安楽伝 第9話 あらすじ/ネタバレ

洛銘西は帝梓元(ていしげん)の悲惨な境遇を誇張して安寧(あんねい)公主(あんねいこうしゅ)に伝えましたが、彼女は帝家の滅門事件の真相を知っているため、帝梓元(ていしげん)との面会を拒否しました。一方、苑書(えんしょ)と苑琴(えん きん)は蓮華墜の調査を命じられ、帝家の生き残りを探しながら任安楽(じんあんらく)の指示を待っていました。

任安楽(じんあんらく)は韓燁(かんよう)と共に望江楼の宴会に出席し、皆の阿諛追従を受け入れ、親密な様子を装いました。鐘礼文(しょうれいぶん)が酒を注ごうとした時、任安楽(じんあんらく)は韓燁(かんよう)の酒量に配慮して代わりに飲み、韓燁(かんよう)は彼女に飲み過ぎないようにと優しく注意しました。

鐘礼文(しょうれいぶん)の提案で、商坤たちは任安楽(じんあんらく)と韓燁(かんよう)の結婚を祝うために贈り物をしました。実は、これは古雲年の指示によるもので、任安楽(じんあんらく)が贈り物を受け取れば、皇帝に収賄罪で訴えることができるようにするためでした。任安楽(じんあんらく)は贈り物を受け取りましたが、名前と贈り物をリストに書くように要求しました。鐘礼文(しょうれいぶん)は偽名を使うように提案しましたが、溫朔 (おんさく)は既に全員の名前を覚えていました。

太子韓燁(かんよう)の威厳を恐れた商坤たちは、リストに本名を書き込みました。任安楽(じんあんらく)はリストを溫朔 (おんさく)に渡し、苑琴(えん きん)に皇帝に報告するように指示しました。これは、商坤たちが賄賂を認めた証拠となるからです。

苑琴(えん きん)が去ろうとした時、難民たちが望江楼を取り囲むように城内になだれ込んできました。彼らは太子が来たと聞いて、食料を求めに来たのです。鐘礼文(しょうれいぶん)は、救済金が4日後に到着すると嘘をつき、問題を任安楽(じんあんらく)と韓燁(かんよう)に押し付けました。韓燁(かんよう)は自ら食料を取りに行くことを決意し、任安楽(じんあんらく)に民心を安定させるように頼みました。

民衆は任安楽(じんあんらく)の評判を聞いており、彼女をある程度信頼していました。しかし、鐘礼文(しょうれいぶん)たちはわざと食料の正確な場所を教えなかったため、韓燁(かんよう)は食料を運ぶことができませんでした。

時間が経つにつれて、民衆は不安になり始めました。幸いなことに、韓燁(かんよう)は出発前に吉利(きつり)に一部の米を配って民衆の気持ちを落ち着かせ、時間を稼ぐ方法を思いつきました。鐘礼文(しょうれいぶん)の差し金で、偽の米をばら撒こうとした人物がいましたが、任安楽(じんあんらく)はすぐにその正体を見抜き、命が惜しければ黙っているようにと脅迫しました。

最終的に韓燁(かんよう)は約束通り馬に乗って食料を運び、危機を解決しました。韓燁(かんよう)は任安楽(じんあんらく)の尽力に感謝し、彼女に心惹かれ始めましたが、帝梓元(ていしげん)への思いを抑えようとしました。一方、鐘礼文(しょうれいぶん)は思惑が外れ、自分の屋敷で頭を抱えていました。彼は、任安楽(じんあんらく)と韓燁(かんよう)が江南の水害から調査を始めるのではないかと推測し、自分にも災いが及ぶのではないかと恐れていました。

任安楽(じんあんらく)は機転を利かせて、苑書(えんしょ)に命じて粮倉を奪還し、帳簿を持ち帰りました。韓燁(かんよう)と任安楽(じんあんらく)は、河工と鐘礼文(しょうれいぶん)の帳簿を調べようと考えました。500人の河工は鐘礼文(しょうれいぶん)に隠されており、追跡には時間がかかりそうでしたが、任安楽(じんあんらく)は焦る様子はありませんでした。

韓燁(かんよう)は何度も断りましたが、任安楽(じんあんらく)の挑発に乗って酔ってしまいました。韓燁(かんよう)は任安楽(じんあんらく)を帝梓元(ていしげん)と見間違え、彼女を抱きしめました。任安楽(じんあんらく)は帝梓元(ていしげん)になりすまし、帝家の滅門事件の真相を尋ねましたが、何も分かりませんでした。

韓燁(かんよう)は、何があっても太子妃の座を譲らないと宣言しました。彼は任安楽(じんあんらく)に心を惹かれながらも、帝梓元(ていしげん)と結婚するつもりでした。

翌日、韓燁(かんよう)は酔った時のことを思い出し、後悔しました。彼は急いで任安楽(じんあんらく)の部屋に行くと、彼女が顔を洗っているところでした。彼は慌ててハンカチを渡し、すぐに部屋を出てしまいました。任安楽(じんあんらく)はわざと彼をからかいました。

第9話感想

第9話は、緊迫感とロマンスが入り混じった回でした。任安楽(じんあんらく)と韓燁(かんよう)は、難民の暴動という困難に直面しながらも、協力して解決に導きました。任安楽(じんあんらく)の機転と韓燁(かんよう)の決断力が見事に噛み合い、二人の絆がより深まったように感じられます。

一方で、帝家の滅門事件の真相が依然として謎に包まれていることが気になりました。洛銘西が安寧(あんねい)公主(あんねいこうしゅ)に話した内容が真実なのか、それとも彼の策略なのか、今後の展開が気になります。

また、韓燁(かんよう)の帝梓元(ていしげん)への思いと任安楽(じんあんらく)への気持ちの葛藤も描かれていました。二人がどのように関係を築いていくのか、今後の展開が楽しみです。

つづく