開端 - 第8話 あらすじ/ネタバレ

老焦の苦悩

老焦は仲間たちと食事をしている。文化がない彼らはどうやって生計を立てればいいのかと頭を悩ませていた。工事現場では事故が発生し、娘はまもなく大学受験を控えている。彼は娘のために節約に節約を重ねていた。友人は中古の電動バイクを買って出前をすればいいと提案するが、中古車を買うにもお金が必要で、老焦は不安に駆られていた。検査のため、借りていた車庫を立ち退かなくてはならなくなり、老焦は荷物をまとめ、黙々と立ち去った。

2人の容疑者

残り2人の容疑者を確認した李詩情(リー・シーチン)は、生理痛を理由に無表情の阿姨に近づいた。しかし、阿姨の足元にあったビニール袋の中には高圧鍋が入っていることに気づく。阿姨は鍋の中には肉が入っていると答えるが、李詩情(リー・シーチン)は疑念を抱く。肖鶴雲(シャオ・ホーユン)は、李詩情(リー・シーチン)がビニール袋を覗いても阿姨は何も反応しなかったため、一番怪しいのはキャリーケースを持っている老焦だと考える。

時間と疑心暗鬼

時間が巻き戻る中、彼らは老焦のキャリーケースを車外に捨ててみることに賭ける。しかし、老焦は突然キャリーケースを開けて中身を探し始める。2人はキャリーケースの中身を注視するが、老焦は中から生理用ナプキンを取り出し李詩情(リー・シーチン)に渡す。これで、車内には容疑者は1人だけになった。

最後のチャンス

下車する時、肖鶴雲(シャオ・ホーユン)は李詩情(リー・シーチン)を突き飛ばして逃がそうとし、自分が高圧鍋を持っている阿姨に突進する。阿姨は冷淡な表情で彼を見つめ、高圧鍋のつまみを回す。バスは再び爆発する。

老焦の荷物と阿姨の決意

老焦のキャリーケースは、大家が好意で渡したものだった。中には大家の妻がうっかり忘れていたものが入っていた。老焦は娘の賞状をまとめ、川の反対側で仕事仲間の家に泊めてもらうことに決める。しっかり者の娘は、借金を返すために中退したいと言うが、老焦はそんなことはさせられないとため息をつきながらバス停に向かう。一方、高圧鍋を持った阿姨も、階段を上ってバス停まで必死に歩いていた。

最後のループ

硬貨が投入される音で李詩情(リー・シーチン)は目を覚ます。高圧鍋を持った阿姨はすでにバスに乗っていた。今回は時間が巻き戻らず、肖鶴雲(シャオ・ホーユン)は深く眠り込み、なかなか目を覚ますことができない。乗客たちの呼びかけでようやく目を覚ました肖鶴雲(シャオ・ホーユン)は、声は聞こえるものの待機状態に陥ってしまい、なかなか目覚めることができないことに気づく。

最後の賭け

2人は、爆弾がバスに乗車した時点で時間は巻き戻らなくなることを知る。李詩情(リー・シーチン)は、これが生き残る最後のチャンスかもしれないと心配する。2人は次の停留所で下車したいと考える。彼らは普通の市民であり、生きたいと願っていた。しかし、心の奥底にある道徳心が彼らを悩ませる。

決断と犠牲

李詩情(リー・シーチン)は賭けに出ることを決意し、高圧鍋を奪おうと前に飛び出す。肖鶴雲(シャオ・ホーユン)は阿姨を制止しようとするが、ナイフで刺されて倒れてしまう。阿姨はバスから降りようとする李詩情(リー・シーチン)を無理やり引き戻し、ナイフを彼女の首に突き立てる。肖鶴雲(シャオ・ホーユン)は乗客たちに助けを求めるが、誰もがその光景に驚き、固まってしまう。今回もチャンスを逃してしまった。

恐怖と決意

再び目を覚ました李詩情(リー・シーチン)は、冷たい死の恐怖に震え、涙が止まらない。肖鶴雲(シャオ・ホーユン)は彼女を強く抱きしめ、落ち着かせようとする。そして、次の停留所で下車しようと手を握り締める。下車口に立った李詩情(リー・シーチン)は、最後の賭けに出ることを決意する。彼女は振り返って高圧鍋を奪い、肖鶴雲(シャオ・ホーユン)はナイフを持った阿姨を阻止しようと前に出る。

最後の戦い

今回、肖鶴雲(シャオ・ホーユン)はナイフを阿姨の腹部に突き刺す。血まみれの肖鶴雲(シャオ・ホーユン)は李詩情(リー・シーチン)を連れてその場を立ち去る。一方、負傷した阿姨は最後の力を振り絞ってつまみを回す。バスは再び爆発する。

第8話感想

第8話は、緊張感とドラマ性がさらに高まり、ハラハラドキドキの展開が続きました。特に、老焦の苦悩や阿姨の決意が描かれたシーンは、胸を打つものがありました。

老焦は、文化がなく、仕事もなく、生活に困窮している中で、娘の教育費を工面しようと必死に頑張っている姿が描かれていました。そんな彼が、キャリーケースを捨てられそうになった時、中から出てきたのは娘の賞状でした。このシーンは、老焦の娘への深い愛情と、どんなことがあっても娘を守りたいという強い意志を感じさせてくれました。

一方で、阿姨の決意も印象的でした。彼女は、何らかの理由でバスを爆破しようとしていますが、その理由はまだ明らかになっていません。しかし、彼女は自分の命を犠牲にしてでも目的を達成しようとしていることがわかります。このシーンは、阿姨の強い意志と、彼女が抱えている深い闇を感じさせてくれました。

また、李詩情(リー・シーチン)と肖鶴雲(シャオ・ホーユン)の決断も注目すべき点です。彼らは、バスを爆破から防ぐために、命を危険にさらして阿姨に立ち向かいます。このシーンは、彼らの勇気と正義感を感じさせてくれました。

第8話は、様々なキャラクターの苦悩や決意が描かれた、非常に重い内容でした。しかし、それだけに、それぞれのキャラクターの成長や変化を感じることができました。次回の展開がますます気になります。

つづく