安楽伝 第14話 あらすじ/ネタバレ

帝承恩(ていしょうおん)と韓燁(かんよう)の出会いは、太子妃争いの焦点となった。10年間の苦難と韓燁(かんよう)の愛情は美談として語られているが、洛銘西は彼女の野心が制御不能になっていることに気付き、古雲年に罪を着せて排除する計画を立てる。任安樂は罪のない人を犠牲にすることに断固反対し、洛銘西は一時的に計画を中止するが、帝承恩(ていしょうおん)が再び過ちを犯したら容赦しないと約束する。

韓燁(かんよう)は部屋で一人、任安樂の肖像を描いている。そこに溫朔 (おんさく)が現れ、彼の思考を中断させる。溫朔 (おんさく)は、韓燁(かんよう)が描いているのは自分の心の中の女性ではないことに気づかせる。一方、北秦の王女莫霜(ばくそう)が密かに都を訪れ、安寧(あんねい)と冷北(れい ほく)と出会う。莫霜(ばくそう)の純粋さは安寧(あんねい)の心を打つが、国と家の恨みは友情に発展させることは難しい。

太子妃の賭け事の中で、莫霜(ばくそう)の高額の賭け金は任安樂の注意を引く。冷北(れい ほく)は夜に莫霜(ばくそう)を訪ね、誰かが伝令を偽っていたことを明かす。兄妹の情は深いものの、別れなければならない。冷北(れい ほく)は再び安寧(あんねい)の側近となり、莫霜(ばくそう)に太子妃争いから遠ざかるよう忠告する。

帝承恩(ていしょうおん)は、自分が韓燁(かんよう)の唯一の存在であると自信を持っているが、帝梓元(ていしげん)の復讐の意志を忘れていた。彼女は安寧(あんねい)に助けを求めるが、拒否される。安寧(あんねい)は、北秦、太后、江南の有力者、そして任安樂の水軍など、彼女が直面している強力な敵を指摘する。帝承恩(ていしょうおん)は納得できず、別の道を探す決意をする。

任安樂は安寧(あんねい)を通じて莫霜(ばくそう)と出会い、莫霜(ばくそう)の活発さを気に入る。帝承恩(ていしょうおん)は采薇轩で任安樂を孤立させようと企てるが、刺客に襲われる。任安樂は勇敢に帝承恩(ていしょうおん)を救い、双方とも軽傷を負う。幸い、慕青(ぼせい)と琳琅(りん ろう)が駆けつけて危機を脱する。琳琅(りん ろう)が残したハンカチを見て、任安樂は千月閣の介入に驚き、帝承恩(ていしょうおん)は手紙の赤い傘の模様に恐怖を感じる。

韓燁(かんよう)は洛銘西と密談し、帝梓元(ていしげん)の変化に驚き、約束通り彼女を太子妃にすることを約束する。洛銘西の疑問に、韓燁(かんよう)は任安樂への思いを認め、彼女の3万の水軍を裏切ったことを自覚する。任安樂が襲われたと聞いて、韓燁(かんよう)は急いで駆けつけるが、彼女は無事だった。莫霜(ばくそう)が訪ねてきて、韓燁(かんよう)の美しさに感嘆する。洛銘西は琳琅(りん ろう)の怪我を気遣い、休養するように言う。

洛銘西と任安樂は暗殺事件を巡って誤解が生じ、不和になる。冷北(れい ほく)は再び莫霜(ばくそう)に会い、太子妃の座を諦めて、争いから遠ざかるように懇願する。洛銘西は慕青(ぼせい)を叱責し、自分の立場を自覚するように警告する。慕青(ぼせい)は、駒であることの悲しさを痛感する。

安楽伝 第14話 感想

第14話は、登場人物たちの思惑が交錯し、物語が大きく動き出す回でした。特に、帝承恩(ていしょうおん)の野心と任安樂の葛藤、韓燁(かんよう)の揺れる心などが描かれており、今後の展開が気になります。

帝承恩(ていしょうおん)は、韓燁(かんよう)への思いと復讐の意志の間で揺れ動いています。彼女は、韓燁(かんよう)の唯一の存在であると信じたい一方で、帝梓元(ていしげん)の復讐を忘れることはできません。安寧(あんねい)に助けを求めるも拒否され、孤立を深めていく姿は、哀れでもあります。

任安樂は、帝承恩(ていしょうおん)の野心を阻止しようと奮闘しています。彼女は、帝承恩(ていしょうおん)が太子妃争いに巻き込まれることを望んでいません。しかし、帝承恩(ていしょうおん)の行動はエスカレートする一方であり、任安樂は苦悩を深めています。

韓燁(かんよう)は、帝承恩(ていしょうおん)と任安樂のどちらを選ぶべきか悩んでいます。彼は、帝承恩(ていしょうおん)への愛情を自覚している一方で、任安樂への責任も感じています。また、洛銘西との約束も果たさなければなりません。韓燁(かんよう)の決断が、今後の物語を大きく左右することになるでしょう。

つづく