七時吉祥~エンドレス・ラブ~ 第14話 あらすじ/ネタバレ

祥雲(しょううん)の不安と初空(しょこう)の企み

祥雲(しょううん)は初空(しょこう)が、人間界での出来事を根に持って復讐してくるのではないかと不安に駆られます。彼女は勇気を振り絞って、初空(しょこう)が以前約束した「追及しない」という言葉を思い出させようとしますが、初空(しょこう)は狡猾な笑みを浮かべて「自分は長空(ちょうくう)ではない」と主張し、人間界での記憶を軽く払拭しようとします。

祥雲(しょううん)は負けずに、初空(しょこう)を庇って矢を受け止めた過去を指摘し、自分がしたのはすべて初空(しょこう)が情劫を乗り越えるためだったと強調します。この言葉に、初空(しょこう)の表情はわずかに変化し、茶碗を弄ぶふりをして、内面の動揺を隠そうとします。祥雲(しょううん)はそれを察して、そっとその場を去ります。

鶯時(おうじ)の過去と錦蓮の企み

一方、鶯時(おうじ)は行方不明の紫輝(しき)を探すため、人間界に足を踏み入れます。しかし、運命のいたずらで、彼女は錦蓮と偶然出会います。この出会いは、鶯時(おうじ)の封印されていた記憶の鍵となり、彼女は元々は魔族の聖女・錦蘿(きんら)であり、錦蓮とは兄妹でありながら、錦蓮の殺人道具として利用されていたことを思い出します。

繰り返される殺戮の日々に、彼女は解放を望んでいました。鶯時(おうじ)と出会うまで、錦蘿(きんら)は奪捨を決意し、それ以来、世の中には錦蘿(きんら)はおらず、東海の姫君?鶯時(おうじ)だけになりました。しかし、時間の経過とともに、彼女は自分の本当の身分を忘れていきました。

七夕の賑わい

七夕が近づき、姻縁閣は賑わいをみせています。祥雲(しょううん)は新しい役職に就き、完璧に仕事をこなそうと全力を尽くしています。修茗の登場は、この賑やかな光景に温かさを添えてくれました。彼は一枚一枚の縁結びの札を注意深く分析し、仙人の身分や背景に合わせて、最もふさわしい相手を慎重に探しています。祥雲(しょううん)は、修茗が情熱的な人々に特別な関心と理解を持っていることに気づきます。

初空(しょこう)は姻縁閣の賑わいを聞いて、興味本位でやってきます。彼の登場で、それまで和やかな雰囲気だった姻縁閣は一変し、仙人们は初空(しょこう)の機嫌を損ねないようにと、言動を慎みます。修茗はそれを察して、緊張を和らげようと冗談を言います。

修茗と初空(しょこう)の対決

祥雲(しょううん)の昇進を祝うため、紅線翁(こうせんおう)は姻縁閣で盛大な宴会を開きます。初空(しょこう)と修茗は当然、宴会の座上賓となり、小さな姻縁閣は人でごった返します。宴会では、美酒佳肴が並び、初空(しょこう)と修茗は静かな勝負を繰り広げます。修茗は貴重な2000年の花蜜酒を献上し、人々を驚かせます。初空は負けじと、非常に珍しい4000年の召夢露を7本も取り出します。この美酒は天界に10本しかないと言われており、彼の誠意と手際の良さが伺えます。祥雲(しょううん)は苦笑するしかありません。この宴は、もはや彼女の主戦場ではなくなってしまったようです。

それぞれの思い

酒が進むにつれて、仙人は酔いつぶれていきますが、祥雲(しょううん)、初空、修茗の3人だけが酔っていません。3人は一緒に夜空を見上げ、流れ星が流れます。それぞれが胸に秘めた思いは異なります。祥雲(しょううん)は長空(ちょうくう)を思い出し、胸が痛みます。涙がこぼれ落ちますが、初空にそっと拭われます。初空は、人間は寿命が短いけれど、誰かが覚えていれば、本当に消えてなくなるわけではないと優しく慰めます。

錦蘿(きんら)の残酷な任務

一方、錦蘿(きんら)は錦蓮に魔界に連れ戻され、紫輝(しき)の体から女媧石の心を抜き取るという残酷な任務を強要されます。錦蘿(きんら)は人間界で紫輝(しき)を見つけ、彼が亡くなった妻?鶯時(おうじ)のために墓を築き、過去の出来事を情熱的に語っているのを目の当たりにします。複雑な思いが胸をよぎりますが、彼女は心を鬼にして任務を遂行し、女媧石の心を錦蓮に渡します。錦蓮は錦蘿(きんら)に、千年の使命を忘れないようにと忠告し、滄海(そうかい)の帰還に備えるよう命じます。

これらの出来事はすべて、転命司に感知されています。初空は神託が近づいていることを予感し、天界と魔界の間で新たな嵐が巻き起ころうとしています。

第14話の感想

第14話は、様々な人間関係が複雑に絡み合い、今後の展開が気になる回でした。特に注目すべきは、祥雲(しょううん)と初空の関係です。祥雲(しょううん)は初空に復讐されるのではないかと不安を抱いていますが、初空はそれを否定し、人間界での記憶を消し去ろうとしています。しかし、初空の心の奥底では、祥雲への複雑な感情が渦巻いているように感じられます。

つづく