風鈴(フウレイ)と磐石(バンジャク)の別れ
風鈴(フウレイ)は、磐石(バンジャク)の王座に別れを告げようとした時、思いがけず磐石(バンジャク)と出会ってしまう。長い別れが迫っていることを悟った風鈴(フウレイ)は、複雑な思いを抱きながらも、磐石(バンジャク)と楊嵐(ヨウラン)の幸せを願う言葉を贈る。磐石(バンジャク)は風鈴(フウレイ)の言葉に微妙な変化を感じ取るが、風鈴(フウレイ)は巧みな言葉でそれをかわし、詳しい説明を避ける。
風鈴(フウレイ)は感情を抑えきれず、磐石(バンジャク)に抱きつき、涙を流す。彼女は、自分が磐石(バンジャク)に負担をかけていると感じ、もし自分が何かを隠していたことがわかったら許してほしいと訴える。磐石(バンジャク)は、風鈴(フウレイ)の言葉に深い意味を感じ取るが、その理由を理解できず、呂青(りょせい)たちが現れるまで黙り込んでしまう。
風鈴(フウレイ)は静かに立ち去り、磐石(バンジャク)は彼女の肩に残された髪の毛を見つめ、疑問に包まれる。磐石(バンジャク)は風鈴(フウレイ)の安全を守るため、天庭の命牌を取り出し、風鈴(フウレイ)の髪の毛を媒介にして翎雲子(りょううんし)に託し、風鈴(フウレイ)の動向を監視するよう命じる。
風鈴(フウレイ)の決意と鴻蒙心魔(コウモンシンマ)の陰謀
一方、盛大な結婚式が執り行われ、磐石(バンジャク)と楊嵐(ヨウラン)は夫婦となる。一方、風鈴は祁来山を離れ、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)の指示に従って、約束された闇黒の地へと向かう。そこで、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)は風鈴に薬を無理やり飲ませ、禁忌の法陣を起動させる。法陣が起動すると、風鈴は跡形もなく消えてしまう。
その頃、ノ伽と巨力神は、風鈴を探すために万妖殿に潜入するが、何も見つからない。翎雲子(りょううんし)の感応も効かなくなってしまう。玉簡の異常は、幽泉子(ゆうせんし)も聞いたことのない秘術の存在を示している。解空祖師(かいくうそし)は、祁来山の魔気の変化を感じ取り、阻止に向かうが、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)と激戦になり、重傷を負ってしまう。清風子(せいふうし)は駆けつけて解空祖師(かいくうそし)の治療を行い、祁来山の仲間たちは風鈴の行方を必死に探す。
術法の霊光によって、風鈴と鴻蒙心魔(コウモンシンマ)の居場所が特定されるが、法陣はすでに起動しており、風鈴の命は風前の灯火となる。九天門軍の意外な出現と、無極聖尊(ムキョクセイソン)の出現は、さらに不気味な雰囲気を醸し出す。生死簿の術法が解除されると、風鈴が実は金糸雀(キンシジャク)の生まれ変わりであるという驚愕の事実が明らかになり、場にいた全員が衝撃を受ける。
磐石(バンジャク)の決意と愛の力
真実を知った磐石は、心を痛め、風鈴の独断を責め、彼女を法陣から救い出すことを誓う。風鈴は感情の波に飲まれ、涙ながらに法陣を停止させるが、磐石の腕の中で徐々に消えていく。別れ際、磐石は風鈴に深情を告白し、彼女は決して負担ではなかったと否定し、彼女が何度も自分を危機から救ってくれたことを思い出し、これらの記憶は永遠に心に刻まれると約束する。
風鈴の死は、磐石を悲しみのどん底に突き落とす。彼は怒りにまかせて霊力を爆発させ、幽泉子(ゆうせんし)を心配させる。幽泉子(ゆうせんし)は、悟者道と行者道を同時に修めることは危険であり、心の葛藤が解けなければ三界に混乱をもたらす恐れがあると警告する。顧敬(グー・ジン)は北宸(ホクシン)に急いで知らせ、楊嵐(ヨウラン)は兄に磐石を探しに行くように頼む。
この大惨事の影の中で、磐石は並外れた決意と勇気で、天道石の束縛を破り、大いなる愛の心で人々を救う方法を探す。最終的に、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)は敗れ、無極聖尊(ムキョクセイソン)の体から離れる。磐石は、自分の行動で、愛と犠牲の力を証明する。
第43話の感想
第43話は、凌雲誌の最終回にふさわしい、感動的で衝撃的な内容でした。風鈴と磐石の別れ、鴻蒙心魔(コウモンシンマ)の陰謀、そして風鈴の真実が明らかになるなど、見どころ満載でした。
特に印象に残ったのは、風鈴と磐石の別れです。風鈴の複雑な思いと磐石の戸惑いが丁寧に描かれており、胸が締め付けられるような切なさを感じました。また、風鈴が法陣を停止させた瞬間は、涙なしには見られませんでした。
鴻蒙心魔(コウモンシンマ)との戦いも、手に汗握る展開でした。解空祖師(かいくうそし)の奮闘や九天門軍の意外な登場など、最後まで目が離せませんでした。そして、無極聖尊(ムキョクセイソン)の正体が明らかになったときは、衝撃を受けました。