皓翎の王女である皓翎憶(こうれいおく)は、西炎(せいえん)の瑲玹(そうげん)への復讐心で燃え、単身敵陣に侵入しました。しかし、禺疆(うきょう)にあっさり捕らえられてしまいます。禺疆(うきょう)は彼女の身分を察し、丁重に扱いました。その後、⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)と塗⼭璟(とざんけい)が駆けつけ、皓翎憶(こうれいおく)の解放を要求。特に塗⼭璟(とざんけい)は、彼女に著替えを用意するなど、優しく気遣いました。
著替えた皓翎憶(こうれいおく)は、駆けつけた瑲玹(そうげん)に皓翎への攻撃をやめるよう説得を試みますが、拒絶されてしまいます。彼女は絶望し、涙を流しました。
夜、小夭(しょうよう)は心配して皓翎憶(こうれいおく)を訪ねます。皓翎憶(こうれいおく)は小夭(しょうよう)と瑲玹(そうげん)がグルだと誤解していましたが、小夭(しょうよう)は瑲玹(そうげん)に何度も嘆願し、亀裂が生じたことなど、真実を伝えました。小夭(しょうよう)の誠意は皓翎憶(こうれいおく)の心を解かし、姉妹のわだかまりは消え始めます。小夭(しょうよう)は自分の出生の秘密を明かし、苦悩を分かち合い、姉妹の絆を深めました。
翌日、小夭(しょうよう)が皓翎憶(こうれいおく)のために食事を用意しますが、彼女は既に姿を消していました。皓翎憶(こうれいおく)は蓐収(じゅくしゅう)の元へ行き、闇殺任務の失敗を責めます。蓐収(じゅくしゅう)は彼女の優しさを称え、慰めました。そして、禺疆(うきょう)が怪我をするよう仕向け、小夭(しょうよう)がその治療で活躍する機会を作ります。小夭(しょうよう)の医術は皓翎憶(こうれいおく)の目に留まりました。
朝廷では、蓐収(じゅくしゅう)と皓翎憶(こうれいおく)の結婚が提案されますが、両者共に断ります。皓翎(こうれい)王は理解を示しました。一方、後継者争いが水面下で動き出し、白虎と常曦の両部族が不穏な動きを見せ、皓翎(こうれい)王は心を痛めます。
戦場では、蓐収(じゅくしゅう)の活躍で西炎(せいえん)軍は大敗。⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)は瑲玹(そうげん)に撤退を勧めますが、瑲玹(そうげん)は何かが起こる予感を感じ、留まります。すると、常曦の使者が到著し、西炎(せいえん)への帰順を宣言。この知らせは皓翎に衝撃を与え、皓翎(こうれい)王は怒りながらも倒れてしまいます。この危機に、皓翎憶(こうれいおく)は父に代わり出陣を決意します。
小夭(しょうよう)は瑲玹(そうげん)に皓翎憶(こうれいおく)の決断を知っているか問いただします。瑲玹(そうげん)は事情を察し、自ら出陣を決めます。小夭(しょうよう)は五神山の病床の皓翎(こうれい)王を見舞います。
五神山で、変装した小夭(しょうよう)と瑲玹(そうげん)は王宮に潜入。皓翎(こうれい)王は小夭(しょうよう)に母との複雑な関係を語り、小夭の両親が暮らした百黎赤宸(せきしん)寨へ彼女を連れて行くことを決めます。そこで小夭は、自分の答えを見つけることになるでしょう。
第14話 感想
第14話は、皓翎憶の苦悩と成長、そして小夭の深い愛情と賢明さが際立つエピソードでした。復讐心に燃える皓翎憶が単身敵陣に侵入する場面は、彼女の強い意誌を感じさせながらも、同時に無謀さゆえの危うさも感じさせ、ハラハラさせられました。捕らえられた後、塗⼭璟(とざんけい)の優しい気遣いに触れることで、彼女の硬い表情が少し和らぐ様子が印象的でした。
瑲玹(そうげん)との再会は、皓翎憶にとって大きな試練だったでしょう。必死に訴えるも聞き入れられず、絶望に打ちひしがれる姿は胸が締めつけられました。そんな彼女を優しく包み込む小夭の存在は、まさに希望の光。小夭の誠実な言葉、そして自らの辛い過去を共有することで、姉妹の絆がより深まる様子に感動しました。
一方、戦況は激化し、皓翎は窮地に立たされます。そんな中、皓翎憶は父に代わり出陣を決意するなど、大きな成長を遂げます。これまで守られる存在だった彼女が、自ら国を守るために立ち上がる姿は、彼女の覚悟と責任感を感じさせ、今後の活躍に期待が高まります。
小夭もまた、複雑な状況の中で冷静な判断力を発揮します。瑲玹(そうげん)への問いかけ、そして病床の皓翎(こうれい)王との対面など、彼女の聡明さと深い愛情が様々な場面で垣間見えました。特に、皓翎(こうれい)王が小夭の母との関係を語り、百黎赤宸(せきしん)寨へ連れて行く決断は、今後の物語の展開を大きく左右する重要なシーンだと感じました。
つづく