七時吉祥~エンドレス・ラブ~ 第1話 あらすじ/ネタバレ

いにしえの時代、彩雲がたなびく大地に、六界が誕生し、万物の輝きが溢れていました。九重天宮では、百花が咲き誇り、仙樂が響き渡り、各界の神々がそれぞれの役割を果たし、天界の秩序と調和を維持していました。その中で、姻縁閣では、小仙の祥雲(しょううん)が数百年間、黙々と仕事を続けていました。彼女の仕事は、世間のすべての姻縁の願いを管理することでした。

毎日、祥雲(しょううん)は祈願札と祈願簿の間を行き来し、純粋な感情を文字に変え、そして丁寧に編んで世間の恋人たちの縁を結んでいました。しかし、単調な作業の繰り返しに、祥雲(しょううん)は次第に退屈と倦怠を感じ始めました。彼女は自分の気持ちに従って、相応かどうかを気にせずに、自由に縁を結び始めました。

ある日、紅線翁(こうせんおう)は愁眉を浮かべていました。初空(しょこう)仙君に縁を結ぶことができなかった場合、姻縁閣は解散の危機に瀕していたからです。祥雲(しょううん)は昊軒 (こうけん)(こうけん)神君の命令に不満を感じながらも、紅線翁(こうせんおう)を困らせたくないと考え、この難しい任務を引き受けることにしました。

より多くの注目を集めるため、祥雲(しょううん)は盛大なオークションを企画しました。主役は、誰もが知る戦神・初空(しょこう)です。彼女は、3万年前に初空(しょこう)が魔頭・滄海(そうかい)を倒し、三界を守った勇猛な事績を声高らかに語り、多くの仙女の心を魅瞭しました。中でも、龍族の姫・鶯時(おうじ)は、女媧石を代償に、初空(しょこう)との縁を手に入れようとしました。

しかし、喜びも束の間、摩羅(まら)族の護法・錦蓮は、女媧石を奪って女帝・滄海(そうかい)を復活させるため、魔族を率いて天界を攻撃しました。天界は一時的に混乱に陥り、黒霧が立ち込め、南天門が危機に瀕しました。祥雲(しょううん)は祈願簿を探している最中に危険に遭遇しましたが、初空(しょこう)が及時に助け出し、難を逃れました。

初空(しょこう)と錦蓮は激戦を繰り広げ、錦蓮は初空(しょこう)を罠にかけ、祈願簿を奪い去りました。しかし、初空(しょこう)は真の姿である金色の麒麟を現し、圧倒的な力で魔族を撃破しました。しかし、その瞬間、天から神託が下り、滄海(そうかい)が復活しようとしていることが告げられ、仙界は不安に包まれました。

初空(しょこう)は落ち著いて皆を安心させ、昊軒 (こうけん)(こうけん)神君は初空(しょこう)の元の神力が戻っていないのは情劫を乗り越えていないことが原因であることを知っており、姻縁閣にこれを成し遂げるように命じました。

祥雲(しょううん)は初空(しょこう)の正体を知ると、姻縁閣を守るために、上古の神器を密かに取り出し、鶯時(おうじ)と初空(しょこう)を結びつけようとしました。しかし、誤解から、彼女と初空は上古の赤い糸で結ばれてしまいました。この突然の出来事に、祥雲(しょううん)は慌てふためき、初空は斧で赤い糸を切ろうとしました。二人は追いかけっこをして、修理中の紅塵井に落ちてしまいました。

紅塵井の中では、時空が歪み、祥雲(しょううん)と初空は目を覚ますと、それぞれ白虎と雑なイノシシに姿を変えていました。この変化に祥雲(しょううん)は驚き、初空が戻ってから罰せられるのではないかと恐れました。そこで、彼女は初空に媚びへつらい、身を守ろうとしました。初空は困りながらも、彼女をどうすることもできませんでした。

やがて、数人の猟師が山にやってきて、この奇妙な組み合わせを発見しました。初空は恐れずに、迫り来る危険に立ち向かいましたが、祥雲(しょううん)は彼の前に立ちはだかりました。混乱の後、祥雲(しょううん)は猟師に気絶させられ、初空は猟師のナイフに倒れ、イノシシとしての生涯を終えました。

第1話の感想

第1話は、テンポが良く、見応えのある内容でした。特に、祥雲がオークションで初空を売り出すシーンは、コミカルで面白かったです。また、錦蓮が魔族を率いて天界を攻撃するシーンは、迫力満点で、ハラハラドキドキしました。

しかし、祥雲と初空が紅塵井に落ちてしまうシーンは、少し唐突だったように感じました。もう少し、二人の関係性を深めてから、紅塵井に落とす方が、よりドラマチックになったのではないかと思います。

つづく