安楽伝 第13話 あらすじ/ネタバレ

洛銘西の忠告

洛銘西は、帝承恩(ていしょうおん)に利用価値があることを認めて、慕青(ぼせい)に自分の役割を理解し、本分を尽くすように厳しく忠告します。慕青(ぼせい)は沅水閣に戻り、帝承恩(ていしょうおん)は酒に酔って心境を吐露します。彼女は幼い頃から苦難を経験し、過去の影を振り払い、任安楽(じんあんらく)に代わって真の「帝梓元(ていしげん)」となり、太子妃としての栄誉を享受したいと願っていました。

緊張と平穏

帝承恩(ていしょうおん)は京城に入り、人気を集めていましたが、太后は古婉莹(こえんえい)を妃選びに参加させようと画策し、緊張が走ります。しかし、数ヶ月前、古斉善(こせいぜん)が失脚し、兵権を失ったため、忠義侯府は勢力を失っていました。韓仲遠(かんちゅうえん)は帝家の娘には興味がありませんでしたが、古雲年の娘が東宮に入るのはさらに好ましくないと考えていました。そのため、洛銘西と任安楽(じんあんらく)は、彼がより有力な候補者を探しているのではないかと推測しました。

北秦公主の登場

予想通り、左相は北秦の公主である莫霜(ばくそう)を妃選びに参加させることを提案し、両国の関係を改善し、国益を図ることを目的としていました。洛銘西は、この提案は任安楽(じんあんらく)に対する注目を集め、彼女の海賊としての身分や太子への謀反の疑いを薄めると考えました。しかし、京城では洛銘西だけが任安楽(じんあんらく)の正体と彼女が長思花を愛していることを知っていました。残念ながら、花は咲いておらず、彼女に贈ることはできませんでした。任安楽(じんあんらく)も、入城してから長思花を見ていないことを嘆き、復讐の道は困難を極め、未来は不確かで、長思花はもはや夢物語のようだと感じていました。

帝承恩(ていしょうおん)の苦悩

韓燁(かんよう)は帝梓元(ていしげん)を気にかけていましたが、会うことができず、帝承恩(ていしょうおん)は皇室に気に入られようと躍起になっていました。慕青(ぼせい)は帝承恩(ていしょうおん)に、自分にふさわしくないものを欲しがらないように忠告しますが、帝承恩(ていしょうおん)は10年間の囚われの身からの屈辱に耐えられず、自分の正当性と尊厳を勝ち取ろうと決意します。ちょうどその時、太后は書道を理由に、帝承恩(ていしょうおん)に新築された刑部大牢に文字を書くように命じます。帝承恩(ていしょうおん)は太后に認められたと勘違いしますが、慕青(ぼせい)はこれは靖安侯府の旧情を絡めた故意の侮辱であると指摘します。帝承恩(ていしょうおん)は板挟みになり、太后の怒りを買いたくない一方で、任安楽(じんあんらく)を怒らせたくないと考え、最終的には送り返されることになりました。

莫霜(ばくそう)公主の入京

莫霜(ばくそう)公主の一行が盛大に入京し、安寧(あんねい)は彼女に対して警戒心を強め、この訪問には悪意があると疑います。韓燁(かんよう)は帝承恩(ていしょうおん)が病気を理由に客を避けていると聞き、病気を使って字を拒否しているのではないかと疑い、本性は変わっておらず、名前を変えても恨みは消えていないと断言します。帝承恩(ていしょうおん)の太子妃の座を守るため、韓燁(かんよう)は密かに策を練ります。洛銘西は口を閉ざしますが、韓燁(かんよう)に暗流に呑み込まれないように慎重に行動するよう忠告します。

韓燁(かんよう)と任安楽(じんあんらく)の出会い

韓燁(かんよう)は帰路で任安楽(じんあんらく)と出会い、2人は一緒に馬車に乗ります。任安楽(じんあんらく)は冗談めかして、新しく加わった北秦の公主について言及します。突然の大雨に見舞われ、韓燁(かんよう)は急いで任安楽(じんあんらく)に傘を差し掛けます。2人の視線が交差し、恋心が芽生えます。太后は先帝の霊前で帝承恩(ていしょうおん)に会うことを決意し、帝承恩(ていしょうおん)は赤い傘の字条を受け取り、困惑しているうちに宮殿に召されます。彼女は韓太祖の命日に謙虚に仏経を献上し、一族の滅亡に対して並外れた寛容さを示し、残りの人生を贖罪に捧げると誓います。

安寧(あんねい)の衝撃

安寧(あんねい)はこの光景を目の当たりにして衝撃を受け、帝梓元(ていしげん)の変化を受け入れることができません。慕青(ぼせい)は帝承恩(ていしょうおん)に無断で宮殿に入ったことを責め、彼女の安全を心配します。太后的の心は測り難く、福をもたらすこともあれば、災いをもたらすこともあるからです。慕青(ぼせい)は帝承恩(ていしょうおん)を守るために全力を尽くしますが、無力感を感じます。帝承恩(ていしょうおん)は意に介さず、慕青(ぼせい)に剣穂を贈り、彼女の心を複雑にします。

洛銘西の助力

洛銘西は任安楽(じんあんらく)に朝廷の動きに関する情報を提供し、状況を把握する手助けをします。帝承恩(ていしょうおん)は韓燁(かんよう)がなかなか姿を現さないことを心配し、妃選びで不利になるのではないかと考え、采薇軒に出向くことを決意します。彼女は帝家の家長の字画をわざと選び、韓燁(かんよう)の注意を引いて、新たな戦いを始めます。

第13話の感想

第13話は、様々な思惑が交錯する展開が続き、目が離せない内容でした。

  • 帝承恩(ていしょうおん)の複雑な心情: 帝承恩(ていしょうおん)は、過去に苦しめられながらも、太子妃の座を手に入れようと必死に努力する姿が描かれました。しかし、その方法は必ずしも正しくなく、周囲の人々を巻き込んでいく様が切なかったです。
  • 韓燁(かんよう)と任安楽(じんあんらく)の恋の予感: 韓燁(かんよう)と任安楽(じんあんらく)は、偶然の出会いから距離を縮めていきました。2人の間に芽生えた恋心が、今後のストーリーにどのような影響を与えるのか気になります。
  • 洛銘西の活躍: 洛銘西は、任安楽(じんあんらく)をサポートし、彼女が正しい道を歩むことができるように導いていました。彼の冷静な判断と行動力は、物語の重要な鍵を握っていると感じました。

つづく