天河軍、昆仑山へ出発

天河軍は昆仑山で兵士の募集を開始するため、出発しました。天帝(てんてい)は昆仑山に全面的な協力を命じ、北宸(ホクシン)に妖魔を捕らえ兵士を訓練するための金絲鎖妖網を授けました。この神器は千年以上も前に作られたもので、昨日冶製司が完成したばかりです。天帝(てんてい)が北宸(ホクシン)をどれだけ重視しているかがわかります。

磐石(バンジャク)の過去と魂魄の復活

昆仑山への途中、磐石(バンジャク)は地図上の祁来山を見て、過去の出来事を思い出しました。彼は翎雲子(りょううんし)に魂魄を復活させる方法を尋ねます。金糸雀(キンシジャク)の遺体は保存状態が悪いため、まずは陰曹地府で調査する必要があると翎雲子(りょううんし)は答えました。その後は二師兄の幽泉子(ゆうせんし)和師父に相談する必要があるでしょう。

昆仑山での歓迎と楊嵐(ヨウラン)との再会

昆仑山に到著した翎雲子(りょううんし)一行は、身分を明らかにして拝帖を提出しました。しかし、道徒は磐石(バンジャク)の姿を見て入山を拒否します。翎雲子(りょううんし)の説得により、なんとか入山を許可されました。一行は観鏡殿を訪れ、翎雲子(りょううんし)は昆仑山掌教である白眉真人(ハクビシンジン)への挨拶と、楊嵐(ヨウラン)を弟子にした理由を説明しました。白眉真人(ハクビシンジン)は厚礼を受け取り、しばらく滞在することを許可しました。

楊嵐(ヨウラン)と悟定真人(ウーディンチェンレン)の再会

日が暮れる前に、楊嵐(ヨウラン)は翎雲子(りょううんし)と磐石(バンジャク)を連れて悟定真人(ウーディンチェンレン)に会いに行きました。彼女は表面上は文句を言っていますが、悟定真人(ウーディンチェンレン)を気にかけていることがわかります。悟定真人(ウーディンチェンレン)は磐石(バンジャク)を翎雲子(りょううんし)の弟子だと思い、すぐに弟子にしようと提案します。しかし、彼が解空祖師(かいくうそし)の弟子であることを知ると、残念がりました。

楊岩(ヨウガン)の過去と仮乱

師弟の再会は久しぶりで、楊嵐(ヨウラン)は悟定真人(ウーディンチェンレン)をケチだと文句を言います。悟定真人(ウーディンチェンレン)は楊岩(ヨウガン)の才能の高さについて語り、彼が少年時代に大成を修め、初戦で功績を上げて三界の戦神になったことを明かしました。数千年来、楊岩(ヨウガン)は天庭のために功績を上げ、母親の自由と引き換えにしようとしてきましたが、天と地はそれを拒否しました。そのため、悟定真人(ウーディンチェンレン)との師弟関係を断ち切り、天に仮旗を翻しました。

悟定真人(ウーディンチェンレン)の願いと磐石(バンジャク)の決意

その夜、悟定真人(ウーディンチェンレン)は3人を食事でもてなし、翎雲子(りょううんし)に楊嵐(ヨウラン)の面倒を見るように頼みました。彼女は才能があり、心優しいのですが、執念が強すぎて悟者道を極めることができていません。磐石(バンジャク)は悟定真人(ウーディンチェンレン)の言葉を聞いて、楊嵐(ヨウラン)に対する見方が少し変わりました。

その後、磐石(バンジャク)は昆仑山で修行に励み、九転大法を習得することを目指しました。彼は九転大法を習得すれば、天界でも地界でもどこでも好きなことができるようになり、金糸雀(キンシジャク)を復活させて猿族の無実を証明できると信じています。翎雲子(りょううんし)は、九転大法を習得しても行雲棍が邪魔になるかもしれないと指摘し、別の武器を探すようにアドバイスしました。磐石(バンジャク)はすぐに聖天九龍棍を思い浮かべました。

妖王の連合と潜入任務

現在、妖王たちは天庭に対抗するために連合を組んでいます。騰魔王(トンモーワン)と驷兔王(スーチューワン)は化神境太乙金仙の修為に達しており、彼らの動向を探るためには潜入捜査が必要です。天内(ティエンネイ)毛遂自薦し、他の3人の副将も罪を償う機会を与えてほしいと希望しました。北宸(ホクシン)は彼らが長年自分に付き従ってきたことを考慮し、彼らの願いを聞き入れました。

霓裳(ゲイショウ)の罠と北宸(ホクシン)の決意

泰白紀星(たいはくきせい)は物資のリストを送るという名目で、霓裳(ゲイショウ)が怪我をしたことを故意に漏らしました。北宸(ホクシン)はそれが罠であることを知りながらも、霓裳(ゲイショウ)の邸宅を訪れて治療することにしました。泰白紀星(たいはくきせい)はすぐに部下を連れて確認に向かいますが、霓裳(ゲイショウ)は蒂心仙子(ディーシンシェンツー)に連絡して北宸(ホクシン)との逃亡を図ります。

泰白紀星(たいはくきせい)が去った後、霓裳(ゲイショウ)は勇気を出して北宸(ホクシン)に告白しますが、拒否されてしまいます。北宸(ホクシン)は天河軍の大元帥であり、仙品位階は霓裳(ゲイショウ)よりもはるかに高いため、情劫は彼をすべて失わせる可能性があると説明しました。また、彼は霓裳(ゲイショウ)に対してもう何の気持ちも残っていないと告げます。霓裳(ゲイショウ)は悲しみに暮れ、二度と北宸(ホクシン)に迷惑をかけないことを約束します。北宸(ホクシン)は悲しみを堪えて淡々と語り、過去は振り返らず、自分を縛らないようにと諭します。

第9話の感想

第9話は、ストーリーが大きく展開する重要な回でした。磐石(バンジャク)と楊嵐(ヨウラン)の過去が明らかになり、楊岩(ヨウガン)の仮乱の理由もわかりました。また、北宸(ホクシン)と霓裳(ゲイショウ)の恋模様にも進展がありました。

特に印象に残ったのは、磐石(バンジャク)と楊嵐(ヨウラン)のシーンです。磐石(バンジャク)は金糸雀(キンシジャク)を復活させるために修行に励み、楊嵐(ヨウラン)は母親を救うために天に仮旗を翻しました。2人とも強い意誌を持っており、その姿に感動しました。

また、北宸(ホクシン)と霓裳(ゲイショウ)のシーンも切なかったです。北宸は天河軍の大元帥として、情に流されるわけにはいきません。霓裳(ゲイショウ)の気持ちに応えることはできませんでしたが、彼女の身を案じている様子が伝わってきました。

つづく