安楽伝 第30話 あらすじ/ネタバレ

安寧(あんねい)、韓燁(かんよう)の再会

安寧(あんねい)は韓燁(かんよう)を牢獄で訪ね、姜瑜(きょう ゆ)殺害の理由を問いただすが、韓燁(かんよう)は口を閉ざし、皇室の混乱は一人の力では変えられないと忠告する。安寧(あんねい)は韓燁(かんよう)の性格を理解し、これ以上追及せず、苦しいことがあればいつでも自分に打ち明けてほしいと告げる。

任安樂の疑惑

任安樂は靖南への帰路につくが、心中に疑念が浮かび、苑書(えんしょ)を左相府に潜入させて調査させる。すると、偽の梅花内衛の令牌を発見する。

洛銘西の推測

洛銘西は溫朔 (おんさく)の失踪を聞き、韓燁(かんよう)が溫朔 (おんさく)を重要な人物として言及していたことを思い出し、姜瑜(きょう ゆ)の死と溫朔 (おんさく)の失踪に関連性があるのではないかと推測する。任安樂も巻き込まれるのではないかと懸念する。

苑琴(えん きん)の告白

苑琴(えん きん)は洛銘西に会い、五柳街の真相を明かす。世間の噂とは異なり、溫朔 (おんさく)を救ったのは韓燁(かんよう)であり、韓燁(かんよう)は溫朔 (おんさく)を逃がすために身を挺して戦ったのだという。苑琴(えん きん)は任安樂を京の渦中から遠ざけるために、この事実を明かした。洛銘西は苑琴(えん きん)を靖南に連れ帰ることを約束する。

溫朔 (おんさく)の脱獄

溫朔 (おんさく)は獄中で韓燁(かんよう)の教えを思い出し、束縛を振り切って韓燁(かんよう)に会いに行く決意をする。琳琅(りん ろう)は調査の結果、五柳街の事件は偶然ではなく、韓燁(かんよう)が綿密に計画したものであり、溫朔 (おんさく)が韓燁(かんよう)にとって重要な人物であることが判明する。

安寧(あんねい)の嘆願

安寧(あんねい)は父である皇帝に謁見し、韓燁(かんよう)の助命を嘆願する。韓仲遠(かんちゅうえん)は韓燁(かんよう)の性格を理解しているが、法は法であり、厳罰に処することで民衆の怒りを鎮め、将来の皇位継承を安定させなければならないと考える。安寧(あんねい)は父の苦悩を理解し、父娘のわだかまりは解ける。

噂の広がり

街では、韓燁(かんよう)が帝家と結託して謀反を起こし、姜瑜(きょう ゆ)を殺害したという噂が流れる。朝廷では、韓燁(かんよう)を弾劾する声が相次ぐ。

洛銘西の調査

洛銘西は任安樂に事件に巻き込まれないように忠告し、自身は犯人を突き止めるべく調査を開始する。

洛銘西の証拠

洛銘西は姜瑜(きょう ゆ)が複数の暗殺事件を企てていたという決定的な証拠を提示し、朝臣の意見が分かれる。さらに洛銘西は、帝承恩(ていしょうおん)の出自を餌に、姜瑜(きょう ゆ)に真実を吐かせようとする。

任安樂の疑念

任安樂もまた、姜瑜(きょう ゆ)が北秦と関係があると疑う。姜瑜(きょう ゆ)がかつて北秦の王女を太子妃に推挙していたからだ。

溫朔 (おんさく)の証言

溫朔 (おんさく)は束縛を振り切って任府に駆け込み、黑衣の男の服装が梅花内衛のものと酷似していたことを告げ、左相府が黒幕であると指摘する。

洛銘西の急襲

洛銘西は当夜、左相府を急襲し、西北の情報を押収する。さらに、姜瑜(きょう ゆ)の生母が北秦人であるという事実を発見し、証拠を韓仲遠(かんちゅうえん)に提出する。

真相の究明

姜瑜(きょう ゆ)が外敵と結託して大靖を混乱に陥れた罪状が明らかになり、韓燁(かんよう)の行動は害悪を排除するためのものだったと判明する。韓仲遠(かんちゅうえん)は韓燁(かんよう)の釈放を命じる。

冷北(れい ほく)の報告

冷北(れい ほく)は命令を受け、迅速に後処理を行い、北秦に密告する。このため、西北の情勢は変化する。

任安樂の安堵

任安樂は韓燁(かんよう)が無事で安堵する。洛銘西は韓燁(かんよう)の知略と勇気を称賛し、かつて韓燁(かんよう)が帝家の孤児を救い、帝烬言(溫朔 (おんさく))を側に置いたことを思い出し、自分にはできないことだと感嘆する。

溫朔 (おんさく)の宴

溫朔 (おんさく)は韓燁(かんよう)のために歓迎の宴を催し、感慨に浸る。韓燁(かんよう)は、時が来たら帝烬言(ていじんげん)を任安樂に返すことを約束する。洛銘西は溫朔 (おんさく)の正体を隠そうとする。溫朔 (おんさく)が任安樂と韓燁(かんよう)の間の絆になることを恐れたためだ。

安寧(あんねい)の帰還

安寧(あんねい)は西北に戻り、北秦のスパイが侵入するのを防ぐために警戒を強化する。莫霜(ばくそう)は左相の死を聞き、不安がるが、冷北(れい ほく)は彼女を保護すると約束する。

暗流の渦巻く京

京の騒動は収まったが、暗流は依然として渦巻いている。各勢力は水面下で動き、時を待っている。

第30話の感想

第30話は、物語が大きく進展し、衝撃的な事実が明らかになる重要な回でした。

まず、安寧(あんねい)と韓燁(かんよう)の再会シーンは感動的でした。安寧(あんねい)は韓燁(かんよう)の無実を信じ、彼を助けようと必死に奔走します。韓燁(かんよう)もまた、安寧(あんねい)の気持ちに応え、真実を明らかにしようとします。

次に、溫朔 (おんさく)の脱獄と証言は、事件の真相に迫る重要な手がかりとなりました。溫朔 (おんさく)の証言により、左相府が事件の黒幕であることが明らかになり、姜瑜(きょう ゆ)の真の目的が暴かれます。

さらに、洛銘西の活躍も目覚ましかったです。彼は姜瑜(きょう ゆ)の罪状を暴き、韓燁(かんよう)の無実を証明するために尽力します。また、苑琴(えん きん)の告白により、五柳街の真実が明らかになり、韓燁(かんよう)の溫朔 (おんさく)に対する深い愛情が描かれました。

そして、最後に明らかになった姜瑜(きょう ゆ)の正体は、衝撃的でした。彼女は北秦と結託しており、大靖を混乱に陥れるために暗躍していたことが判明します。

つづく