安楽伝 第31話 あらすじ/ネタバレ

任安楽(じんあんらく)と帝承恩(ていしょうおん)の和解

任安楽(じんあんらく)は帝承恩(ていしょうおん)に感謝の意を伝え、二人は完全に和解します。帝承恩(ていしょうおん)は故郷に帰ることを決意し、帝梓元(ていしげん)や太子妃になるという夢を諦めます。出発当日、帝承恩(ていしょうおん)は慕青(ぼせい)と共に翎湘楼を訪れ、任安楽(じんあんらく)たちと酒を酌み交わしたいと望みますが、慕青(ぼせい)は帝承恩(ていしょうおん)を慰め、自分らしく生きれば良いと告げます。

任安楽(じんあんらく)と韓燁(かんよう)の別れ

その夜、任安楽(じんあんらく)と安寧(あんねい)は翎湘楼で酒宴を開き、韓燁(かんよう)と洛銘西を招待します。四人は過去の恩怨を忘れ、酒を酌み交わして酔いつぶれます。翌朝、別れの時が訪れます。任安楽(じんあんらく)は韓燁(かんよう)と橋の上を歩きながら、储君としての責任を忘れないようにと心から語りかけ、清明盛世を約束します。

任安楽(じんあんらく)の靖南への帰還

任安楽(じんあんらく)は苑書(えんしょ)と苑琴(えん きん)を連れて靖南へ帰還する準備をします。韓燁(かんよう)は任安楽(じんあんらく)に手紙を書くかと尋ねますが、任安楽(じんあんらく)はきっぱりと拒否し、過去は過去、これからは関わりを持たないと告げます。溫朔 (おんさく)は苑琴(えん きん)を引き留めようとしますが、苑琴(えん きん)は任安楽(じんあんらく)を一人にできないと心を決め、任安楽(じんあんらく)と共にその後の人生を過ごすことを決意します。

西北の緊急事態と莫霜(ばくそう)公主の死

この時、西北から緊急の軍事が届けられます。安寧(あんねい)も韓仲遠(かんちゅうえん)に西北への帰還を願い出ます。韓仲遠(かんちゅうえん)は左相の眼線が朝廷にまで浸透していることを知り、激怒します。娘である安寧(あんねい)を案じながらも、彼女は将軍であることを理解しています。韓燁(かんよう)は洛銘西を訪ね、二人は互いに敬意を表します。

しかし、四方館で火災が発生し、禁卫军は莫霜(ばくそう)公主を救出することができませんでした。韓燁(かんよう)は火災に不審な点があると考えます。四方館では莫霜(ばくそう)の遺体が見つからず、北秦が戦争を始めるための口実としてわざと殺害したのではないかと疑います。

韓仲遠(かんちゅうえん)の対応と安寧(あんねい)の決意

韓仲遠(かんちゅうえん)も韓燁(かんよう)の推測に一理あると考え、使臣を北秦に派遣して国交を修復し、戦争を回避しようとします。また、安寧(あんねい)には青南城の守りを固めるよう命じます。

一方、任安楽(じんあんらく)は安楽寨で穏やかな日々を送っていました。韓燁(かんよう)を夢に見ることもありますが、目覚めればすぐに現実に戻り、感傷に浸ることはありません。苑書(えんしょ)と苑琴(えん きん)は任安楽(じんあんらく)と共に湖で釣りをし、充実した日々を過ごしていました。しかし、京城からの手紙を受け取った任安楽(じんあんらく)の表情は一変します。大靖と北秦の戦いが一触即発の状態にあることを悟ります。

安寧(あんねい)の疑念と冷北(れい ほく)の正体

青南城に到着した安寧(あんねい)はすぐに軍務に就き、白诤(はくせい)に軍中のスパイを調査するよう命じます。また、京城から連れてきた人物にも警戒します。白诤(はくせい)は北秦のスパイを捕らえ、密報を発見します。安寧(あんねい)は密報に除夕の暗殺事件が記されていることに気づき、冷北(れい ほく)の行動を疑います。

除夕の宴会の際、安寧(あんねい)は刺客の動きが冷北(れい ほく)と酷似していることに気づいていました。その後、莫霜(ばくそう)公主が来朝し、冷北(れい ほく)は莫霜(ばくそう)と親密な関係になります。安寧(あんねい)は冷北(れい ほく)を白诤(はくせい)と共に調査に向かわせ、隙を見て襲撃します。冷北(れい ほく)の動きは宴会の刺客と全く同じでした。安寧(あんねい)は冷北(れい ほく)がなぜ自分と大靖を裏切ったのかと問い詰めますが、冷北(れい ほく)は迷煙で安寧(あんねい)を眠らせ、将印の在りかを聞き出そうとします。しかし、安寧(あんねい)は拒否し、そのまま気を失います。

第31話の感想

第31話は、安楽伝の物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。任安楽(じんあんらく)と帝承恩(ていしょうおん)の和解、韓燁(かんよう)と洛銘西の再会、そして北秦との緊張が高まるなど、見どころ満載の内容でした。

特に印象的だったのは、任安楽(じんあんらく)と韓燁(かんよう)の別れのシーンです。二人は互いに想いを伝えながらも、それぞれの道を歩むことを決意します。任安楽(じんあんらく)の強い意志と韓燁(かんよう)の苦悩が伝わってくる、切ないシーンでした。

また、北秦との戦争が避けられない状況になり、安寧(あんねい)の決意も描かれました。彼女は将軍として、そして姉として、大靖を守るために戦うことを決意します。安寧(あんねい)の覚悟と強さが伝わってくる、力強いシーンでした。

つづく