清水(せいすい)鎮の住民を案じる西陵玖瑶(せいりょうきゅうよう)に、⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)は住民たちが安全に避難しており、戦後好きな時に戻れると告げ、安心させます。二人は優雅な俞府に滞在しますが、玖瑶はそこで塗⼭璟(とざんけい)の面影を思い出し、胸を締め付けられます。相柳(そうりゅう)は彼女の痛みを敏感に察知し、静かに寄り添います。乱世の中、互いの情はより深まり、玖瑶、⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)、そして相柳(そうりゅう)の間には強い絆が生まれます。
一方、瑲玹(そうげん)は、相柳(そうりゅう)の罠にかかった⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)の軽率な行動を厳しく追及します。しかし、豊隆(ほうりゅう)は沈黙を守り、何かを隠している様子です。瑲玹(そうげん)はそれに気づき、あえて深く追求せず、豊隆(ほうりゅう)が自ら話す時を待ちます。
その時、空が突如闇くなり、相柳(そうりゅう)がまるで幽霊のように現れ、瑲玹(そうげん)に矢を放ちます。間一髪、豊隆(ほうりゅう)は身を挺して瑲玹(そうげん)を守り、矢を受け止めます。相柳(そうりゅう)は攻撃をやめ、その場を去ります。
玖瑶は急いで豊隆(ほうりゅう)の治療にあたりますが、矢には相柳(そうりゅう)自身の血で塗られた毒が塗られており、解毒は不可能だと悟り、顔色が曇ります。死期を悟った豊隆(ほうりゅう)は、瑲玹(そうげん)に辰栄馨(しんえいけい)悦(けいえつ)が塗⼭璟(とざんけい)を刺した真相と、自分が辰栄山を守るために西炎(せいえん)山を見捨てたのは塗⼭璟(とざんけい)の策略だったことを告白し、馨悦(けいえつ)の赦免を乞います。
瑲玹(そうげん)は驚きと感謝の入り混じる複雑な心境になります。そして、馨悦(けいえつ)を紫金宮で最高位につけ、生涯守ると約束します。
豊隆(ほうりゅう)の死後、辰栄義軍は攻撃を開始します。瑲玹(そうげん)は自ら軍を率いて戦場へ向かいます。一方、相柳(そうりゅう)への怒りと疑問を抱えた玖瑶は海辺に行き、彼を呼び出します。激しい口論の末、玖瑶は自らの血で相柳(そうりゅう)への恩情に報いようと試み、失血過多で倒れます。相柳(そうりゅう)は玖瑶を抱きしめ、彼女の腕に口づけをし、苦悩と後悔に苛まれます。
玖瑶が目を覚ますと、皓翎憶(こうれいおく)に抱かれていました。蓐収(じゅくしゅう)と共に訪れた憶は、重傷の姉を玉(ぎょく)山に連れて帰り、静養させると言います。瑲玹(そうげん)は豊隆(ほうりゅう)の遺体を辰栄山に送り返すことになります。
馨悦(けいえつ)は権力を手にしますが、兄を失った悲しみは深く、兄との思い出の玉簫を握りつぶします。そして、辰栄山と赤水氏のために賢明な王妃になると誓います。
塗⼭璟(とざんけい)の真相を知った瑲玹(そうげん)は悲しみに暮れ、酒に溺れながらも、生死を問わず彼を探すよう命じます。
玉(ぎょく)山に戻った玖瑶を送り届けた後、憶は相柳(そうりゅう)を問い詰めます。相柳(そうりゅう)は玖瑶の狌狌鏡から自分の姿を消し、同命連心の情人蠱に解毒薬はないと明かします。瑲玹(そうげん)の蠱を解けたのは瑲玹(そうげん)が自らの意思で蠱を植え付けていなかったからであり、玖瑶は自ら相柳(そうりゅう)に蠱を植え付けたため、相柳はそれを受け入れているのだと説明します。
第21話の感想
第21話は、まさに怒涛の展開でした。⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)の自己犠牲、瑲玹(そうげん)の苦悩、西陵玖瑶(せいりょうきゅうよう)の相柳への複雑な感情、そして辰栄馨(しんえいけい)悦(けいえつ)の悲しみと決意…それぞれのキャラクターの想いが交錯し、見ている側も胸が締め付けられるような思いでした。
特に印象的だったのは、⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)の最期です。これまで軽薄な印象の強かった彼が、命を懸けて瑲玹(そうげん)を守り、真実を告白する姿は、彼の秘めた誠実さと愛情を強く感じさせました。そして、その告白によって明らかになった塗⼭璟(とざんけい)の策略。彼の真意はどこにあるのか、ますます謎が深まります。
西陵玖瑶(せいりょうきゅうよう)と相柳の関係も、大きな転換点を迎えました。玖瑶の献身的な行動と、それに対する相柳の苦悩。二人の間には、言葉では言い表せない深い絆があることを改めて感じさせられます。しかし、相柳が玖瑶の狌狌鏡から自分の姿を消したという事実は、今後の二人の関係に闇い影を落とします。彼は何を考えているのか、彼の真意を理解することは、今のところ誰にもできません。
そして、権力を手にした辰栄馨(しんえいけい)悦(けいえつ)。兄を失った悲しみを乗り越え、彼女は辰栄山のために強く生きていくことを決意します。今後の彼女の成長と活躍に期待したいところです。
つづく