第15話では、守り人によって隠されていた秘密が徐々に明らかになり、小夭(しょうよう)の心は大きく揺れ動きます。見覚えのある遺品の数々が、両親への複雑な思いを呼び起こします。守り人の抑えきれない咳に気づき、小夭(しょうよう)は思わず近づきます。その時、守り人は帽子を取り、変わり果てたながらも母性愛に満ちた顔を露わにします。なんと、その人物こそ、小夭(しょうよう)がずっと探し求めていた母、西陵珩(せいりょうけい)だったのです。

驚きと様々な感情が入り混じる中、小夭(しょうよう)は母を抱きしめ、積年の思いを涙と共に吐き出します。西陵珩(せいりょうけい)は優しくこれまでの苦悩と犠牲を語り、小夭(しょうよう)の心を徐々に溶かしていきます。時空を超え、母娘の心は深く繋がります。

父・赤宸(せきしん)が己を守るために命を落としたことを知り、小夭(しょうよう)は悲しみに暮れます。西陵珩(せいりょうけい)の謝罪の言葉一つ一つが、小夭(しょうよう)の心に重く響きます。舞い散る桃花の瓣が、赤宸(せきしん)の残した愛情を伝えるかのようです。しかし、西陵珩(せいりょうけい)の姿は徐々に薄れ、消えてしまいます。再び母を失った小夭(しょうよう)は、泣き崩れ、深い悲しみに沈みます。

この別れを経て、小夭(しょうよう)は両親の霊力を受け継ぎ、若返りの術を取り戻します。それは両親の愛の証であり、自らの武器となります。小夭(しょうよう)は両親の遺誌を継ぎ、愛と勇気で世界を守ると誓います。

一方、相柳(そうりゅう)は情人蠱の苦しみから逃れるため、百黎へと旅立ちます。獣王骨令を手に、小夭(しょうよう)の両親の墓前に辿り著き、敬意と哀悼の意を表します。そして、小夭(しょうよう)との複雑な関係に思いを馳せます。

皓翎に残った小夭と瑲玹(そうげん)は、老いた皓翎(こうれい)王を支えます。小夭は王女としての立場を取り戻し、瑲玹(そうげん)と共に国のために尽力します。ある日、瑲玹(そうげん)は皓翎(こうれい)王に長年の病の理由を尋ねます。すると、皓翎(こうれい)王は後継者育成と優秀な臣下選びという、周到な計画を明かします。瑲玹(そうげん)を次期王に指名し、西炎(せいえん)と皓翎の合併という壮大な構想も語られます。

婚姻の話になり、皓翎(こうれい)王は瑲玹(そうげん)に皓翎憶(こうれいおく)との結婚を提案します。小夭は賛成しますが、瑲玹(そうげん)は複雑な思いを抱えながらも、国の為に応じます。皓翎(こうれい)王は瑲玹(そうげん)の本心を見抜き、真意を問います。瑲玹(そうげん)は皓翎憶(こうれいおく)を生涯大切にすることを誓い、皓翎(こうれい)王は安堵します。

最後に、皓翎憶(こうれいおく)が戦で勝利を収めた後、⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)が瑲玹(そうげん)の代わりに皓翎憶(こうれいおく)に求婚したという知らせが届きます。これに辰栄馨(しんえいけい)悦(けいえつ)は激怒し、両家の複雑な関係は新たな局面を迎えます。瑲玹(そうげん)と皓翎憶(こうれいおく)の結婚は、皓翎と西炎(せいえん)の未来にどのような影響を与えるのか、今後の展開が注目されます。

第15話の感想

長相思 シーズン2 第15話は、涙なしでは見られない感動的なエピソードでした。特に小夭と西陵珩(せいりょうけい)の再会シーンは、胸が締め付けられるような思いでした。長年探し求めていた母との再会、そしてあまりにも短い別れ。小夭の感情の揺れ動きが繊細に描かれており、視聴者も共に涙を流さずにはいられません。西陵珩(せいりょうけい)の深い愛情と、小夭の複雑な感情がひしひしと伝わってきました。

また、赤宸(せきしん)の死の真相が明らかになり、物語はさらに深みを増しました。小夭の悲しみ、そして両親の愛の大きさを改めて感じさせられるシーンでした。舞い散る桃花が、儚くも美しい彼らの愛情を象徴しているようでした。

一方、相柳(そうりゅう)は小夭の両親の墓前で何を想ったのでしょうか。彼の複雑な心情が、今後の展開を闇示しているように感じます。小夭への想いを胸に秘め、苦悩する相柳(そうりゅう)の姿が印象的でした。

そして、皓翎では、瑲玹(そうげん)が次期王として大きく成長していく様子が描かれています。皓翎(こうれい)王の深謀遠慮、そして瑲玹(そうげん)の誠実さが、皓翎の未来を明るく照らしているようです。しかし、皓翎憶(こうれいおく)との政略結婚という選択は、瑲玹(そうげん)にとって大きな試練となるでしょう。彼の決断が、今後の物語にどう影響していくのか、目が離せません。

つづく