安楽伝 第37話 あらすじ/ネタバレ

韓仲遠(かんちゅうえん)の謝罪と和解

韓仲遠(かんちゅうえん)は任安樂を呼び出し、十年前の帝家滅門事件について謝罪し、韓家の過ちを認めた。そして、これからは君臣としてではなく、協力して国を治めようと約束した。任安樂は謝罪を受け入れ、帝家と韓家はついに和解を果たした。さらに、任安樂は韓燁(かんよう)の捜索を約束した。

洛銘西の苦悩と任安樂の思い

洛銘西は体調を崩し、吐血が止まらない。琳琅(りん ろう)は心配するが、洛銘西は何も言わない。任安樂は洛銘西を訪ね、彼の身を案じるが、洛銘西は何も語ろうとしない。琳琅(りん ろう)が去った後、任安樂は洛銘西に薬を飲ませ、彼の献身に感謝する。

韓燁(かんよう)の帰還と帝盛天との出会い

韓燁(かんよう)の遺体が見つからないため、韓仲遠(かんちゅうえん)は自分が病危であるという噂を流した。すると、韓燁(かんよう)は京に戻ってきた。莫霜(ばくそう)は韓燁(かんよう)の目を治すことができなかったため、彼を引き止める理由がなかった。

韓燁(かんよう)は京に戻るとすぐに宮殿を訪れた。韓仲遠(かんちゅうえん)は息子の失明を慰め、御医に治療させると約束した。しかし、韓燁(かんよう)は任安樂に会おうとはしなかった。韓仲遠(かんちゅうえん)は二人の関係を心配し、後悔しない選択をするように諭した。

翌日、韓燁(かんよう)は吉利(きつり)と共に外出すると、簡宋(かん そう)と再会した。簡宋(かん そう)は韓燁(かんよう)を帝盛天のもとへ連れて行った。帝盛天は韓燁(かんよう)の目を治すことができるかもしれない唯一の人物だった。帝盛天は韓燁(かんよう)に、任安樂に帰還を伝えるかどうかを尋ねたが、韓燁(かんよう)は拒否した。

しかし、帝盛天は任安樂に韓燁(かんよう)の帰還を知らせ、伏翎山で会うように伝えた。韓燁(かんよう)は失明したことで任安樂の負担になりたくないと考え、彼女が京に残るなら君臣として、靖南に戻るなら君民として接したいと告げた。

任安樂の決意と洛銘西の苦悩

任安樂は吉利(きつり)から韓燁(かんよう)の様子を聞き、彼の悲観的な考えを心配した。帝盛天は韓燁(かんよう)の目を治すには長思花が必要だと告げたが、京では長思花を育てることができない。

任安樂は韓燁(かんよう)の側にいたいと考え、侍女として伏翎山に潜入した。しかし、彼女の不慣れな茶の淹れ方で身元がバレてしまった。洛銘西は糕点を持って任安樂を訪ね、韓燁(かんよう)の様子を尋ねた。洛銘西は任安樂よりもずっと上手な茶を淹れた。

帝盛天は洛銘西の淹れた茶を気に入り、韓燁(かんよう)に飲ませた。そして、洛銘西に会いたいかどうかを尋ねたが、韓燁(かんよう)はまだ心の準備ができていなかった。

その直後、溫朔 (おんさく)が韓燁(かんよう)のもとに駆けつけた。溫朔 (おんさく)は韓燁(かんよう)の生存を喜び、自分の不甲斐なさを悔やんだ。韓燁(かんよう)は溫朔 (おんさく)を責めず、笑顔を見せた。

任安樂は洛銘西に幼い頃の思い出を語り、韓燁(かんよう)のことを楽しそうに話した。洛銘西は複雑な気持ちになった。彼は任安樂と最初に婚約した人物だった。

翎湘楼に戻った洛銘西は、長思花を見つめた。彼は任安樂を喜ばせるために長思花を育てていた。韓燁(かんよう)の目が治れば、任安樂はさらに喜ぶだろう。洛銘西は長思花を守り、花が咲くまで見守ろうと決意した。しかし、その瞬間、洛銘西は咳き込み、血を吐いて倒れてしまった。琳琅(りん ろう)は慌てて鍼を打った。

第37話の感想

第37話は、感動と驚きが詰まった回でした。韓仲遠(かんちゅうえん)と任安樂の和解、韓燁(かんよう)の帰還、帝盛天の登場など、物語が大きく進展しました。

特に印象に残ったのは、韓仲遠(かんちゅうえん)の謝罪と任安樂の決意のシーンです。韓仲遠(かんちゅうえん)は十年前の過ちを認め、任安樂に謝罪しました。任安樂は謝罪を受け入れ、韓燁(かんよう)の捜索を約束しました。このシーンは、二人の関係が大きく変化したことを示しており、今後の展開が楽しみになりました。

また、韓燁(かんよう)の帰還も大きな驚きでした。彼は失明という大きな傷を負っていましたが、それでも任安樂に会うために京に戻ってきました。彼の強い意志と任安樂への愛を感じられるシーンでした。

一方、洛銘西は体調を崩し、苦しんでいました。彼は任安樂への愛と韓燁(かんよう)への友情の間で揺れ動いています。彼の苦悩は見ていて辛くなりましたが、彼の決断が今後の展開に大きく影響すると思います。

つづく