神境の楊岩(ヨウガン)、悟者道には無極聖尊(ムキョクセイソン)や解空祖師(かいくうそし)がいる。

磐石(バンジャク)は九転大法の名声を聞き、それが行者道だと知り、憧れを抱く。眠れぬ夜、金糸雀(キンシジャク)の死を夢に見て、解空祖師(かいくうそし)に行者道を学びたいと願い出る。しかし、祖師はそれを拒否し、悟者道を勧める。磐石(バンジャク)は諦めきれず、こっそり蔵経閣に忍び込み、独学を試みる。

蔵経閣には難解な経典が山積みで、磐石(バンジャク)は風鈴(フウレイ)に助けを求める。風鈴(フウレイ)は最初は拒否するが、磐石(バンジャク)の熱意に心を動かされ、昼は弟子を教え、夜は磐石(バンジャク)のために経典を解説する。磐石の修練はめきめきと上達する。

しかし、青雲子(せいうんし)が蔵経閣に現れ、静寂は破られる。弟子たちは磐石の部屋を捜索するよう命じられ、風鈴(フウレイ)は機転を利かせて経典を法力で移動させ、難を逃れる。後になっても、その時の緊迫感は忘れられないが、同時に磐石の修行への強い意誌と決意を目の当たりにする。

第4話感想

第4話は、磐石と楊嵐(ヨウラン)の関係性の変化、そして磐石の修行への強い意誌が描かれた重要なエピソードでした。特に印象的だったのは、楊嵐(ヨウラン)が丹毒の発作に苦しむシーンです。普段は冷淡な楊嵐(ヨウラン)ですが、磐石の優しさに触れ、心を開いていく様子が繊細に描かれていました。磐石もまた、楊嵐(ヨウラン)の抱える苦しみや過去を知り、彼女への想いを深めていく様子が伝わってきました。二人の関係性が今後どのように発展していくのか、非常に楽しみです。

また、磐石の修行に対する真摯な姿勢も印象的でした。解空祖師(かいくうそし)に行者道を断られながらも、諦めずに蔵経閣で独学を試みる磐石の強い意誌には、心を打たれました。風鈴(フウレイ)の助けもあり、著実に力をつけていく磐石ですが、青雲子(せいうんし)の登場により、波乱の展開が予想されます。今後の修行の道のり、そして青雲子(せいうんし)との関係性がどうなっていくのか、目が離せません。

つづく