七時吉祥~エンドレス・ラブ~ 第11話 あらすじ/ネタバレ
かつて明るく活発だった祥雲(しょううん)は、絶望の淵に立たされていた。両親のもとへ戻った彼女は、宮中で受けた仕打ちを涙ながらに打ち明ける。それを聞いた宋勤文(そうきんぶん)夫妻は、娘を危険な場所から遠ざけるため、即刻京城を離れるよう命じる。
一方、香囊の香料にアレルギー仮応を起こした李修茗は容態が悪化。香囊を捨てるよう懇願する公公を振り切り、彼は香囊を強く握りしめる。
祥雲(しょううん)は、父親の命令に従い出立しようとするが、そこで両親が彼女のことで投獄されたという衝撃的な知らせを受ける。李修茗の悪意に気づいた彼女は、両親を救うため逃亡を諦め、皇城へと戻る決意をする。
街中で宋府への告示を見つけた鶯時(おうじ)と紫輝(しき)は、祥雲(しょううん)の安否を心配し、情報収集に乗り出す。複雑な過去を持つ鶯時(おうじ)だが、今は彼女を助けるために全力を尽くす。
朝堂では、宋勤文(そうきんぶん)が李修茗の皇帝毒殺計画を告発する。しかし、証拠は隠滅されており、鄭太医の検査でも毒物の存在は確認できず、宋勤文(そうきんぶん)は孤立無援に陥る。彼は死を覚悟するが、李修茗の「寛恕」により刑察司に幽閉される。
両親の逮捕を知った祥雲(しょううん)は、苦悩の末に皇城へ戻る。紫輝(しき)の助けを借りて安涼の友人に李修茗の謀仮計画を告発する手紙を送り、自身は両親の救出に向かう。
しかし、刑察司に到著した彼女を待っていたのは、両親の冷たくなった遺体だった。娘の足手まといになることを拒否した宋勤文(そうきんぶん)夫妻は、自害を選んだのだ。祥雲(しょううん)は悲しみに暮れるが、もはやどうすることもできない。
一方、罪状を記した手紙を受け取った長空(ちょうくう)は激怒し、李修茗討伐のために兵を率いて京へ向かう。その矢先、李修文(りしゅうぶん)が現れ、李修茗に対する全面的な告発を行い、長空(ちょうくう)と共に陸家の汚名を晴らすことを誓う。
悲しみに沈む祥雲(しょううん)は気を失い、目を覚ますと李修茗の監視下に置かれていた。怒りに駆られた彼女は簪で李修茗を刺そうとするが、失敗に終わる。李修茗は彼女を責めることなく、自分の罪を認めつつ、宋勤文(そうきんぶん)夫妻の死には関与していないと主張する。彼は碧翠(へきすい)に祥雲の世話をするよう命じ、長空(ちょうくう)が京城に入らなければ彼女の命は保証すると脅迫する。
脅迫に屈した祥雲は、絶望と苦悩に苛まれる。結婚式が近づくにつれ、彼女の心は沈んでいく。成婚の日、彼女は豪華な衣装を身に纏うが、喜びは微塵もない。長空(ちょうくう)から贈られた簪を髪に挿し、彼女は真の愛への忠誠と追憶を胸に秘める。強製された結婚の中で、彼女は未知の運命に立ち向かう。
第11話の感想
第11話は、衝撃的な展開と登場人物たちの葛藤が描かれた、見応えのあるエピソードでした。
祥雲の両親の悲劇は、李修茗の冷酷さと祥雲の絶望を際立たせています。また、長空(ちょうくう)の怒りと李修文(りしゅうぶん)の決意は、今後の展開を予感させるものでした。
特に印象に残ったシーンは、祥雲が両親の遺体と対面するシーンです。彼女の悲痛な表情と絶望感は、視聴者の心を揺さぶりました。また、李修茗が祥雲を脅迫するシーンも、彼の冷酷さと狡猾さを浮き彫りにしています。
つづく