安楽伝 第10話 あらすじ/ネタバレ
韓烨が任安楽(じんあんらく)に協力を求める
韓烨は昨夜の出来事を深く考え、任安楽(じんあんらく)に謝罪します。そして、彼女の宏大な志に感銘を受け、先賢である韓太祖と帝盛天のように、天下太平のために共に力を尽くさないかと誠意を込めて尋ねます。任安楽(じんあんらく)は、歴史は繰り返さない、帝家と韓家の因縁は世に知れ渡っており、再び縁を結ぶことは難しいと断言します。彼女は帳簿の謎はまだ解けていませんが、蓮の花のペンダントの手がかりは得られました。琳琅(りん ろう)によると、このペンダントは沐天府に現れ、鐘姓の人物が質に入れた後、行方不明になったとのことです。
苑書(えんしょ)と苑琴(えん きん)の調査
苑書(えんしょ)と苑琴(えん きん)は肖像画を頼りに街中を捜索しますが、手がかりは得られません。そんな中、溫朔 (おんさく)と偶然出会います。苑琴(えん きん)は機転を利かせ、溫朔 (おんさく)を兄と呼び、視線を逸らそうとします。一方、韓烨は沐天府が鉱夫を急速に集めていることに不審を抱き、河工の偽装ではないかと疑います。そこで任安楽(じんあんらく)と相談し、江南水患の調査をしていると故意に漏らし、鐘礼文(しょうれいぶん)を動揺させ、山賊を名乗って口封じを図るように仕向けます。
趙家荘での戦い
月明かりの暗い夜、趙家荘の外で入念に計画された待ち伏せが行われます。しかし、禁衛軍が現れ、偽の山賊を包囲します。矢が弦に引かれ、一触即発の状況となりますが、衙差が自分の正体を明かし、山賊から村人を守るための誤解だったと主張します。同時に、韓烨は府衙で鐘礼文(しょうれいぶん)を足止めし、「山賊が捕まった」という知らせが入るまで解放しません。鐘礼文(しょうれいぶん)は自分の計画がうまくいったと自惚れますが、実は任安楽(じんあんらく)と韓烨の罠に嵌っており、最終的に現行犯で逮捕され、数十人の関係者も一網打尽となります。江南の汚職事件はこれで解決しました。
韓烨と任安楽(じんあんらく)の思い
事件後、二人は河畔を散歩し、川面に浮かぶ祈願灯を眺めながら、複雑な思いに浸ります。韓烨は再び協力して天下太平を目指したいと述べ、任安楽(じんあんらく)と共に困難を乗り越えていきたいと願います。任安楽(じんあんらく)は口では強がっていますが、心の中では韓烨への愛情を隠しきれません。不注意でよろめいたところを韓烨に助けられ、四目相对した瞬間、言葉は必要ありませんでした。
帰路と今後の展開
帰路の馬上で、韓烨は任安楽(じんあんらく)の計画の巧妙さ、特に溫朔 (おんさく)の巧みな利用を称賛し、彼の聡明さを認め、良きパートナーであると述べます。任安楽(じんあんらく)は笑みを浮かべて、韓烨の人を見る目と人材を登用する能力を認めます。古夫人は不吉な予感を抱き、古云年(こうんねん)は対応策を練ります。沐天府では、鐘礼文(しょうれいぶん)の汚職事件が急速に広まり、民衆は激怒し、厳罰を求めます。韓烨はこの事件を裁くために証拠を客栈に移し、任安楽(じんあんらく)は煩雑な手続きを避け、静かに過ごします。苑琴(えん きん)は溫朔 (おんさく)をうまく誘導し、苑書(えんしょ)が重要な名簿を見つけられるようにします。
最終的に、鐘礼文(しょうれいぶん)は罪を認め、斬首刑に処せられ、共犯者も厳罰に処せられます。彼の汚職で得た金と郷紳の財産はすべて救済活動に充てられました。帰京の途中、江南の民衆は自発的に跪いて見送り、「太子千歳」の声が響き渡ります。素朴な言葉ですが、深い愛情と敬意が込められています。韓烨は責任の重さを痛感し、民衆の忠誠と忍耐に感謝します。彼は任安楽(じんあんらく)と共に、先賢の伝説を再現することはできないとしても、太平盛世を築くことができると確信しています。その後、二人は蒼山に向かい、大靖太祖韓子安の陵墓に参拝し、先祖の志を継いでこの土地と人民を守ると誓います。
第10話感想記事
第10話は、緊迫感と感動が入り混じった、見応えのあるエピソードでした。韓烨と任安楽(じんあんらく)の協力関係が深まり、二人が天下太平を目指して力を合わせていく姿に胸が熱くなりました。また、苑書(えんしょ)と苑琴(えん きん)の活躍も印象的で、溫朔 (おんさく)の知略も光っていました。
特に印象に残ったシーンは、趙家荘での戦いでした。山賊を名乗って口封じを図る鐘礼文(しょうれいぶん)と、それを阻止しようとする韓烨と任安楽(じんあんらく)の駆け引きが手に汗握る展開でした。また、最終的に鐘礼文(しょうれいぶん)が逮捕され、江南の汚職事件が解決したシーンは爽快感がありました。
つづく